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服の話するの楽しいな、って話

ちょっとだけ東京に行く用事があったんで、ついでに大岡山で地元の友達がやってる理容室に散髪行って、あとなにしよかなーと思ってたら、丁度いいタイミングでTwitterで@mistertailerさんがイベントやるの見つけて行ってみました。

服が置いてある展示会じゃないし、どんな感じか全然想像つかんかったんですけど、結果2時間以上喋って帰ってきました。(お腹空いてなかったら5時間は居れたと思う)

雰囲気的には合同展示会に出展してる時にお客さん少ない時とか、展示会場の喫煙所とか(文化インキュベーションの喫煙所無くなってて寂しい)で他のブランドさんと話たり情報交換したりしてる感じの、更に話し相手の層が広い感じっていうか(僕がいた時は新井さんとファッション系をもっと書きたいライターの方と社会人→文化の学生さんとファッションが好きな大学生の方と話しました)、いつもは同業者さんとか工場さんとかアパレルさんと話すことが多いので、また違った角度からも服の話できるの楽しいな、と。

服飾の学生さんにThe Row人気が高いとか(これ京都精華大の先生に聞きました)、文化の購買で海外のデザイナーさんが買い物してたとか(日本の洋裁道具の質はめちゃくちゃ高いと思う)、新井さんの着てきてたマルジェラのジャケットはどこがかっこいいのかとか、三原康裕さんの話とかsupport surfaceさんの話とか、noteでデザイナー評書いてる人のレベルすごいとかいろいろ。

で、こういう場がもっとあったらいいのにね、って話をしてて、僕らが学生の時はセレクトショップがそういう役割を担ってたんじゃないかって話になりました。今の時代はそういうもんなのか、僕が服を作る側になってしまったからか、単に行きつけのお店がないだけなのかわからないんですけど、店頭でじっくり話し込むことが無くなってしまったなと...

僕はトークイベントってほとんど行くことがないので(ちゃんと座って人の話聞いてるのが苦手)(たぶん楽しいやついろいろあるんだとは思う)、こういう自然発生的に会話が生まれるような機会のほうが楽しいなと思いました。ファッションテキストを展示して(壁に掛けて?)それをきっかけに会話が生まれる展示会とか、各々のおもしろい服を持ってきてそれをネタに話すとか、そんなのもあったらいいなって。

新井さんの動きを見てると、ファッション業界の内側の人たちじゃなくても、服とかモードに興味がある人がたくさんいるっていうのが可視化されてる気がして、内側の人たちにとっても希望になるんじゃないかなって思ってます。

特に今のスタートアップのブランドはSNSと個展とかイベント(たぶん合同展じゃない気がしてる)(数ブランドで集まってっていうのは良さげ)で、エンドユーザーとのいろんなコミュニケーションの方法を模索してくことで、チャンスが広がりそうな気もしてます。

個人的にはいつか僕が影響を受けた時代(90年代とか)に現役でファッション業界の内側にいた方々(編集者の方とか)に逆インタビューできたらいいな、とか思いました。現在の評価と当時の評価が違う服も多かったと思うし(たぶんマルジェラのエルメスとか)、実際どんな感じだったのかなって。別に僕じゃなくでいいから誰かやってほしいですw ファッションの文脈を俯瞰的に捕らえられるとしたら、歴史の流れと当時の評価とその後の評価からアプローチできると可能性はあるのかなと。

あと、別に全員がっていうことじゃないけど、デザイナーもかっこつけずに自分の言葉で発信していく時代なのかなとも思います。昔(がそうだったとは必ずしも限らないけど)、思想とかコンセプトとかアウトプットを深読みしてくれる人が今の時点でどのくらいいるのかなって。(僕が知らないだけかもしれんけど)

そんなわけで、いろんな人と服の話するの楽しかったです。新井さんまたなんかやってくださいw

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