10代の君へ。

まだ生まれて10年ちょっとしか経っていない君。

生きることは易しくないなあと
考えることもあるかな。

友達付き合いで、笑ったり泣いたり

勉強して笑ったり泣いたり

運動して笑ったり泣いたり

からかわれて腹が立ったり

いじめられて泣くこともあったかな。

誰かが誰かの悪口を言ってるのを
片耳で聞いて、外面だけ頷くけど
心では違うと思ったり、

ほんとにそうだ！と一緒に爆発して怒ったこともあったかな。

私もあった。

親に怒られるんじゃないかと
いろんなことを隠したこともあった。

子供なりに気を遣って隠したことで、
怒られたこともあったし、

バレたくなくて隠して怒られたこともあったし、
時には殴られたこともあった。

その時はもうダメだ！と思ったけれども、
今はそんなこともあったなあと思い出す。

辛いとき、目の前のことで頭がいっぱいになった。

辛いことを前にすると怖かったし、
トイレに閉じ籠りたかった。
何度逃げたいと思っただろう。
でも今は、大丈夫になった。

私は28歳だから、君からしたら、
もうおばさんかなあ。

あのときは死ぬかと思ったけれども、
大丈夫になった。

怖かったけど、ひとつだけ守ったのは、
悪感情でぶち当たらないようにすることだ。

憎たらしくなって瞬間ナイフを持ったりもしたんだよ。

あのときの自分を思い出すと、
本当に怖い感情を抱いたなと思う。

でも、やらないように耐えた。

みんな分かってくれないし、私は口下手だから全然言い返せないし、お腹のなかにぐるぐると悪い気持ちが回っていたけど、

吐き出さないように精一杯だった。

あのとき我慢してよかったと思っている。

なぜなら、今はみんな仲良くやっているからだ。

あのときは全部崩壊してしまうんじゃないか？と思ったけれども、大丈夫だった。

自分がね、ほんとに大切なんだよ。

相手を変えることはできないけど、
自分がどんな心を持つのかで、運命って左右されちゃうんだ。

悲観して生きることもできるし、

耐えて乗り越えることもでにるし、

笑ってみることもできるし、

自殺することもできる。

でもね、自殺がいちばん悲しい選択だと思う。
そこには答えがないから。

死んだら悲しみは解決されるのかなと思ったらね、一生解決されないんだ。
肉体がないからね。

生きていれば機会はたくさんある。

うまくできなかったこと、
辛かったこと、
後悔したこと全部、
神様が乗り越える機会をくれるんだ。

だから今だけを見てすべてを決めつけないでほしい。

世の中は移り変わるのが早くて空しいと言うけれども、

移り変わることで発展もするし、改善することもできる。

変われる機会がたくさんあるんだ。

仕事もね、今だけを見て仕事をするんじゃなくて、将来を見て仕事をすると、ぐんと仕事の質が変わるんだって。
3年後10年後を見て仕事をする人は、生き方が違う。

1000年先を見て生きる人もいるんだ。

ちょっとすごすぎだよね。

それくらい先じゃなくても、
先を見たらひとつくらい希望が見つかるよ。

大人になったらいろんなことができる。

子供のとき一生懸命向き合ったことは、大人になったとき、すごい財産になる。

乗り越えたすべてか、その時を生きるエネルギーになるときが来る。

辛いことを乗り越えた人たちは、相手の辛さを分かる人になれる。

自分しか見えない人も多いんだよ？
今はそうかもしれなくても、みんな、そう。
自分しか見れないくらい、まずは自分を愛してあげる過程は必ず必要なんだ。

自分にエネルギーがあってこそ、相手にエネルギーを与えることができる。

今はみじめかもしれない。
限界かもしれない。
でも、手を伸ばしてみたら、数センチ先まで届くように、

ほんのちょっっと、伸ばしただけでも、
前に進んだことになるんだよ。

話したいことが尽きないけれど、
君が元気になってくれたら、私も嬉しい。


あなたに手を差しのべたいと思っている人は、
天にも地にもたくさんいるから、
目の前だけ、ちょっと周りだけ見てそういう人が見あたらなくても、
広い世界、長い歴史の中で、あなたの助けになろうとする人はたくさんいる。

空を見上げてみて。

あなたを熱く愛する人が、
あなたとずっと共にしようと、
今も、もがいているんだ。