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アニメ撮影業 OpenToonzエヴァンジェリスト http://amzn.to/2fzgc7u アニメ制作者たちの方法 http://amzn.to/3coaLX7 参加作品「電脳コイル」「攻殻機動隊新劇場版」「シン・エヴァンゲリオン」「君たちはどう生きるか」等

最近の記事

『劇場版モノノ怪』公開情報

以前の記事でご紹介した現在私が制作にかかわっている劇場アニメ作品『劇場版モノノ怪』の追加情報が先月公開になりました。 公開日は2024年7月26日に決定、サブタイトルが『唐傘』となることも発表されました。 また、主人公である薬売りの声を担当する神谷浩史さんのほか、物語の中心となる3人のメインキャストの情報も新たに公開されました。 舞台となる大奥で働く女中のアサとカメをそれぞれ黒沢ともよさん、悠木碧さん。そして大奥を取り仕切る御年寄の歌山は小山真美さんが担当されます。 そし

    • アニメーション・クリエイティブ・テクノロジー・フォーラム(ACTF)2024 in TAAFに参加いたします

      来週3月9日〜10日に池袋で開催されるアニメーション・クリエイティブ・テクノロジー・フォーラム(ACTF)2024で開催されるセミナーに登壇いたします。 アニメーション・クリエイティブ・テクノロジー・フォーラム(ACTF)はアニメーション制作のデジタル関連情報を得る場として、一般社団法人日本アニメーター・演出協会(JAniCA)と株式会社ワコム、株式会社セルシスの共催により2015年にスタートしたアニメ業界内のイベントです。アニメーション制作者・教育者がデジタルアニメーショ

      • 原神×スシロー コラボキャンペーンアニメーション

        久しぶりに仕事の情報です。 原神×スシローのコラボキャンペーンのアニメーションムービーの撮影を担当しました。ムービーは下記リンクから見ることができます。 アニメーションディレクターは刈谷仁美さんです。刈谷さんはNHKの連続テレビ小説『なつぞら』のタイトルバックを手掛けた他、その後もCMや『チェンソーマン』2話のエンディング、現在放送中の『うる星やつら』のエンディングや『SPY FAMILY』の原画などを担当する一方、企業広告や行政のポスターなども手掛ける新進のアニメーター、

        • スタジオジブリの撮影術

          昨年末に『撮影監督・奥井 敦の仕事のすべて』が発売されました。 こちらの書籍ではスタジオジブリの東小金井スタジオの設立時から現在に至るまでジブリ作品の撮影やデジタル化の中心を担ってきた、現スタジオジブリ エグゼクティブ イメージングディレクターの奥井敦氏のこれまでの仕事や実際の作品で使用された技法などが紹介されています。 ジブリ作品の撮影技術に絞った内容という事もあり、アニメ業界でも撮影関係者を中心に話題になり、既に3刷りとなる人気です。 ちなみに著者の奥井さんは自分が在籍

        『劇場版モノノ怪』公開情報

        • アニメーション・クリエイティブ・テクノロジー・フォーラム(ACTF)2024 in TAAFに参加いたします

        • 原神×スシロー コラボキャンペーンアニメーション

        • スタジオジブリの撮影術

          今年最後

          今年からnoteを始めました。月に一つぐらいはアニメに関して記事を書いていこうと思いつつ、仕事も忙しくなりなかなか予定通りには行きませんでした。 年末も最近発売された『スタジオジブリの撮影術』をネタに記事を書こうと思っていたのですが体調を崩してしまったので断念。来年に持ち越します。 本はこちら。 ジブリにとどまらず、フィルム時代の撮影技術やデジタル移行期の証言としても貴重なものがありますので、アニメーションの制作現場について深く知りたい方にはお勧めの本です。 さて来年は現

          今年最後

          イベント告知:トーキング・ヘッズ・オン・アニメーション 第5回「アニメーションにおけるビジュアルデベロップメント——ポストプロダクションにとどまらない「撮影」の世界」出演のお知らせ

          またイベントのお知らせです。 11月23日木曜日、トーキング・ヘッズ・オン・アニメーションに出演します。今回はYOASOBI『アイドル』のミュージックビデオで「ビジュアルデベロップメント」を担当(共同)された山口駿氏と『機動戦士ガンダム 水星の魔女』エンディングアニメーションなどを手がけてきたアニメーションディレクター・モーショングラファーの大橋史氏のお二人と共にアニメーションのビジュアルについてコンポジットの側面から色々と語る予定です。 今回は2時間プラスαの時間が予定され

          イベント告知:トーキング・ヘッズ・オン・アニメーション 第5回「アニメーションにおけるビジュアルデベロップメント——ポストプロダクションにとどまらない「撮影」の世界」出演のお知らせ

          画面アスペクト

          ここ数年公開されるアニメーション映画が増えましたが、それに合わせてシネマスコープ、いわゆるシネスコサイズの画面アスペクトを使用した作品も増えています。「シネマスコープ」という言葉自体は20世紀フォックス社の商標名なので、単にスコープ、スコープサイズと呼ぶところでしょうが、業界内でも一般的にはシネスコと呼称されることが多いです。 スコープサイズは映画で多く使われるVISTA(アメリカンVISTA)や地デジ放送のHDTVのフォーマットよりも横長で、現在の映画のデジタル上映の標準

          画面アスペクト

          『T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2023』で行われる『SPECIAL TALK SHOW 2023』に登壇します

