見出し画像

思春記。〜君の踏んだ砂まで〜

少しずつ書いていきます、、。

この回の写真は基本的にどれも、非日常的なポージングになっています。
自然ではない。感情を抽象的に表した写真になっています。

あえて少しおかしいポージングを、人の視線、普通のアングルから撮ることによって、奇妙さが増します。表情は無表情で、ポージングは丸まってグラウンドの砂に縋るように。後ろは、校舎でもなんでもなく、ただのアパートなのですが、校舎に見立てて撮っています。

縦構図より、横構図の方が人の視界に近く、シュールさや、奇妙さを増すことができます。わたしは小さいので、さらに小さく丸まることにより、より小ささを際立たせることもできます。

表情は変えず、手のポージングだけで、感情、解釈幅が増え、絞ることもできます。笑っているのかな、恥ずかしがっているのかな、のぞいているのかな。などたくさんの方向性が生まれてきます。

表情だけを写すことによって、シュールさや、奇妙さは、少し消えて、感情にピントを定めると、人間らしさが出てきます。目をつぶっているだけなのですが、手のポージングと重なると、感情の解釈を絞ることができます。

先ほどの二枚もそうなのですが、同じ背景、同じポージングで、目線の移動だけのショットを組むことによって、動きが生まれます。例えばこの二枚だと、載せる順番によって解釈が変わります。「うつむき→顔を上げる」の順番と、「顔上げている→うつむき」だと意味が違って見えます。載せる順番、構成を考えるときにすごく便利です。それに加えて、被写体の目線の先に空間を開けることにより、何を考えているのだろうと、想像を膨らますことができます。

整備されたグラウンドではなく、足跡がたくさんついている。運動靴の足跡か、スパイクなのか、たくさんの足跡がついているところもしっかり写すと、被写体だけが登場人物ではない。ということを演出できます。口を隠したポージングにすることによって、何かをしゃべっているわけではなく、音がない、言葉がない環境を作ることができます。目を開いて手を伸ばす、恥ずかしがっているのではない表情、言葉がない。となると少しだけドキドキ感が伝わればいいなと思っています。

そもそも、明日も着る制服なのにも関わらず、砂に寝転ぶ。今日は今日で明日は明日という考えや、足跡にすがるぐらいの相手、思春期特有の何も見えないくらいの熱狂的な恋。

ということをすこし、奇妙な、え?という感じで表現できたらいいなと願った作品です。


伝え方が必ずしもリアリティじゃなくていい、抽象的な表現も鍛えていきたいと思います。

見てくださりありがとうございました。

#構図 #ポージング #表情 #リアリティ #抽象 #背景 #写真 #カメラ #モデル #ART #創作 #作品撮り #制服 #JK #セーラー服 #カメラマン

もし心を動かされた方がいましたら、少しでもサポートいただけるととても嬉しいです。これからもたくさん作品を生んでいきます。