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〈読書〉子育てで大事なこと全部まとめてみました 

子育て本、何読めばいいの・・・?
とふらっと本屋に行きこの本に出会いました。
臨床心理士と精神科医の夫婦がまとめてくださった本でとても端的で
わかりやすかったのでおすすめです!!



1章 乳児期(0〜2歳)


心のよりどころ(安全地帯)=無条件に大切にされていると感じること、
を育む期間。
この安全地帯は、将来的に家族以外と関わる上での土台になる。
これは基本的信頼感と呼ばれ、自尊心や性格と深い関係がある。
もしも愛着がうまく育まれないと、家族によそよそしかったり、
他人に馴れ馴れしすぎるようになってしまう。(=反応性愛着障害

〈発達段階と課題〉
0〜10歳:基本的信頼感、自律性、積極性
10〜20歳:勤勉さ、アイデンティティ
20歳〜:親密さ、世代性、統合

基本的信頼感=自分の味方になってくれる誰かがいるということ
自律性=自分で自分をコントロールすること
積極性=自分で考え行動したいと思うこと
勤勉さ=自分から進んで期待に応えたいと思うこと
アイデンティティ=自分とはを納得すること
親密さ=特定の誰かと一緒にいたいと思うこと
世代性=子供や後輩を育てたいと思うこと
統合=自分の人生に満足すること

〈行動遺伝学〉
行動遺伝学では、下記影響度の数字が出ている。
性格:遺伝50%、家庭外環境50%
→①外交性②協調性③誠実性④情緒安定性⑤開放性
自尊心:遺伝30%、家庭外環境70%

〈過保護な子育てのリスク〉
①こだわりが強まる
②過敏になりやすくなる

程よい母親(グッドイナフマザー)を目指す。

2章 幼児期(2〜6歳)

英才教育を早くからすることにより、認知能力(記憶力、注意力、情報処理能力)が高くなることが考えられる。
一方認知能力だけでなく、下記の非認知能力(社会情動的スキル)も大切である。
①心を通わせる力=共感性(基本的信頼感)
②自分を落ち着かせる力=セルフコントロール(自律性)
③自分で考えて行動する力=自発性(積極性)

認知能力と非認知能力の違い
①測りやすさ(数値化の可否)
認知能力:自信(自己効力感)・・・根拠に基づく
非認知能力:自尊心(自己肯定感)・・・根拠がない
②心の折れにくさ
コンクリートで舗装された一般道(安定した環境)では車の性能(認知能力)は発揮できるが、草原(不安定な環境)では車の性能ではなく運転手のメンタル(非認知能力)が重要になってくる。
③幼児期での敏感さ(発達のしやすさ)
幼児期において認知能力よりも非認知能力の方がその能力を発揮しやすい期間。

英才教育で親がハマる「罠」
①測りやすい認知能力ばかりにとらわれる
②非認知能力が育まれずに心が折れやすくなる
③その後の認知能力に伸び悩む
学び:ただ学ぶ(認知能力)、学ぶ楽しさ(非認知能力)

逆に自由にさせる子育ての危うさ
①認知能力が高まらない
IQ:遺伝50%、家庭環境35%、家庭外環境15%
②嗜好品にハマりやすい
アルコール:遺伝55%、家庭環境15%、家庭外環境30%
③素行が悪くなる
非行:遺伝60%、家庭環境20%、家庭外環境20%

結局どんな子育てがいいの・・・?
自律的な子育てが良い!

どう自律的に子育てするの?
①足場づくり
子供が新しいことにチャレンジする際にサポートする親の取り組み
自分でやらせたり、ヒントを与えたり自発性を促す
②ルールづくり
やっていいことと悪いことを自分から意識させる

3章 児童期(6〜12歳)

褒め方
①そのまま褒める=存在褒め
子供との信頼関係を気づくことができ、自尊心を育むことが出来る
②できたら褒める=結果褒め
自信につながる一方、結果ばかりにとらわれてしまう恐れがある
③頑張りを褒める=プロセス褒め
自尊心と自信、両方育むことができる

叱り方
①そのまま叱る
自信を失い、自尊心を損ねるリスクがある
②考えさせて叱る
本人が納得して決めれるよう提案をし、責任感を持ち自分で考えて行動できるようになる

なんで友達と遊ぶことは必要?
仲間に積極的に話しかけたり(自発性)、気遣ったりする(共感性)経験や、相手のデリカシーのなさ(鈍感さ)やその反対の過剰反応(敏感さ)に冷静を保ったり(セルフコントロール)、逆にツッコミを入れて笑いに変えたりする(自発性)経験を重ね、相手との心理的な相互作用を起こすことで性格を形成していくため。

4章 12〜18歳(思春期)

そもそもなんで反抗するの?
親から心理的に離れる=心理的な自立をするため。
身体的な自立(イヤイヤ期)は乳児期に済んでいる。
心理的な反抗は、発達段階のアイデンティティの確立に値する。

思春期の子供が抱える特有の心理(思春期危機)
①「自分には味方がいない」という心理
反抗の心理によって、親の関わりが条件付きであると思ってしまう
②「大人扱いしてくれない」という心理
自分が子供ではなく大人であるということを親にアピールするために
親がやってはいけないということをあえてやろうとする
③「何をしたいかわからない」という心理
親から言われなくてもやるという勤勉さが育まれていない為おこる心理

思春期の子供にどう接すればいいの?
①味方になる(=支持)
傾聴、共感、受容、保証などの支持的な関わりを持つ
②大人扱いする
子供の成長に伴い、家族の関係性や役割は変わっていく。
DESC法
Describe(描写)=状況を客観的に描写
Express(表現)=自分音気持ちを冷静に表現
Specify(提案)=解決策を具体的に提案
Choose(選択)=相手のNOに対しての選択
③夢を語り合う
タイムマシンクエスチョンをすることによって子供の強み(ソース)を見つけ出す。

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