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育休取得すると起こるリアルなこと

もうすぐ子供が産まれそう!というとき、プレパパのあなたが知っておくべきこと、それは・・・「育休取得について」です!

先進国の中でも男性の育児参加の低さは断トツといってもいいほど。
共働きが増えている今、子供を母親だけに任せて、父親はひたすら働いて稼ぐ、という時代ではありません。二人の子は二人で見るというのがスタンダードになってきています。
子供が産まれたら育休を取りましょう!!

とは言っても、取得率がなかなか上がらないのが現実。
政府が育休取得目標をかかげたり、知名度のある大臣が育休を取得したり(わずか数日の・・・)していますが、一般企業に勤めるパパさんたちが「収入減」「出世への不安」などの理由で取得に踏み切れないということを無視しているような気がします。

そんなプレパパの皆さんに、実際に育休を半年取得した私の、リアルなあれこれをお伝えしたいと思います!

まずは育休制度の基本を知りましょう

育休(育児休業)とは、子を持つ労働者に与えらえた権利で、基本的には子供が1歳を迎える前日まで取得できる休業制度です。(保育所に入れないなどの理由や、夫婦で取得した場合はそれぞれ延長が認められています)
取得の条件としては勤続年数や出勤日数などがありますが、雇用形態については定めがありませんので、バイトやパートでも条件を満たせば取得できます。まずは就業規則などで確認してみましょう。

不安1 育休による収入減

育休を取りたくても取れない不安として多いのがまずは「収入が減ること」への不安でしょう。
育休中の給与は支払わないというところも多いので、奥さんが専業主婦や、パートなどの場合はより一層不安は大きくなるでしょう。

ですが安心してください!会社からは支払われなくても、「育児休業給付金」というものがあり、それを申請することで休業前の賃金の50~67%を受け取ることができるのです!
「半分になるなら生活は厳しい。。。」そう思う方も多いですが、実は育休中は社会保険料が免除になるのです!(申請が必要な場合があります)
つまり、毎月控除で引かれていた「厚生年金」「健康保険」「雇用保険」などが引かれずに手元に残ることになります。
そうなると育休前の手取りと比較すると、収入が約8割ほどになるかと思います。どうですか?これなら何とか頑張れそうじゃないですか??
さらにこれも忘れてはいけないのですが、この育休の給付金、非課税扱いになるので、翌年の住民税などの計算に含まれない収入となります。
つまり、実質は8割ほどの手取りとなりますが、税金の計算上は収入無しとみなされ、翌年の住民税が減ることになり、手取りが増えることになります!ついでにお子様の保育料なども所得に応じて利用料が決まることもあるため、計算上の所得が少ない分安く利用できる可能性もあります!
このようにトータルで見たとき、育休取得による収入面でのマイナスな要素はかなり少ないと感じられると思います。
実際私の場合は半年の育休取得により、半年分の収入がない(年収が半減した)ことになり、翌年の住民税の桁が一つ減っていました!さらに保育料も通常かかる金額の4分の1程度で済んだため、実質プラスであったと感じました!
育休取得は「節税効果」という面もあるということですね。

不安2 育休に対する職場の反応

これも育休取得を妨げる大きな要因となっていると思います。職場に同年代が少なかったり、単身者が多かったりすると、相当な冷たい視線を浴びせられる場合もあります。育休取得による嫌がらせや不当な扱いはしてはいけないという法令もありますが、実際の現場ではスレスレなことを平気で行う人も多くいるのが実情です。「自分たちの時はそんな制度がなかったから」「奥さんに任せておけばいい」というように、時代の流れとともに変化できていない大人たちはたくさんいます。日本人は勤勉ですし、縦社会が根強いのでなかなかこれに反発して休みを取るという選択は取りにくいですよね。

ですが育休は労働者に与えられた権利です。上の世代の常識がどうであれ、国としても男性の育休取得を推進していたりして、世の中は変わってきているのです。もしもの時は相談窓口もありますし、証拠さえあれば何も気負いすることなく戦うこともできます。
古い考えもわかりますが、世の中の流れに順応して行動しているのだと自信を持ちましょう!
また職場によっては育休取得をプラスと見るところもありますし、ネガティブになりすぎる必要はありません。

育休を取るべき日数は?

