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路線廃止

いま、あなたの心の中には、どの様な音楽が流れていますか。
 
今年の3月31日をもって、JR北海道根室線<富良野‐新得>の区間が廃止となりました。

当日は、沿線の方々、鉄道ファン、当時を懐かしむ方など多くの方が集まり、最後の運行を名残惜しむように、普段の1両編成を4両に増結した最後の運行を多くの方々が名残惜しむように見守っていました。
また、ドラマ「北の国から」の舞台のひとつとなった「布部駅」には脚本家の倉本聰さんもサプライズで式典に参加されました。

最終列車は、20時30分に「東鹿越駅」をキハ系の甲高い汽笛を響かせ出発し、多くの方が寂しそうに手を振り、別れを告げていました。

ちなみに、この区間の利用者数ですが50年前は1日約6000人でしたが、現在は150人ほどとなっていました。
 
鉄道廃止には様々な理由がありますが、モータリゼーションと言われる自動車の普及と道路の整備、地域の高齢化や過疎化による人口減少などが大きな課題なのかとは思いますし、人手不足やエネルギー価格の上昇も一因かも知れません。

ただ、50年前の北海道の総人口は520.5万人で、2022年は514万人と大きな変化はありませんが、その間の1996年の569万人と比較すると1割以上の減少となります。

高齢化により、普段から鉄道を利用する学生の減少というのも大きな要因だと思います。
最後の学生が卒業で駅を利用しなくなり、駅が廃止となったJR北海道石北線の「旧白滝駅」などのエピソードは有名なところだと思います。

それも、北海道だけの課題ではなく、日本全体の課題だと思います。

この春の北陸新幹線延伸は大きな話題でしたが、鉄道の速達化と、その周辺地域住民の“脚”としての鉄道の役割といった課題も更に大きくなってきている気がします。
 
毎年、季節を定めて発売されている「青春18きっぷ」についても、見直しされるのではないかとの噂も出ています。

日本全国に張り巡らされた鉄道網は、いまでは多くのところで寸断されていますが、今後は更に進みそうです。
  
本日の1曲は、柏原芳恵さんの「春なのに」です。

本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。

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