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メディアアーツコースってどんなコース?

みなさん、こんにちは。
洗足学園は、2024年に創立100周年を迎えます。こうした節目に、洗足学園は新しいコースを設立します。それは「メディアアーツコース」。いったいどんなコースなの?何が学べるの?どんなメリットがあるの?
今回は、新しく開設されるメディアアーツコースについてご紹介します。

メディアアーツコースって?

メディアアーツコースっていったいどんなコースなの?
結論から申し上げましょう。「音楽大学に開設される映像制作のコース」です。映像と音楽は常に密接に関わり合っています。映像を音楽大学で学ぶことのメリットは後述しますが、音楽を学ぶ学生側から見ても、同じ大学に映像のコースがあるということは、同世代の映像を学ぶ学生と連携し表現の幅を広げることができるというメリットがあります。そして何より重要なことは、メディアアーツコースは、音楽大学の中にありながら専門的かつ本格的に映像を学ぶコースということです。簡単な動画を作って動画サイトに載せる程度の技術だけでなく、テレビで流すようなもっとクオリティの高いコンテンツを仲間と一緒に作り上げる力の修得を目指します。
一つの映像を作るのにもいろいろな段階があり、たくさんの技術が必要です。企画やシナリオ設計から始まり、実際に撮影、そして映像編集、その他にもCG、アニメーション、録音やMAなど、様々です。こうした映像制作の様々な技術をすべて学ぶことができるコースなのです。

これらを包括的に学ぶことで、ディレクター、映像エディター、カメラマン、MAエンジニア、シナリオライターなど、たくさんの将来像を持つことができますが、専門的に身に付けたい技能を集中して学ぶこともできます。最終的に自分がどの職についても、他の行程について一通り学んでいるので、他の役割の人とも効率的に連携を取れるはずです。こうした映像制作に必要な全行程を、最先端の設備を使用してすべて学べる、それがメディアアーツコースなのです。

さて、メディアアーツコースは、「音楽大学に開設される映像制作のコース」であると先に述べました。では、音楽大学で映像制作を学ぶメリットとは何なのでしょう?ここからはそれについて考えてみたいと思います。
「音楽大学で」という前に、もっと広く「4年制大学で」を先に考えてみたいと思います。

「4年制大学」で映像を学ぶメリットとは

映像を専門的に学ぶ方法には、いろいろな選択肢があります。専門学校、もしくは直接現場で一から学ぶ人も多いでしょう。
先に述べた選択肢と比較して、「大学」で学ぶメリットを考えてみたいのですが、その前にデメリットを敢えて述べます。それは、実際に社会に出て仕事をするのが遅くなる、ということです。専門学校は通常2年で学び終えることができ、現場で学ぶとなると言わずもがなです。一方で4年制大学を卒業するには、余程特殊なことが無い限りは4年かかります。このようなデメリットが横たわる中、メリットは何かというと、主に次の3つに集約されるのではないかと思います。

メリット1 理論と実践の両面から、4年間かけて充実した学びが得られる
4年間かけてじっくり学べるため、実践面のみならず理論的なところも学習することができます。また、1,2年時に映像に関わるあらゆることを包括的に学び、3,4年でそれぞれの興味をより専門的に学ぶことで、数ある選択肢の中から自分に合った将来像を熟考できます。

メリット2 一般教養・教職課程などを履修できる
語学や法学などの一般教養を学べるほか、教職課程も履修することができます(中高の教員免許を取得できます)。これにより、社会生活に必要な幅広い知識を身に付けるとともに、映像業界に限らない将来の選択肢も広げることができます。

メリット3 「学士」の学位が授与される
4年制大学の最も象徴的なメリットは、やはり「大学を卒業した」という証である「学士」の学位が授与されることでしょう。


「洗足学園音楽大学」で映像を学ぶメリット

それでは次に、音楽の教育機関である「洗足学園音楽大学」で、映像を学ぶメリットについて考えてみます。

メリット1 分野を超えた幅広い出会いがある
洗足学園音楽大学には、音楽に関するコースがたくさんあります。クラシックからジャズ、邦楽やポップスに至るまで様々です。それに加え、本学にはミュージカルや声優アニメソング、バレエ、ダンスなどの、音楽の枠を超えた総合的な表現を学ぶコースがあります。それら他コースの人たちとの出会いは多く、刺激を受けるだけでなく、将来社会に出た後の人脈にも大きく貢献することになるでしょう。

メリット2 撮影対象がたくさんある
上に述べたように、本学は様々なコースがあります。自主企画などをするならば、学内で撮影対象を選べます。
また、本学では年間を通して200を超えるコンサートが実施されます。それらの演奏会を収録して単位を得る授業もあり、学内だけでも多くの実践経験ができます。

メリット3 音楽も学べる
ミュージックビデオやコンサートの収録をしていると、楽譜を読むことができたり、音楽の知識があることが大きな利点として働く部分が多々あります。本学では、音楽の専門選択科目があり、それらを履修することもできます。また、副科レッスンも受けることができ、プロの先生方に楽器や作曲などを教わることもできます。


第一線で活躍する講師陣

さて、メディアアーツコースの誇る最大の武器は、やはり第一線で活躍する講師陣でしょう。
紹介したい先生はたくさんいますが、ここでは3名の先生をご紹介いたします。

江夏由洋 先生(映像)

1998 年に TBS(東京放送)に入社。スポーツ局にて、オリンピックや世界陸上、世界バレーなど、TVディレクターとして多くのスポーツ中継・番組・ニュースに携わってきました。TBS 退社後、兄である江夏正晃 先生(音響・本学教員)とともに株式会社マリモレコーズを立ち上げ、映画、CM、WEB など多岐に渡る分野の音楽・映像コンテンツを制作しています。

河谷英夫 先生(映像)

音楽映像を中心に、映像ディレクターとして活躍しています。SPEED、広末涼子、モーニング娘。、ももいろクローバーZ、いきものがかり、サザンオールスターズ等、多くのアーティストのミュージックビデオを手掛けてきました。

嶋田うれ葉 先生(脚本)

2008年第2回JUNON恋愛小説大賞優秀賞を受賞し、その翌年2009年、ラジオドラマ『青山二丁目劇場「彼のペット」』(文化放送)で脚本家としてデビューしました。以降、多くの劇場用長編映画やテレビドラマの脚本を担当しており、近年では、2019年映画『夕陽のあと』、2020年朝ドラ『エール』、2022年映画『天間荘の三姉妹』、2022年朝ドラ『舞いあがれ!』、2023年フジテレビ連続ドラマ『3千円の使いかた』などを手掛けています。

他にも、映像、音響、脚本、デザイン、アニメーション、CGなど、各分野の第一線で活躍する講師陣が揃っています。洗足学園音楽大学のホームページでぜひチェックしてみて下さい。


もっと詳しく知りたい方に

洗足学園音楽大学では、月に一度以上のオープンキャンパスを開催しています。各コースの説明会や、個別相談、体験授業も行っておりますので、お気軽に足をお運びください。


Text by 一色 萌生(メディアアーツコース・講師)

▶▶洗足学園音楽大学:https://www.senzoku.ac.jp/music/

▶▶洗足学園音楽大学(Twitter):https://twitter.com/senzokuondai