マガジンのカバー画像

Guide | 世田谷を偏愛な視点から

20
世田谷の人々や出来事を偏愛する視点でお届けします。
運営しているクリエイター

記事一覧

世田谷人に愛された「世田谷百貨店」に最後のお別れをする

2024年2月29日。 世田谷線・上町駅にある世田谷百貨店が閉店した。 2018年9月にオープンしたときから閉店するその日まで、家族でお世話になった大切なお店。 我が家が引っ越してきたタイミングと世田谷百貨店のオープンが同時期だったこともあり、勝手ながら「我が家の世田谷での歴史は世田谷百貨店とともにあり」と思っている。 2022年の年末、店長が前任のマイさんからヂャユンさんに変わる時にはお二人にインタビューをした。強い絆、それぞれの想い、お客様へ向けた気持ちなど、とても

愛車をいじってくれ!大野さん!

こんにちは、陰山です。 世田谷十八番No.10「90歳の舞台裏」はお手に取っていただけましたか? 誌面はライターのサフランさんが主に執筆をし、こちらのnoteには配布前・配布後の2つの記事を、まりえさんと分担して執筆しています。 同じ話を聞いているはずなのに、書き手によって視点や書き方の癖が違うので、 3人分の紙面とnoteと両方楽しんでいただけたら嬉しいです。 ●先読み記事はこちら↓ ●配布後記事はこちら↓ ●配布場所はこちら↓ さて、今日は紙面から少し離れます。

【アリク祭りレポ】「また来ます」の話には、こんな続きが待っていた

2024年1月27日 (土)。 下北沢のボーナストラックにてアリク祭りが開催された。 桑沢デザイン研究所 夜間部の学生が『今後のアリクをデザインする』をテーマに研究を続けた1年間。 その集大成が、このアリク祭り”デ”。 桑沢の学生の皆さんが展示や会場装飾、物販やワークショップなどを企画。さらに、兄さんに縁のある人たちがあれやこれやと参加する、1日限りの豪華な宴。 かつて兄さんをインタビューしたご縁で、私たち世田谷十八番にもお声がけいただいた。 (過去のインタビ

【十八番な人 #2:倍音 白井啓介さん】「コーヒー屋になりたい」それだけを想い続けた人の話

こんにちは、天野です。 松陰神社商店街にあったコーヒー屋『倍音』 barオルガを間借りしていたこのお店は、2023年9月末に約3年間の営業を終えた。 それはもう素敵なお店で、でも何が素敵かというと一言で表現するのはなかなかに難しい。だから、私が倍音で出会った光景や店主ご本人に聴いたお話を、ここに書き残しておこうと思う。 店主は白井啓介さん、通称チップさん。 ぱっと見、孤高のコーヒー職人のようだけど、くしゃっとした笑顔とゆったりした喋り口調に癒される。 そして何より、この

変わっているってこんなにも素晴らしい [TOKYO あ〜あ BOOK FAIR 2023]

こんにちは、天野です。 もうかなり時間が経ってしまいましたが、9/23〜24の2日間、三軒茶屋で行われたTOKYO あ〜あ BOOK FAIRに参加しました。 これがどんなイベントで、世田谷十八番はなぜ参加したのか。 などの詳細は、よしえ氏が書いた1つ前の記事をご覧ください↓↓ 当イベントで世田谷十八番ブース責任者となったよしえ氏。紙面を飾るディスプレイを一から考え、2日間とも最初から最後までブースに立ち続けました。 冷やかし程度に遊びに行くと言った私に「冷やかし、ダ

世田谷人に、世田谷の先達を知ってほしくて

こんにちは。陰山です。 世田谷十八番No.09の配布が始まりました。 随時配達にお伺いしますので「まだ最新号が届いてないよ!」という十八番Friendsの皆様、読者の皆様、もう少々お待ちください!! 先読み記事はこちら↓ さて、少し日が経ってしまいましたが、9/23~24に三軒茶屋で開催された「TOKYO あ~あ BOOK FAIR」に参加しました。 昨年、早稲田で開催されたこちらのイベント。 「そもそもTOKYO あ~あ BOOK FAIRとはなんだ?」と思われる方も多

【十八番な人 #1: アリク 廣岡好和さん】「また来ます」の言葉の意味を深く考えさせられた話

こんにちは、天野です。 世田谷区・松陰神社前駅にある「共悦(きょうえつ)マーケット」という名のアーケード。 2021年10月、多くの人に愛されながら、建物の老朽化を理由に62年の歴史に幕を下ろした。 とても小さいアーケードだけど、軒を並べるのは個性的な名店ばかり。 私が松陰神社という街を好きになったのは、この共悦マーケットがあったからと言っても過言ではない。 間接的に陽が差し込む、アーケード特有のほんのり薄暗い空間。そこに夕暮れが重なると、その場所一体がグレーオレ

