雑感

最近、鳥のお世話マシーンと化している私ですこんにちは。
(最近か?)
彼は今(執筆開始時)も私の左手でお食事中です。
片手タイピングが速くなっていきます。

温度湿度を上げ、
食べさせ、飲ませ、糞をチェックして処理し、
住まいはバリアフリーにして、
おがくずを替え、汚れた木やおもちゃを洗浄。
調子のいい日は一時間ごとに食べてくれる!

彼は老鳥で腎臓が弱っていて、
獣医さん曰く「不味くて皆(鳥の皆さん)なかなか食べてくれない」らしい
低たんぱくペレットのみの食事をしています。
しかし、「食べるか試してみます?」と言われて始めたペレットを、
彼は黙々と食べ続けてくれているのです!
薬入りの水も飲んでくれています。
グルメで味の変化に敏感で、餌が変わると食べなくなって衰弱してしまうこともあるインコさん。
なのに、文句も言わず黙々と食べてくれている。
感動しています。愛です。
獣医さんにも「しっかり食べてくれて本当にいい子ですね!」と、
診察の度に褒められます。
飼い主も嬉しい。
ちなみに人間も一粒食べてみたらイオンのブランスティックの味がしました。
(レビューに鳥の餌みたいって書かれてる)

お世話も通院も大変。
かご(ケース)にいるだけだと食べなくなるので掌にいてもらって、
せっせとごはんと水を勧め続ける。
私の左手は執事付きのリラクゼーションサロン兼レストラン。
片手を占領されると、肩も腰も凝ってくる。
しかし苦ではない。
苦しいのは、苦しむ姿を見ること。
お世話で少しでも元気になってくれて、
安心した様子を見せてくれると、
とてもとても嬉しいのです。
私の左手の中は今、楽園です。

夜は心配でペットカメラの暗視映像を五分おきに眺め、
朝は飛び起きて生存確認し、
反応が鈍くなるといよいよかと青ざめ、
むくりと起きて食べてくれると安堵。
そんな日々。

生きてるって、あったかい。
病気になるのも生きてるからこそ。
死んだらもう怪我も病気も二度としない。
生きるって、呼吸して、食べて、水を飲んで、排泄して、寝るってこと。
愛しているから、その全てが尊く愛しい。かわいい。

もう飛べないし、
毎日あんなに好きって言ってくれたのに、
もう少しも声を出せないし、
止まり木にも止まれなくて、
少しの移動も苦労して、
食事以外は休んでる。
あんなに触られるのが嫌いだったのに、
大人しく手の中に収まって、
ケースに戻すと出してよ抱っこしてよとせがむ。
しんどそうでも、私が話しかけると、
大丈夫生きてるよ、って目を開けてくれる。
可愛くて、可哀想で、嬉しくて、悲しくて。

残りの時間を大切に、って言うけど、
お別れを考えると怖くてしょうがない。
出来ることは全てしてあげたいけど、
正解がわからない選択の連続。

確かに愛してる。
理由はわからない。
愛しているという確信がある。
彼はきっと、しょうがないなあって思ってる。

私たちの時間は、あとどれぐらい残っているのだろうか。
一緒に旅立ちたいと考えている私を生かすためか、
はたまた生存への激烈な本能か、
彼は今日もよく食べてくれる。

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