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(詩)乾風がふもとから

乾風がふもとから

左耳から 鼻から 喉へ

吹き荒ぶ

元より風と共に去る

僕の声はもう 届きそうもない


枯葉が舞い 居眠りの虫たちが

寒さに凍えて 目を覚まして

早めの始めを 訝りながら

ぞろぞろと慈しむ

声が無くても 心があった


乾風が尾の上から

右耳から 口から 肺へ

吹き捲る

元より風と共にある

僕の心は 発動していた


一緒に内緒話でもしようか

心から風を込めて

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