梅仕事から先達の顔が見えた

こんにちは。世田谷十八番・Communication Directorの陰山です。 「世田谷」「十八番」「先達」がテーマなら、紙面とは少し離れても良いとの言葉を鵜吞みにして、 今日は好きなことを書いちゃおうかな。 料理は化学だ! こう見えて私は料理が好き。 だけど多分、人とは料理に対するモチベーションが違う。 「料理=実験、研究、己との闘い」 特に夕飯の準備時の脳内は戦争中。 1時間以内に何品作れるか、頭をこねくり回し、いかに効率良く進められるか作業工程を考え、 レシ

私が「海老蔵」と呼んでいた豆腐屋の話

こんにちは、天野です。 「世田谷」「十八番」「先達」のいずれかをテーマに、自由に書いていいと言われたこのnote。 そう言われた昨年秋から、いつか書きたいとずっと思っていた先達、みたいな人。 その昔、私が就職したのと同時に住んだ中央区で出会ったその人のことを、今回書いてみようと思います。 なぜ八丁堀なのか 私が住んでいたのは、日比谷線の八丁堀という駅から徒歩2分の場所。 銀座から3駅行ったところで、築地の隣り駅というと少しイメージがわきますか? 東京駅の八重洲口か

金曜の夜は、渋谷ヒカリエ8階で会いましょう

皆様、こんにちは。天野麻里江です。 渋谷ヒカリエ8階のCreative Space 『make (a) Camp』に置かせていただいていた世田谷十八番バックナンバー。 おかげさまで全てなくなりました! 知っていてヒカリエに行ってくださった皆様も、たまたま手に取ってくださった皆様も、本当にありがとうございます。 No.01から06まで、それぞれ数百冊単位で置いた十八番が全部なくなるなんてことあるのだろうか。 そんな雑念をひっそり抱いておりましたが杞憂でした。 現在は

真冬の北海道に世田谷十八番メンバーが降り立ったわけ

こんにちは。陰山です。 このnoteに飛んできてくださる読者の方は、世田谷十八番のinstagramも当然フォローしてくださっていると思いますが(そうであってほしい)、 その中に突如として現れた「北海道・札幌」という文字にハテナが浮かんだ方も多くいらっしゃるはず。 2月9日~11日まで、編集長の山田さん、PRの光冨さん、 そして、なんとなんと「北海道!?行きたい行きたい行きた~い!!」と、 幼児の如く駄々をこねた陰山まで連れて行ってもらいました!やった~! 北海道旅の始まり

あの日の清田と木村を今も時々思い出す話

こんにちは。天野です。 あれは昨年の11月上旬。季節は秋から冬へと向かい始め、空気がほんのり冷たくなってきた頃のお話です。 その日はたしか土曜日。のんびりと過ごしていたのですが、娘がどうしても公園へ行きたいというので、日が暮れる少し前に渋々外へ出ました。 自宅から自転車で10分ほどの、近くも遠くもない公園。その公園は普段あまり行かないので、なぜその日あえてそこへ向かったのかは覚えていません。 ギター青年、清田と木村 そんな公園で出会ったのが、ベンチに座ってギターを鳴ら

〜後編〜da nonna忘年会に潜入

こんにちは。陰山です。 No.06「遊泳と定点」に掲載しているda nonna店主の松本美恵子さん。 前記事に引き続き、このご縁でお誘いいただいたda nonnaの忘年会の様子をご紹介します。 今回は、前編ではありつけなかったメインメニューであるサムギョプサルをいただきます! 人手が増えて、準備も一気に進みます 前編の最後にようやく食べられた二種類の煮込み。 体がじんわりとあったかくなったところで、 お店にだんだんと活気が生まれていることに気づきます。 美恵子さんを含めて

〜前編〜da nonna忘年会に潜入

こんにちは。陰山です。 真っ赤な表紙の、いつもよりちょびっと大人な雰囲気の漂うNo.06「遊泳と定点」は、すでにご覧いただけましたか? da nonnaに、美恵子さんに、興味を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 No.06の配布前の先取り記事で触れた、一癖も二癖もある「da nonnaの忘年会」。 もうすでに2ヶ月が経ってしまいましたが、 それでもあの夜のことは一生忘れないな‥と強い記憶として刻まれたので、 これはぜひ皆様にもお伝えしたいなとPCに向かっておりま