#フードハブプロジェクト
“地域で育てて地域で食べる”、小さな循環をつくって経済もまわす。新しい食と農の可能性を見せてくれる「フードハブ・プロジェクト」
徳島県神山町の食堂「かま屋」で食べたランチは、野菜がとくに美味しかった。パリッとみずみずしく、もっちり、甘く。そうだ、野菜の味ってこうだったと身体のどこかでは知っていたような感覚が呼び覚まされる。数日前まで、近くの畑の土の中か、大空の下でいきいきと実っていた作物ばかりだ。
考えてみれば、いま「農」は「食」から遠い。周りに田畑の広がる地域であっても、近くで栽培された作物がひとたび市場に出てしまえば