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潜水艦

乗ったこともないし乗りたいとも思わないけど、潜水艦を題材にした映画が大好きなんですよね。なぜか。まず、大がかりなセットが必要ないので低予算でできる分、企画がよく練りこまれている場合が多い。

そしてなにしろ周りが見えないんで感覚を研ぎ澄ませないといけないし恐怖もとてつもない。知らないうちに死ぬからね。実際の潜水艦乗りの話なんて聞くとそんなもんじゃないらしいけど。

ま、いずれにしても。一観客としては潜水艦映画は見応えがある。潜水艦映画大好き~!

Uボート

ぼくはまあまあ映画を観る方ですが、潜水艦関係なく、これまでに観たあらゆる映画の中で一つ選べと言われれば、どうしてもボルフガング・ペーターゼン監督のUボートですね。

戦争礼賛する気もないし、ましてやナチスを肯定する気もない。ただ、生まれた時代と状況から軍人になり潜水艦という弱者の兵器に乗ることになった兵士たちの栄光と絶望がこれ以上ないまでに描かれている名画。

戦争に英雄はいない。栄光もない。それが現実だ。しびれる。

レッドオクトーバーを追え

これも潜水艦映画好きにはたまらない。冷戦時代真っただ中のソ連vsアメリカ。おたがい顔も知らない、考えも分からない。しかし目の前に来ている。

一触即発の状況をキリっと締めるCIA分析官がしびれる。そして、文官を嫌いがちな潜水艦乗りたちの心理がガチアメリカンな艦長の指揮のもとクールに変わっていくのがまたいい。

もちろん、ソ連潜水艦の艦長も「IQいくつだろう?」って思うぐらいすごい。情報は錯そうし、敵を信用できるかどうかわからない中での即時判断。おれにはできないね。かっこいい。

眼下の敵

こてこてのハリウッド映画。しかし、軍事国家アメリカだけに軍人の矜持がよく描かれている。

本気で殺しあい、部下の人生も台無しにされながらも敵艦艦長に互い敬意を払う姿は軍事素人のおれでも感動したね。

クリムゾンタイド

まあなにしろトップガンのトニー・スコット監督。男の映画。

たたき上げの艦長とエリート黒人副長がぶつかる話。基本的に潜水艦ってのは隠れてなんぼなので通信も限られる。

その限られた通信が中途半端に途絶したらどうなるか。中途半端に途絶した命令をどう解釈するか、常在戦場で生きてきた艦長と学校で戦闘を学んできた副長。

そりゃあもめるよね。

しかしビシッと締めるのがトニー・スコット監督。いいねえ。

インパクトクラッシュ

とにかく濃い。そもそもインドvsパキスタンの話なんで、こういっちゃ悪いけどおれみたいな日本人からすると全員カレー屋さんにしか見えない。

全員顔濃くて全員ガチに怒り続けてる。

わけがわからない。唯一インド艦の艦長がターバンを巻いていたのでわかったのだけれど戦闘中に死んでしまうのであとは(悪いけど)全員おんなじで敵か味方かわからないまま爆発とか。

ハンターキラー

もうね。ダイナミックなんてもんじゃない。ここまでやれば誰も何にも文句言わない。潜水艦映画特有の繊細さ、見えない恐怖、猜疑心といったものがほとんどなくボカンドカンバーンって感じ。

あらゆる兵力を動員しているだけに迫力満載。すんげえのなんのって。

けど、実は近代戦ってこんな感じになっちゃうのかな?ってちょっとした恐怖を感じる作品。

インザネイビー

これ、大好き。

すんげえ優秀なんだけど超絶酒グゼの悪い潜水艦乗りがとある訓練で超ポンコツ潜水艦とポンコツ乗員を与えられ地獄な訓練で奮闘する話。

潜水艦映画に欠かせない「耳のいいソナー手」や謎に器用な乗組員、そしてなんといっても人心掌握術と機転にたけた艦長によってポンコツ潜水艦は無敵の潜水艦に生まれ変わるという素敵な話。

しかし、この映画、コミカルタッチながら実のところそうとう案外現状にあって潜水艦映画好きにはたまらない一作ですね。

潜水艦ものに外れなし

と、いうのはよく言われるけどホントそう。これからも潜水艦映画の世界にどっぷり潜航したいと思います。

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