          2023年10月7日(土)~29日(日)にかけて東京駅東側の八重洲・日本橋・京橋エリアで開催される屋外型国際写真祭『T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2023』で行われるトークイベントに登壇いたします。 今年のテーマ「LINK UP!」を受けた"写真"×"アニメーション"の異分野クロストークを、アーティストのSystem of Culture、本フェスティバル創設者でファウンダーの速水惟広氏と共に展開します。 System of Cultureさんとは以前ネ

          『T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2023』で行われる『SPECIAL TALK SHOW 2023』に登壇します

          『君たちはどう生きるか』北米向け予告編の公開開始

          先日公開の予告がされていた『君たちはどう生きるか』【THE BOY AND THE HERON】の予告編が北米での配給を手掛けるGKIDS Filmsにより日本時間の9月7日深夜1時にXとYouTubeで公開されました。 日本での公開も終盤ですし、この予告自体が北米での公開に向けてのものなので、この後も日本の劇場やTVCMで流れる可能性は低そうですね。

          『君たちはどう生きるか』北米向け予告編の公開開始

          劇場版『モノノ怪』 特報とキャスト・スタッフの情報を公開

          昨年制作が発表されていた劇場版『モノノ怪』の公開時期及びキャストとスタッフの情報が本日公開されました。併せて新しいキービジュアルと特報PVも公開されています。 今回私もこの作品にビジュアルディレクターとして参加しています。参加スタッフの情報も解禁ということで告知させていただきます。 詳細は下記サイトでご確認ください。 オリジナルのTV版は16年前に放送されましたが、その内容や斬新な演出のみならず、ビジュアル的にも強烈な印象を残し、今なおその魅力を放ち続けている作品です。

          劇場版『モノノ怪』 特報とキャスト・スタッフの情報を公開

          君たちはどう生きるか 公開

          本日7月14日よりスタジオジブリ製作による宮﨑駿監督の新作映画『君たちはどう生きるか』が公開になりました。 今回も本作の制作に参加しております。 劇場にてご覧頂ければ幸いです。

          君たちはどう生きるか 公開

          TVアニメ『SHINE POST』放送1周年

          自分が久しぶりにどっぷりハマったTVアニメ『SHINE POST』が始まったのは昨年の今日、2022年の7月12日。夏クールの新作として見始めた一本でしたが見事にハマって中盤以降は毎回リアタイしながらTwitter実況していました。コロナの影響による度重なる放送の延期や放送時刻の深さ、また昨今多いアイドルアニメということで食傷気味の空気もあってか今ひとつ盛り上がりに欠けた面も否めませんが、個人的には昨年ベストと言っていい作品になりました。その後も関連のイベントやライブなども追

          TVアニメ『SHINE POST』放送1周年

          アニメと夕日

          今季(4月)スタートのTVアニメも折り返し点を過ぎ、それぞれの物語も佳境に差し掛かるタイミングです。自分がアニメーション作品を見る場合はもちろん一観客として作品を楽しんでいますが、仕事柄やはり撮影やエフェクトに注目して見てしまうところがあります。今期は『スキップとローファー』『僕の心のヤバいやつ』が目につきました。両作品とも学校を舞台にした思春期の若者達の心のあやを描いた作品で、アクションもののようなエフェクトの派手さはありませんが、キャラクターの心情を伝えるしっかりとした効

          アニメと夕日

          『 響け!ユーフォニアム 』の撮影についての考察記事執筆用のメモ

          データの整理をしていたら2015年(!)に発行されたアニメスタイル007の『響け!ユーフォニアム』の特集記事の中で本作の撮影処理について解説した記事を執筆した時に作成したメモが出てきて、久しぶりに読んだら結構面白かったので公開してみようと思います。 実際の記事が掲載されているのはこちらになります。 そもそも最初は取材協力という感じで打ち合わせに参加したところ途中から記事そのものを書くことになったという経緯で、ライティング自体全く未経験のまま突然商業誌の記事を書くことになり、

          『 響け!ユーフォニアム 』の撮影についての考察記事執筆用のメモ

          東洋経済のアニメーションビジネスに関する記事を読んで

          今週東洋経済がアニメーションビジネスに関する特集を組んだことで界隈で話題にのぼっていました。 経済誌の記事ということで若干斜に構えていたのですが実際に読んでみると、思っていたよりも踏み込んだ内容もあって印象は変わりました。 A.Iほど達者ではないですが自分なりに要約すると、活況なアニメーションビジネスの現状からその経済的なポテンシャルについて希望的観測を示しつつも現実的には出資側と制作側の不均衡が大きい業界の問題を指摘しており、さらなる発展のためにはこの点を解決する必要があ

          東洋経済のアニメーションビジネスに関する記事を読んで

          2023春アニメ 所感

          2023年の春クールスタートのTVアニメーションも今週ですべて出揃ったので少し所感などメモしておこうと思います。 前提として今回も4月にスタートした作品の1話に関してはほぼ全て鑑賞しました。録画の場合はもちろんノーマルスピードで見ています。タイパ?なにそれ。 現在は視聴数を絞って再放送を含め43作品ほどを視聴中です。 すでに話題になっている作品もいくつかありますが、中でも『【推しの子】』は初回90分枠での放送と劇場作品並の尺を当てたことでも驚きました。 初回や最終回を1時

          2023春アニメ 所感