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世界中古童話堂20ジン、夜の空港


  みんな忘れてるのでは?
   ランプの精霊ジンのことを...


 ロンドンからワープフープを通過してるジンは
スキンヘッドから来てる、柔らかくて暖かい空気を感じてなんかおかしいな…と思ってて…

      うん?、、

 ジンの頭は北海じゃ無くて、何故かヤシの木に設置されてある、ワープフープから出て来るのでは…

南アフリカケープタウンのヤシの木

         …

 相変わらず怖そうな表情のジンは、
肺に入ってくる、暖かい空気を深ーく吸いながら…同時にため息もした。

 いつの間に、だんだん出てくるジンの全身はもう足まで見えるが、まだ逆さまのまま…
ジンは、ゆっくり空間の時差にあわせてからのくるっと体を回して、ようやく地面に着いた。

   `ここは何処だ⁈'

 ジンの質問に対して、答えは意外と目の前にあって、ジンは素直に答えを確認しに歩き出した。

ケープタウン国際空港、昼間の写真
、今の時刻は午前0時を過ぎている。


 建物を見て、

`南アフリカのケープタウンに落ちたのか!'と

気づいたシンは、再び息を深く吸ってから


 「 ああーもう、
                辞めたい!!」と怒り出した。でも、現実は残酷で…嫌がる間もなく空港の中に入るしか無い。

ケープタウン国際空港の室内

        「 はあー」

 `いま持ってる物では、船が待っているノルウェーの港までいけない '

   ジンは空港のタイムテーブルを見た、

 `もう遅くて、今日チケットを買うのは無理っぽいなぁ…'

'空港で朝まで待って、とりあえずノルウェーのオスロまで → そこから鉄道に乗り→港町ベルゲンに…タイミングが上手く行ったとしても…多分2日はかかる、それから…
  東京までの帰りはもっとやばい…!'

   「マリン!!これはなんのイタズラなんだよー⁇」

 `あんなにガラスの瓶を催促してたくせに!'


 ジン以外は、静かで暖かい夜のケープタウンで、

  ジンはやっと周りを気にして空港内のベンチ席に座って大きい窓から見える飛行機達を見つめた。

            `疲れた'
    
    少し目を閉じて休むと、

 初めてマリンの事を知った日を思い出した…

       …

 その時期、魔法界ではどこを行っても、

「今回産まれた、偉大なマスカマーリンの孫娘が突然変異らしいよ!」とか

 「不老不死のマスカは1000年に一度あるかないかのことだ…、不吉なことが!」とか

「マスカとしての品も美徳も落とす存在が!!
 (マスカの平均寿命は300から400歳) 」

こんな会話ばっかり聞こえた。 あまりにも速く、、
 魔法界の隅々まで広がったので、ランプの中で次の主人を待っていたジンにも、その知らせは届いた…。


   その、大騒ぎの中、

 何より名誉を追う一流のマスカ派の
マリンのお母さんとお父さんは姿を消した…

       …。

 本当にどこか遠くに行ったんじゃ無く、
   普通に産んだ事実を隠して、
私達は親じゃないですと完全なる否定した。

        …

…まぁ…簡単に言えば捨てた。

 ( マスカではない私から見ると、ばかばかしくて笑いが止まらない話だ )

 可哀想な孫の為に、偉大なマーリンは、

 あのじいじは、私を乳母役として丸ごと投げたと言える…(20歳だと言われたマリンはだった2歳、、あのじいじは俺を騙した)
           
   …
じゃ無くて、、(後が怖いので)

 偉大で寛大なマーリンはランプを孫娘に譲ってあげた。

 それが、私とマリン様の出会いだった…
      ….

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