見出し画像

「サステナブルは足元から」 僕が靴選びで心がけていること

「おしゃれは足元から」っていうけれど、「サステナブルも足元から」なんて言葉はどうだろう。 


1年ほど前から、靴を選ぶ時はデザインよりもサステナビリティを優先するようになった。
最近、色々なブランドがオーガニックコットンやリサイクル素材の靴や服を売り出している。

「それ、ほんまに環境にいいのか?」という声もあるけれど、どうせ買うのであれば環境への配慮が行き届いた物を選びたい。


地球環境と大きくと捉えると「自分に何ができるんだろう」と萎縮してしまうから、あくまで自分の身の回り5mくらいのことから始める。これくらい気楽な姿勢で、僕は環境問題に向き合っていたい。

そんな僕が、靴を選ぶとき心がけていることを3つ。


1.闇雲にトレンドを追わない
(ADIDAS SAMBA VIGAN)


画像1


このスニーカーはアディダスのSAMBA(サンバ)という、1950年にサッカーシューズとして登場したアディダスのスニーカーの中でも最も長い歴史のあるモデルの一つだ。

僕はこのスニーカーのように、トレンドに左右されないタイムレスな魅力のあるものが好きだ。

画像2


僕は10年以上サッカーをやっていた。だからサンバの「ザ・サッカーシューズ」なクラシカルでアイコニックなデザインに強く惹かれた。これ以上にかっこいいスニーカーは存在しないと思っている。


スニーカーはこれ1足しか持っていない。5年前に履き始めて以来、僕の足元はほぼ毎日サンバだ。スパイクを磨くように靴墨を塗って革を手入れして、ソールがすり減ったらまた新しいものを買った。


画像4


今履いているのは2021年に発売されたヴィーガン素材のサンバ。接着剤から染料まで動物性の素材を一切使っていない。


画像3

これがレザーではないというのだから驚きだ。

このヴィーガンのサンバの前はブラックのレザーのサンバを愛用していた。まさかサンバがヴィーガン素材になるとは思いもしなかった。レザーのサンバを履きつぶしたタイミングでヴィーガンのものに乗り換えた。


これはサンバの70年以上の歴史の中でも最も革新的な試みだと思う。なぜなら、サンバの最大の特徴は、履けば履くほど足によく馴染む天然皮革のしなやかさにあったからだ。

しかしヴィーガンのサンバを履いてみて、レザーでなくても十分満足できるということがわかった。


画像5



ファッションはトレンドを追いかけることよりも、自分のスタイルを確立することが大切だと思っている。

5年間、サンバは僕の分身のような存在だ。

本当に好きなものを1つだけ、大切に長く愛用する。無闇に新しいものを買わないという選択が、きっと地球に一番優しい。


2.作り手の理念に共感できるかどうか
(indosole ESSNTLS SLIDES)


画像6

このサンダルは廃タイヤを再利用して作られている。前に履いていたビーチサンダルを3年で履き潰したので、今年新しくこのサンダルを購入した。


廃タイヤを巡る環境問題は深刻だ。

タイヤは自然分解されず、焼却しても化学物質が発生することが理由で、世界で年間15億個以上のタイヤが行き場を失い、埋め立てられている。


画像7


このエコサンダルを作っているのはバリ島発のサンダルブランド「indosole」。
この会社は、廃タイヤを細かく粉砕し、天然ゴムとリサイクルゴムに再構する技術の開発に10年以上もの月日を捧げてきたという。



画像8

サンダルのソール部分に廃タイヤが使われている。実際に履いてみるとわかるが、足馴染みがよく、耐久性もある。デザインもシンプルでスタイリッシュ。これが元々タイヤだったとは思えない。


画像10


ものを買うことは、その作り手に投資をすることだ。
作り手の思いや生産過程をよく調べて、それに共感できるものを買う。応援したくなる人や会社にお金を落とす。背景にストーリーのあるものは、よりいっそう愛着が湧く。

3.汚れてもいい靴を持つ
(HUNTER CHELSEA)


画像11


靴とは身にまとうものの中で最も地面に近いところで、僕らの身体を保護してくれる存在だ。
目立たないところで一番身体を張ってくれている。

だから、雨の日の外出では砂埃、雨、泥などの汚れを気にしなくてもいい長靴を履くようにしている。

僕が5年前から愛用しているのはHunterのレインブーツ。英国のブランドらしい、シックで上品なデザインが気に入っている。

画像12


学生の頃は雨の日でもスニーカーを履いて登校していた。

学校へ着く頃には靴下までびしょ濡れになって、一日中不快な思いをしていた。そして家に帰れば新聞紙を丸めてスニーカーに突っ込み、どうか明日は晴れますようにと曇天の空に祈り、靴を干した。そして迎えた翌日、泥のついた生乾きのスニーカーをまた履いて学校へ行った。

今思えば、何故雨が降っているのに長靴を履かなかったのだろうかと愚かに思えてくる。

画像13

雨の日にスニーカーを履けば、これだけの汚れがついてしまうことになる。でも長靴ならこれくらいの汚れは水でサッと流すことができる。

長靴を履いてから、雨の日にスニーカーを履かないのでスニーカーが汚れず長持ちするようになった。


また、キャンプに長靴を履くのもいい。キャンプ場は晴れていても水溜りがあったりするが、せっかくのアウトドアのタイミングなら、水溜りの上を汚れを気にせず歩きたい。


5年間同じレインブーツを履いているので、内側の布部分がだいぶ剥がれてきている。ソールもかなり減ってきた。リペアしてもう何年か履きたいが、もし寿命を迎えても、僕はまたレインブーツを新調するだろう。
長靴のない生活に戻ることはもう考えられない。



以上、僕が靴選びで心がけていること3つでした。

この記事が参加している募集

SDGsへの向き合い方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?