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📖[語] 「ザイアンスの法則」(Zajonc)単純接触効果について

アメリカの心理学者ロバート・ボレスワフ・ザイアンスが実験の結果提唱した心理学法則で、「単純接触効果」とも呼ばれるものです。

御用聞き営業

お客様のところへ営業マンが定期的に何度も足しげく通い、顔を覚えてもらうことで、信頼関係を構築し、ニーズが発生した際に、すぐに相談をしてもらえるような立場を確立するという営業手法です。

人間は、見ず知らずの人に対しては、本能的に必ず警戒心を抱きます。
しかし、会う回数・接触回数が増えるほどに、徐々に親しみを感じていき、信頼するようになっていくのです。
おそらく、あなたも日頃から、無意識のうちに、この単純接触効果(ザイアンスの法則)に影響を受けているはずです。
単純接触効果(ザイアンスの法則)では、初めから興味関心が高いかどうかは、そこまで重要ではありません。「接触」という単純な刺激の回数を繰り返し増やすことで、徐々に興味関心を高めていく手法です。

広告手法としては、今は少なくなりましたが、メールマガジンがその典型でした。訪問・電話はうっとおしいがメールだとイヤなら消せばいい。
でも、何度が受け取っているうちに気に入った内容があれば購入・入会となる。

恋愛でも使えるか?

たとえば、お付き合いをして欲しい女性がいるケースです。
会ったばかりの段階では、警戒心を持っています。
ここでお付き合いのオファーをしても、いい返事はもらえません。
メールや電話をして、接触機会を増やることが大事です。

食事やお茶に誘って、時間を共有するのも一案です。
相手が心を開いてきた段階で小さな悩みを打ち明けると、より好感を持ってもらえます。下準備ができたところでお付き合いをお願いすると、成功率が高まります。

最後に

結論としては、営業でも恋愛でも同じ。
独りよがりなコミュニケーションはせず、相手を気遣いながら、交渉ごとを進めるのがよいです。

シニアの達人


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