これは家庭環境にもよるとは思いますが、数日や数週間では何の意味もないと思います。私の経験からすると、出産からだと最低3か月は取ったほうが良いと思います。特に一人目の場合は。
妊娠期間からホルモンバランスが崩れ、つわりなどで食べられなくなったり、アンバランスな体で10か月近くも日常生活を続け、出産時は10時間以上の陣痛に耐えてきたのです。
産後も休む間もなく
、数時間おきの授乳、おむつ交換、寝かしつけ、寝たと思ったら次の授乳時間と24時間体制で赤ちゃんと接しています。
そんな中で旦那さんのお世話のことまで考えさせられますか???

赤ちゃんの人生が始まると同時に、パパ、ママの人生もスタートします。みんな初めてから始まっているので、一緒にスタートを切って、一緒に悩みながら支えあいながら子育てをしていくべきだと思います。
そのためにはまずは生まれてからの3か月、育休の取得をしましょう。
3か月もたつと赤ちゃんにも変化や成長が見られたり、全力で乗り切ってきた夫婦の絆もグッと深くなるはずです。
とにかくこの期間は、心身ぼろぼろのママのサポートに従事しましょう。

仕事と家族、どっちが大事ですか?

どっちも大事なのはわかるんです。家族を養うために仕事に行かなければならない。教育費、生活費の為、出世コースを外れたくない。そんな意見もあると思います。
でも考えてみてください。先に書いたような状況をサポートすることこそが夫の役割ではないでしょうか?一生に一度しかない我が子の成長、特に変化の大きい0-1歳を目に焼き付けておくべきではないでしょうか?
それらを犠牲にしてまで頑張る仕事はあるのでしょうか。仕事の為に生きているのでしょうか。。。
お金は無ければ無いで何とかなる社会です。あればあるほど安心感は出ますが、その分生活水準も上がって結局落ち着くことはありません。
もちろん目先のことだけ考えるよりも、しっかり将来を見据えた行動をとることは大事ですが、一生に一度しかない機会を見捨てるべきなのかどうかをしっかりと判断して選択すべきであると思います。

会社によっては育休取得をプラスと見るところもありますし、求人情報にも男性育休取得状況などを載せられるメリットも出てきますので、一概に私のようなパターンになるわけでもないと思います。まずは総務部などに相談してみましょう!

大切な家族の為に育休を取得しましょう!

いかがでしょうか?育休取得についての不安が少しは減ったのではないでしょうか?
会社からすれば貴重な人財がかけるというのは非常に大きな問題です。ですが、人手不足は労働者の責任ではありません会社にはそのような制度があるからこそ、皆が自由に取得できるように環境を整える責任があるのです
給料をもらう、有給をとるなどと同じように、規則にのっとった制度であるので、臆することなく申請をしましょう。

最後に、育休を取るうえで忘れてはいけないことをまとめました。

・育児をする当事者である意識を持つ
・受動的ではなく能動的に動く
・職場の理解が得られないとしても、自分たちの人生を大事にする

決して自分のことばかり考えるのではなく、子どもとママのことを第一優先で考えて過ごしましょう。

節約の話からは少しそれましたが、先にも書いたように、育休取得、育休給付金の申請により、税金が下がったり保育料が下がったり、会社で労働していなくても収入があったりと、お金にかかわるメリットもたくさんあります。
育休によるお金の不安はそれほど大きく考えなくても大丈夫です!

最後に経験談ですが、私の場合は地元から遠く離れたところに住んでいるため、親はもちろん兄弟、親戚、友人もいない地で、育児に関しても協力者は一切いないという環境でしたので、出産後心身ともにぼろぼろの妻を見て、「こんな状態で育児も家事も任せられるわけがない」と感じ、第一子、第西ともにそれぞれ半年間の育休を取得しました。
いままで男性の育休取得者もおらず、少人数の職場でしたが、時代の流れということも理解してもらえて子育てに集中することができました。
周りに協力者がいないからこそ、二人で乗り切る必要があり、結果として、夫婦の絆が深まったり、我が子の1度しかない成長の過程をみることもできて、本当に何にも代えられない貴重な時間を過ごせてよかったと思います。

なお、育休取得時のリアルな収入等を有料記事にて公開予定です。
気になるという方はぜひフォローしていただき、購読をお願いします。

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