外来種
ブラックバスという魚は実に悲劇な生き物でして、スズキ目に属しますので、白身で美味しい魚ではありますが、川や湖に限らず池や沼にも生息しますので『釣って食べよう』という気がしない魚でもあります。
ちなみに特定外来魚の持ち帰りは法律によって禁止されています。(重要)
色んな体験を経て学び、習慣ってのは変遷していきますのでね?それでもあえて食ってみるってのも一興ではありますが、まぁ、池や沼の魚はやめといほうがいいのは生きる知恵でもございます。
『外来種が環境を壊す』
一つだけハッキリしていることは『外来種は日本の環境を壊すことを目的に入植された生物兵器ではない。』ということです。ただの生き物です。
もし『外来種』が生物兵器であるとすれば、大陸と貿易を始めた室町時代からこっち、ずっと日本の環境は壊され続けていることになります。であるとしたらもう諦めの境地ですね☆
銀杏、曼殊沙華、鯉…これらは大陸から持ち込まれた『外来種』です。では、これらがその後、日本の在来種だけを狙ってそれらを駆逐し続けているか?
確かに、雑食性でエッグイーターである鯉は、在来種の『もろこ』や『はや』『どじょう』『よしのぼり』『ふな』『おいかわ』の卵を食べたり、固有種のエビやカニなどを食べたりもしているでしょう。
更に品種改良をされた『錦鯉』になりますと、早く大きくさせるために野鯉よりも食べるでしょうから、『飼いきれなくなった』と近所の池に捨てられれば、その池に棲む他の魚種、貝や虫など水棲生物の個体数は確実に減ることになります。
『在来種をみんな食いつくすぜー!』ではない。ただ生きるために食う。それだけです。死ねばバクテリアに分解されカニの餌になる。それだけのサイクルです。
秋になると空き地で黄色い花を咲かせる『セイタカアワダチソウ』も明治以降に入植した北米産の外来植物で、根から広がり群生する習性から、あたかも『日本の在来植物が駆逐されている』イメージがありますが、しっかりススキと張り合って生きています。
ちなみに花粉症の原因ともされていますが、セイタカアワダチソウは花粉を飛ばしません。そう『冤罪』です(アハハ)
じゃなぜ生き物は『絶滅』してしまうのか?
理由は一つ。『人間がこの環境を壊すから』です。それを外来種をスケープゴートにしてるだけの話ですね?かんたんな話です。
『昔はこの川で手長エビがよく獲れたんやけどなぁ…』
昔と何が変わったか?を考えると答えは明白です。もちろんブラックバスや鯉が食うでしょう。農業用水が流入することで水質も変わったかも知れないですね?
でも圧倒的に変わったことがあります。台風到来に備えて河川改修工事をして、コンクリート護岸で囲い、堤防化しましたよね?昭和50年代からこっち。
結果、河川敷は無くなり、葦やガマの群生地も消え、岩がゴロゴロ転がっている景色はもうありません。
手長エビが隠れるところがもう無いんですから、そら減るでしょ。
でもね、どっこい生きてる。その隙間でね?その環境でもなんとか生きる。それが野生。
だからもう下手にいじくるな。これ以上、余計なことはすんな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?