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SENSE OF WONDER 2021年の本たち

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SENSE OF WONDERオンラインショップにて、2021年に販売した本たち
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記事一覧

JOURNEY

JOURNEY

『JOURNEY 』
A-Works(編集) 発行:A-Works

地球上のどこかの
とてつもなく美しい景色と
心のエンジンに着火するような言葉。
これは、本当にそれだけで構成された
気持ちよくてまっすぐで
純度の高い本。

自分のいる場所からは信じられないような
誰かの夢見た、まるで空想のような世界の景色も
この地球のどこかには
本当に存在していて。
その瞬間たまたまじゃなくて
どっしりと、確

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るきさん

るきさん

『るきさん』文庫版
高野 文子 (著) 発行: 筑摩書房

どこにでもいそうで
なかなかお目にかかれない。
ちょっと、いや
すごくすてきな大人の女性。
それが るきさん。
女の子でもないし
いわゆる“大人の女性”で連想する人でもない。
未婚で恋人もいない、30代の
いわゆるおひとりさまなんだけど
そこから描かれることの多い
貼りつけられたイメージや
空気や人物像なんかは
ぜんぶぜんぶ軽々と吹き飛ば

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キャロリング

キャロリング

『キャロリング』文庫版
有川浩(著) 発行:幻冬舎

私のなかで、泣きたくなったら
有川浩、もしくは浅田次郎。
スカッとした物語が読みたくなったら
池井戸潤。
いずれも、人気作家ばかりですが
何を読んでも外さない作家さんたちです。

これまで、小説の販売は少なかった
SENSE OF WONDERですが
年末のおやすみのときに
ゆっくりと心あたたまる物語はいかがでしょうか。

「キャロリング」とは

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100にんのサンタクロース

100にんのサンタクロース

『100にんのサンタクロース』
谷口智則(著/文 | イラスト)発行:文溪堂

この絵本に見覚えのあるかたも
多いのでは?
今月、新作絵本「だれかのプレゼント」に
サインとイラストをいれて下さる
谷口智則さんのサンタさんの絵本です。
私はこの絵本がずっととても好きで
何度か朗読会でも読ませてもらっていて
思い出もたくさん。
100にんのサンタクロースがすむ町には
100にんいろんなサンタがいます。

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バムとケロのおかいもの

バムとケロのおかいもの

『バムとケロのおかいもの』
島田 ゆか(著) 発行:文溪堂

いっしゅうかんのまんなか すいようび
いつもあさねぼうのケロちゃんが
けさはちょっとちがう

きょうは月にいちどの
おかいものの日だもん!

お買い物に行くわくわく感は
まさにこの師走にもぴったりだなって思う。
街中がそわそわしててにぎやかで。
私がいま一番いきたいのは
上野のアメ横かなぁ~

ただ自分が心躍る、
すてきなものをみつける

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1分えほん どれがすき?

1分えほん どれがすき?

『1分えほん どれがすき?』
発行:ポプラ社 A4変型判 175ページ

1話1分で読めるおはなしを集めた絵本です。
よむまでいかなくても
あそんだりながめたり
そんな使い方だって自由自在。
なんでもオッケーです。
0・1歳の「のびのび読み」にぴったり。
昔からよくある
「1日1ページお話100話」の
はじめて版のようなイメージです。
どうぶつ・のりもの・たべもの・ことば・・・
いろんなジャンルが

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ぼくのトイレ

ぼくのトイレ

『ぼくのトイレ』
鈴木のりたけ(著/文) 発行:PHP研究所

トイレってテーマだけで
こども心をくすぐっちゃって。
どんな本をプレゼントしたら
こどもってよろこぶのかな~って
いうときにも
テッパンで笑ってくれちゃう面白い絵本がこれ。

