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森をさまよい歩く・・

私の20代は、裏切り・暴行・借金等で苦しみもがいて人間不信になり、生きるのが辛い時期でした。何度か手首を切って、自〇未遂をしたこともあります。

ある日、ふと大好きな森へ行って死のうと、車で2時間かけて森へ行きました。その森は山の奥深くで、幼いころに両親に何度も連れてきてもらった場所。春は山菜、秋はキノコと山の恵みが豊富なところで、普段は人が入ることのない森です。

車を停めて、森の中をフラフラと歩き始めました。どこをどう歩いたのか、何を考えていたのか、どのくらい歩いてたのか、今考えても分かりません。

ただ、帰るころには薄暗くなっていたので、かなり奥深くまで歩いていたのだと思います。


死ぬつもりで森へ入ったのに、なぜ戻ったのか

本当に死ぬつもりで、森をさまよっていたんです。その途中で鳥の鳴き声が聞こえて、ふと我に返った感じでした。

『あれ?私、何してるんだろう? そっか、死ぬつもりで来たんだ・・』

そこからの出来事は鮮明に覚えていて、鳥の鳴き声をしばらく聞いていたら、突然、涙があふれてきて子供みたいに大声で泣きました。気が付くと鳥たちはいなくなっていました。そして、帰ろうと思ったのです。

でも、どこをどう歩いてきたのか分からず、戻るすべがありませんでした。
そのとき、樹々の葉っぱがサワサワサワ~と風に吹かれるように鳴り出し、通り過ぎて行ったんです。

『あっ、この音をたどっていけばいい』直感的に感じました。

そして、音をたどって歩き始めました。辺りは静まりかえっていて、葉っぱの音だけが聞こえていました。しばらく歩くと森を抜け、そこには私の車があったのです。

車に乗り込み、2時間かけて家に着いた時には、真っ暗になっていました。


命を救ってくれた森

私の命を救ってくれたのは、幼いころから両親に連れてきてもらった大好きな森。そして、その時の不思議な体験は今でも役に立っています。

このことをきっかけに、樹々のことを勉強しました。樹木には、さまざまな伝達方法があって、根からだったり葉っぱからだったり、波動で伝達をしているということも分かりました。

森ってすごいなぁ~、樹木ってすごいなぁ~

そんなことを感じていたら、私も自然界と同じように生きて行ったらいいのかもしれない。と思うようになって、そこからまた、いろんな森へ行って自然界を感じるようになりました。

自然界の流れで生きていたら、いつのまにかお金の心配もなくなり人間不信も消えて、今では、すべてがどうでもいい感じになっています。

どうでもいいって言っても、投げやりな感じではなく、何事にも動じなくなったという感じです。


と、今日はこの辺で!

最後まで読んでくれてありがとうございます。
 


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