一同は広島へ

その気配に怯えながら愛した
血の呪いからも
輪廻の鎖からも
本能の質量からも
ついに逃れることが出来なくても
それがわかっていても
君の手を取ったのは

どんなに汚くてもそれを
愛と名付けるしかなかった
どんなに痛くてもそこへ
向かうしかなかった
あの頃の僕を


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