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【BIG4→セブンリッチ】スタートアップに強い会計事務所でしか経験できないこと

大企業から、スタートアップやベンチャー企業へ転職した人たちは、さまざまな危機感を持って転職を決意します。

引用:経済産業省「大企業からスタートアップに転職するにあたり、大企業に感じていた不満について該当するものの割合

BIG4と呼ばれる税理士法人に、かつて勤めていた市澤 正昌も、自身に対して、社会に対して行き詰まりを感じながら転職という選択をした人のひとりです。

市澤は、「このまま税務のスペシャリストとして、大企業でキャリアアップするつもりはない」「未来を本気で変えようとしているスタートアップの支援をしたい」と考え、発展途上の会計事務所だったSEVENRICH Accounting(SRA)へ転職しました。

今回のnoteでは、BIG4から転職してきた市澤に、スタートアップに強い会計事務所であるSRAでしか経験できないことを聞きました。

市澤 正昌(いちざわ まさあき)
立教大学大学院卒業後、新卒でPwC税理士法人に入社。上場企業、外資系企業の申告書作成業務、コンサルティング業務など幅広く経験。2016年にSEVENRICH Accountingに入社。会計・税務部門のパートナー/執行役員として全体を統括する。


転職や独立が当たり前の環境で、4年弱勤務

——市澤さんは大学院卒業後、新卒でPwC税理士法人に入社しました。なぜ大手の税理士法人を選んだのでしょう。

大学院の教授に勧められて、選考を受けました。その教授は会計士の資格を持っていて、BIG4と呼ばれる大手の監査法人で実務を経験した後に、研究職を選んだ人です。ご自身の経験から、「最初にBIG4に行っておくと、その後のキャリアの選択肢がかなり広がる」と教えてもらいました。

——その後のキャリアというと?

BIG4でのキャリアアップもできるし、転職も独立もしやすいという意味だと思います。

僕は大学院時代に税理士試験を受け数科目合格していたので、どこかで経験を積んだ後に、税理士事務所を開業したいと思っていたんです。実際にPwCに入社すると、周りにも似たようなことを考えている人が多かったですね。

先輩たちはどんどん別の環境に移っていったし、しばらくすると同期も少なくなっていきました。新卒で入社して、この企業の中で管理職を目指している人は極少数。同業他社・事業会社の管理部門・ベンチャー企業・スタートアップへの転職や、独立を考えている人が圧倒的多数でした。

——PwCで経験を積んで、自身の可能性が広がっていく感覚はありましたか。

そうですね、その感覚はありました。4年弱勤めていましたが、働くにつれて自信がついてきましたし、実務としても基礎的な税務申告から、国際税務、組織再編、連結納税など、大企業のコンサルティングなどを担当でき、街の税理士事務所では経験できない仕事を任せてもらいました。

「自分も一人前の税理士としてやっていけそうだ」と自信がついてきた社会人4年目。同期や先輩が当たり前に転職していたこともあり、自然と自分も転職を考えるようになって。転職サイトに登録すると、すぐにいろんな企業からオファーがあり、可能性が広がっていたことをはっきりと認識したのを覚えています。

スタートアップを支援できる専門家が世の中にいない、という危機感

——転職活動時の市澤さんが求めていたことや、転職先で実現したかったことは何でしたか。

当時僕は、会計や税務のプロフェッショナルになるよりも、マネジメントとして一定のプロフェッショナル組織を作りたいと思ってました。また、スタートアップに興味があったので、これから社会を変えていこうとする、情熱を持った人たちを支援できる環境を求めていました。

若い起業家がどんどん増えている中で、彼らを支援できる専門家の絶対数が少ない。ほかの税理士と話をしても、スタートアップやベンチャー企業の支援を積極的に考えている人はほとんどいませんでした。もしかしたらそのせいで事業を諦める起業家がいるかもしれない。それは長期的に見て社会的損失になると思い、自分が彼らをサポートする立場になりたかったんです。

そんなことを考えていたときに、人を介して出会ったのが、SEVENRICH Accounting(セブンリッチ会計事務所)代表の服部さんでした。当時からSRAは、スタートアップの支援に力を入れていたし、会計や税務に限定せずさまざまな事業をグループとして展開している。

