バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 感想メモ(ネタバレ)

※再掲載

PART3はドクにスポットを当てた、ドク成長物語という風に感じた。ドクの恋愛というテーマも斬新に感じた。

1958年・2015年・そして今回はさらに過去の1898年、ウエスタン。
ここまでの旅でドクは自分がとんでもない発明をしてしまった……タイムマシンを作ったのは過ちだったと思い始める。

マーティの射撃の腕はピカイチだが、未来と過去では評価が異なるというのは対照的だ。個々の時代による価値観の移り変わりと、技術の進化の現われか。他にも故障したタイムマシンの部品が日本製であったことに対して、1958年のドクは日本の技術力への不信感を表しているが、マーティは反対に信頼している。

未来へ帰ると突然言い始めたドクに対して、クララの反応はごく自然なものだ。いくら本当のこととはいえ、クララの立場から見れば、あまりにも突拍子もない発言に見えたことだろう。

マッド・ドッグとマーティの対決シーン。ここはPART2の伏線回収の場面でもある。
最初のテレビ映像ではマッド・ドッグが金属の胸当てをして敵を出し抜き、鉄砲で撃ち殺して勝利したのに対し、マーティはその映像を参考にして、お腹に金属の板を隠し持つ。また、墓のシーンでは、最初はドクの名が刻まれるはずだったが、イーストウッド(マーティ)の墓に変わる。墓に刻まれる名(=詳細)は変化するが、大枠(=ドクが殺される代わりにマーティが殺される)は変わらないということが踏襲されたかのような形になっている。クレイトン渓谷となるはずだったものが、マーティが現代に帰るとイーストウッド渓谷になっているのも、その例か。

エンディング。
まさかのドク、デロリアンで帰還できず。しかし機関車型タイムマシンを開発し、再びマーティとジェニファーの元へ姿を現す。
「未来は白紙である」その発言の通り、マーティはカッとしやすくなる性格を改めて暗い未来を打破し、ドクは過ちを恐れずタイムマシンを再び製作した。

未来をどうにかするのは自分自身である。良い結果も、悪い結果も、導くのは自らの手に他ならない。

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