まじめに全開
振り切ってアホで真剣なところが
すっごく素敵♡
にんまりしちゃう。

―パンツをぬいでまたいだら
えいやとふんばり
さあトイレ
でも ちょっとまっ

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はっけよーい

はっけよーい

『はっけよーい』
ケロポンズ(著/文) いぬんこ(イラスト) チャンキー松本(著/文)
発行:ポプラ社

この冬休み
年末年始のあそびにもぴったりの
「はっけよーい!」をちびっこギフトで贈ります。
本を開けばそこは・・・
土俵!
おすもうさんになりきって
はっけよ~い・・・
かなり真剣で必死な顔のキャラクターたちがマイページ現れるもんだから
こどもたちすっかりスイッチ入っちゃう。
小2のおねえまで

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星空の谷川俊太郎質問箱

星空の谷川俊太郎質問箱

『星空の谷川俊太郎質問箱 』
谷川 俊太郎 (著) 祖敷 大輔 (イラスト) 発行: ほぼ日

生きることってなんだろう?
谷川俊太郎さんにこどもから大人まで
いろんな人がいろんなことを
せきららにきいてみました。

谷川さんは

この世の光だけ、正しさだけを求めるんじゃなくて
同時に存在する闇があること、まちがいがあることを
あたりまえにとらえていて
生命が、どうであれなんであれ
ただそこに在る

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世界は贈与でできている

世界は贈与でできている

『世界は贈与でできている――資本主義の「すきま」を埋める倫理学』
近内 悠太(著/文) 発行:ニューズピックス

2021年の1冊目。
友だちから「これすっごく面白かった」と教えてもらって
ちょっともうこれは・・・。
とても感銘をうけた本。

まるで永遠につづくように
あたりまえのことのように感じている
日常の土台の成り立ちについて
想いを馳せたことはありますか?
考えなくていいくらい当たり前だか

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だれかのプレゼント

だれかのプレゼント

『だれかのプレゼント』
谷口智則 (著) 発行:文溪堂

プレゼントを落としてしまったサンタさん。
だれかはわからないけれど
だれかのために・・・とみんながつながっていく
おもいやりの気持ちがうれしくて
さいごのさいごの展開まで
すっかりうれしい。
夜明けまでに
だれかのところに
プレゼントは届くかな?

夜の世界の色味と
ねむそうな仲間たちのかお。
ページのはじめの擬態語。
きゅんとするポイント

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モロカイ島の日々――サンダルウッドの丘の家より

モロカイ島の日々――サンダルウッドの丘の家より

『モロカイ島の日々――サンダルウッドの丘の家より』
山崎 美弥子(著/文 | イラスト) 発行:リトルモア

この本にはなにか、特別な
精霊が宿っているとおもう。
本当に魔法のような本。
悲しみや焦燥感や痛みすらも
この惑星で味わえる特別なものだと
しっているように
すべてを包むやさしい気配が
どのページからも静かにきらめいています。

山崎美弥子さんが世界に紡ぐことばは
読むよりも感じるものだと

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Discover Japan TRAVEL お茶の京都

Discover Japan TRAVEL お茶の京都

まだ知らない京都へ

『Discover Japan_TRAVEL お茶の京都』

ディスカバージャパン編集部 (編集)

皆さんは『お茶』を飲みますか?
緑茶、紅茶、ハーブティーに、花束茶。
喉を潤すお茶、ゆったりとした時間を楽しむお茶
もてなすためのお茶、そして茶道。

お茶の世界はとても奥が深いのです。
そんななかでも、この本は京都府南部
『お茶の京都』エリアにスポットを当て、
800年の間

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バムとケロのもりのこや

バムとケロのもりのこや

今月のおススメ絵本

『バムとケロのもりのこや』

島田 ゆか(著)
発行:文溪堂 縦280mm

子どもたちにテッパンの
バムとケロのシリーズ。
私もこのバムとケロの世界観
空気。会話。
たまらなく大好き!
もうみんなもってるかなぁ~
と考えてしまったりして
ここまでなかなかだせずにいたのだけど
やっぱり紹介したい。
11月に選んだのは
「もりのこや」
もりの中でみつけた
ふるいこやがあって

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