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アイドル曲は1人称で

アイドル曲は、アゲアゲの曲でファンが騒いで盛り上がったらそれで良いという人もいるが、私はそうは思わない。

 歌詞が一番大事だと思う。
 それも一人称で起承転結がある歌詞。
 
偶像とは、アイドル自身もそうであるが、歌っている歌詞の内容も大事なのだ。
ファンが好きなアイドルが目の前で、それもファンが思い描く偶像を一人称で起承転結で歌い上げる。これが一番の理想のアイドルライブではないだろうか。

最近、DA PUMPのUSAみたいな同じフレーズを叫ぶノリだけの曲が多いので、苦言を呈してみた。

最近のアーティストが出す楽曲は、先ず曲ありきで、その後から歌詞を付けていくやり方が多い。それでは、同じフレーズを多用したり、意味のない韻を踏むような歌詞になりがちになる。
先ず歌詞から作り、その後に曲を付けていくというやり方の方がアイドル曲は良いのではないか。
それを実践しているのが、作詞作曲家の杉山勝彦氏。
https://ja.wikipedia.org/wiki/杉山勝彦
主な作詞から書き上げた作詞作曲
家入レオ「ずっと、ふたりで」、私立恵比寿中学「仮契約のシンデレラ」「禁断のカルマ」など。作曲だけだったら、ジャニーズやAKB、乃木坂にも多数書いている。
上記作詞作曲はすべてにストーリー性があり、起承転結がある。

最近ライブに行って、これは一人称の起承転結のある素晴らしい楽曲だと感動したのは、はちロケの「花火と漫画とチョコと雨」
 起:彼と花火に行くのを楽しみにしていたのに雨が降って来た
 承:花火以外の理由を付けて会いに行こうと努力するも上手くいかない
 転:雨が止んだようで、花火が上がり始めた!
 結:花火会場に走って彼に会いに行く。ちょっとカッコ悪いけど幸せ

これこそアイドルファンが望んでいる偶像の具現化ではないか。

はちみつロケット – 花火と漫画とチョコと雨
作詞:いしわたり淳治
作曲:林田健司
やめて! 降らないでよバカ…
土砂降りの空を睨んだ
ずっと今日の花火に 二人で行けるの
楽しみにしてたのになあ
着てしまった浴衣を脱いで
ベッドの上 部屋着で飛び込んだ
「残念。。。またね」って 寂しいメッセージ
だけどあきらめきれない
「ねえ 借りてた漫画を 今日返したい」って打ったら
「今日じゃなくていいよ」ああ 男って超ニブい
会いたいけど 何か理由がなくちゃ
会えない恋がもどかしい
夏休みなんて大嫌い 君に 君に ああ 会いたいのに
がんばれ私 負けるな私
君を好きなせいで 気がつけば また必死になってる
退屈な家族旅行で
買っておいたお土産の
チョコの賞味期限 神ワザの手つきで
明日に書き換えながら
「ねえ 早く食べなくちゃ ダメになる」って打ったら
「甘いの苦手」なんて もう 男って超ムズい
会いたいけど 何か理由がなくちゃ
会えない距離がもどかしい
夏休みなんて大嫌い 君に 君に ああ 会いたいのに
がんばれ私 ひらめけ私
君を好きなせいで 駆け引きも 嘘も下手になってく
下を向いた瞬間 ふいに夜空で
遠く 花火が光った
雨上がりの街を 浴衣で駆けた
漫画とチョコが邪魔だなあ
あんなこと言わなければ… こんな荷物はいらないのに
かっこいい恋 したいのになんで
いつもこうなるのかなあ
慣れない下駄が超痛い 君に 君に いま 会いにいく
がんばれ私 負けるな私
恋を祝うように ほら空で 花火が煌めいてる
https://www.youtube.com/watch?v=vmAbZBQFFwY

小説のプロットの参考にもなるストーリー性のある歌詞が素晴らしい。

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