自分がチャレンジしたい新しい仕事ができそうだと感じて、転職を決めました。

——大手からベンチャーの会計事務所への転職は不安ではなかったですか。

特に不安はなかったですね。もしうまくいかなくてもPwCに戻ったり、別の会社に転職したり、独立したりと、選択肢がたくさんあったので、大胆な意思決定とは思っていません。

クライアントのIPOを支援することで、自分の市場価値が上がった

——2016年にSRAに入社して約7年が経ちました。入社前からやりたかったことはできていますか。

はい。現在僕が事業責任者をしている事業の人数も100人を超えてきていますし、スタートアップやベンチャー企業に対する支援もできることが増えてきているかと思います。

前職までは仕事は仕事、という感じでワークとライフが分離していましたが、今はクライアントや会社のメンバーと飲みやサウナに行ったりと、ワークとライフの境界がなくなってきました。若い人たちと将来の話をしているときが一番楽しいです。

——スタートアップの支援とは、たとえばどんなサポートを?

スタートアップのフェーズによって異なりますが、たとえば創業期であれば、会計システムの導入や創業融資のサポートが多いですね。そこからは成長フェーズに合わせて労務顧問や経理代行なども行います。

いずれの場合であっても経営者や会社のゴールに合わせて対応することが大事で、たとえば、IPO(新規上場)を目指す会社であれば、常に何年後にIPOするから、逆算でこのタイミングではこれが必要というのを先回りしていく必要があります。

——特に印象深いクライアントは?

どの会社も印象強いのですが、成長スピードが早く、創業期からご一緒してきたという観点で言うと、Linc'well様、タイミー様、enechain様が印象深いです。さらに創業3年間でIPOしたニューラルグループ様は印象深いです(以下、それぞれ敬称略)。

マッキンゼー・アンド・カンパニーから独立した重松社長が、SRAにいらっしゃったのが2018年で、僕がSRAに入社して1年ほど経ったタイミングでした。当初から「創業3年以内にIPOする」と重松社長は口にされていて。会計税務だけでなく、労務、創業融資などもご一緒しましたし、なにより僕たちが会社の成長スピードに置いていかれないように努力したのを覚えています。

結果、創業3年以内に東証マザーズ(現:東証グロース)に上場でき、そのときは自分ごとのように嬉しかったですね。創業6年目となった今もなお、ニューラルグループの顧問を継続しています。

BIG4にはなくて、SRAにあるもの

——前職と比較して、関わるクライアントや支援内容が大きく変わったということでしたが、そのほかに変化はありましたか。

いくつかあります。ひとつは、圧倒的に個人の裁量が大きい。僕はIPOを目指しているクライアントを支援したかったので、自らアサインに手をあげました。成長スピードの早いクライアントを多く担当することで自分自身も早く成長できたと思います。

ふたつめはマネジメントする側になったということです。SRAに入ったときから自分はプレイヤーではなく、マネジメントとして組織作りをしたいと思っていました。まだまだ課題だらけですが、メンバーと1、3、5年後の未来を話しているときが楽しいです。

——SRAの今後の展望を教えてください。

EXITを目指すクライアントの支援や事業承継などのM&Aに、より力を入れたいと思っています。

今後ますますスタートアップ企業は増えてきますし、IPO、M&Aをめざす企業を支援できる専門家はまだまだ少ないです。また地方を含め事業承継のニーズもますます高まってきていますし、セブンリッチグループとしてはバックオフィスをはじめ企業のバリューアップをする事業がそろっているので、そういった会社の支援も強化していきたいです。

挑戦する企業の幅広いニーズに応えるため、EXITの支援経験がある方、スタートアップ支援に興味がある方の力を必要としています。

——最後に、SRAにはどんな人が合うかを教えてください。

チャレンジや変化に対して、ポジティブな人が合うと思います。たとえば、税務顧問を担当しているタイミーは、ゼロからスキマバイト募集サービスを立ち上げ、スタッフが不足している飲食店や配達業を営む企業、時間が余っている学生や社会人の生活を変えました。

ひとつの企業が新たなチャレンジをして、社会にある課題が解決される。そんなチャレンジが身近にある環境です。スタートアップやベンチャー企業のために、ぜひ皆さんの優秀な力を使ってください。

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