タイタンズを忘れない
ジェリー・ブラッカイマー監督ですか。ははぁーんなるほど。ディズニー・ピクチャーズね。ほんでデンゼル・ワシントンと。はい。まぁ、ハズレは無いだろうと言う布陣です。
アメリカの高校アメフト部の物語ですね。
日本と決定的に違うのはアマチュアスポーツの捉え方でしょうか?
日本だと高校野球以外のスポーツなんかは『昔やってた』とか『家族が出てる』とか『関係者』ぐらいしか試合を観に行かないし、地元のケーブルテレビなんかほとんど扱わない。有名人が始球式に来たとか、プロ選手が解説してたとかじゃないとね?
アメリカはユナイテッド・ステイツだけあって、オラが州のオラが町のチームですわ。しかもアメリカの一番のスポーツであるアメフト。そりゃ町中が熱狂もするってもんです。
黒人差別がまだ普通にあったアメリカでのお話。白人と黒人が一緒に学ぶことになった高校で、アメフト部のコーチに黒人コーチが就任することになる。元々白人のコーチがいて、州の優秀なコーチを表彰する最有力候補にもなってたところのまさに寝耳に水といったところから物語は始まります。
ディズニー配給なんで一先ず安心してご覧いただいて大丈夫なんで、それだけは言っておきます。
以下、ネタバレ注意
白人による黒人差別が根強く残るものの『これから新しい時代へ歩みを進めよう』という機運と、一方では『失敗するだろうな』という諦めもあったり、折角の白人利権を護りたい思惑とが錯綜する過渡期の空気そのものです。
黒人たちのガス抜きとして抜擢された黒人コーチですが、チームは『勝利のため』という目標があるので、どんなにわだかまりがあっても『白人と黒人と一緒の生活』もまだやれるワケですが、これが学校の中となると『なんで黒人なんかと気安く喋ってるんだ?』となる。
街の中でも同じですし、これチームが団結して勝ち続けることでオラが町のアメフト部への『熱狂』が上回ったから解消していきましたけど、負けてたら『黒人にコーチなんかやらせるからやろ!』となってたでしょうしね?まぁ、このコーチ家族はただで済まなかったでしょうし、町は相変わらず白人と黒人とは別々の暮らしをしてたでしょう。
ま、今じゃ逆に『BLM』の台頭なんかもあったりしますから皮肉なもんですが、そもそも言えば『オマエらどっちもアメリカ人ちゃうやんけ?何やってんねん。』ってオチでいいんじゃないでしょうか?
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