阪 清和が発表したストレートプレイ演劇に関する劇評をまとめました。音楽劇を入れるかどうかはその都度作品ごとの内容を吟味して決定します。さあ、あなたも演劇の深遠な世界へ! ジャニー…
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#舞台評
記憶の中で時空を超えるタイムリープ。青春の再生が紡ぐ家族の再生。鴻上尚史の最新名作戯曲が早くも再演…★劇評★【舞台=アカシアの雨が降る時(2023)】
1960年代から1970年代とはどういう時代か。誰でも自分が青春時代を過ごした時代のことを最もよく覚えているものだが、この1960年代あるいはその周辺に青春を過ごした人にとっては他の時代よりもより強く記憶の中に刻まれている時代なのだ。時代の変革を求めた大学生ら若者たちが世界中で決起。日本では日米安保条約とその改定をめぐって学生運動が勃興した時代だ。若者たちは青春の血潮を燃やし、対米追従、富裕層優遇を強めていた岸首相に対する反発を強めていた時期だった。1970年代以降は徐々に
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高畑充希の魂をふるわせる演技と歌声。クリエイターらとの総合力が代表作を誕生させた…★劇評★【舞台=宝飾時計(2023)】
俳優には「出会うべくして出会う」作品がある。たとえ演じるキャラクターが自分に似ていても似ていなくても、それまでのイメージをぶち壊すような役柄でなくても、その俳優にとっては、それ以前とそれ以後に分けられるような作品に出会う時がある。高畑充希にとって、舞台「宝飾時計」がそんな作品であるのは、憧れの作家である演出家・劇作家の根本宗子のオリジナルの新作だからであり、子役時代からもがき続けてきた女優が30歳にたどり着いた時に過去と現在と未来がめぐりあったような不思議な空間の中でもう一
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