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産経新聞と母

母は購読料が安い理由で産経新聞を
読んでいる。
いつだか訪ねたとき新聞の切り抜きを
私に見せ
「心から感動をした。」と
話して来た。
確か新幹線の売り子さんがお客様の
笑顔がモチベーションで自身が
手渡すお弁当やお茶が想い出創りの
一助になればみたいな内容だったと
記憶している。
社交的でヨーカ堂の売り場に立っていた
母がいかにも好きそうなネタだ。
少なからず自分もサービス不足より
過剰サービスの方がマシという自身の
性格は母親譲りである。
たまに仕事で「早く終わってくんない
かなぁ」とか「無難に捌けばいいや」
など済んで仕舞えばそれでいいと思って
しまうこともあるが、そんなやっつけ
仕事みたいな真似をしたら
母に叱られるだろう。
また、クライアントに評価されたり
いいボーナスを貰えることも当然
嬉しいのだが、先日母から
「アンタ、この10年本当頑張ったわね。」
みたいなコトを言われたのが社会に
出てから一番嬉しかった。
もっとも利益を得ることや地位や名誉も
大事なのだが、それは時として増えたり全く
失くなったりするようなこともある。
何を大切に持ち続けているべきなのか
一生母から宿題を出されている様で
しかも容易に正解も合格点も
出せそうもない...





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