プロ野球巨人、オフの補強の経過は

11月も残り10日ほどとなり、いよいよ2023が終わろうとしている。
ここらで巨人の補強の途中経過を見て、自分の考える補強チェックリストと照らし合わせていこう。


途中経過

まず、結論から言うと今年の巨人の動きは、評価しています。
ドラフト時点ですと、マイナス評価を出したが、それは「ドラフト指名だけで補強を終わりとしないだろうか?」という不安からである。
その後巨人フロントはソフトバンクホークスとのトレードで高橋と泉、オリックスバファローズからのトレードで近藤を獲得しました。
なぜそのことが評価に繋がるかと言うと、今年支配下から外れた選手は引退の松田選手や自由契約となった中田翔選手を含めて11名。
投手が7位に野手が4名です。そこにドラフトで投手3名とトレードで3名と計6名を獲得。
抜けた分を獲るのは当たり前では?という意見もあるだろうが、それをしなかったのが昨年の2022オフの巨人だったのだから仕方あるまい。

支配下枠パンパン?

どこかの記事で「トレードでこんなにとったら枠パンパンじゃん!」とか書かれていたが、本当にそうだろうか?そちらも確認していこう。
シーズン終わりが68名、そこから前述した11名の選手が抜け、ドラフト、トレードで選手の入れ換えがあって、今は64名だ。
外国人をいれた人数なのでここからビーディーロペスなどの残留交渉をしていない外国人選手が抜ける。来年はコロナ特例が終わり、外国人選手は従来の一軍4人(野手4、投手4は不可)に戻る。獲得してもブリンソンと契約しないならその代わりの外野、あと守護神候補1名というところでさらに減るのではないか?
FAの山崎選手に交渉したという報道があったのでそちらを加えても65名。この後にある現役ドラフトは人数が増えたり減ることはないので、まぁそんなところだろう。5~6名の余裕があってスタートするなら十分だろう。

チェックリスト

ドラフト時に2023年の巨人の補強チェックリストとして出したのがこれ。
1.とにかく中継ぎ投手(出来れば左)
2.左腕先発
3.センターを守れる外野
4.正捕手経験のある捕手
5.実績のある内野手
こちらをもとに一つ一つ考えていきましょう。
1とにかく中継ぎ→◯
中継ぎについては説明不要。なぜ巨人が2年連続でBクラスになったのか?はい、中継ぎ投手です。
こちらを作ったドラフト前時点では、1は松井裕樹や田口、2は加藤を考えていたのだがどの選手も獲得するチャンスはなさそうだ。しかしトレードで中継ぎの経験のある右腕投手3名を獲得し、ドラフトでも2名の左腕投手を獲得。このあと現役ドラフトで投手を指名もありえますし、外国人投手の補強をするでしょう。であれば1の中継ぎは現段階で◯としていいでしょう。

2左腕先発→△
エース戸郷、菅野を継ぐ東海大の山崎伊織、後半は復活した赤星、なぜ育成まで残っていたか疑問の松井颯、そして菅野のいる右腕先発に対して、グリフィンメンデスに頼りきりな左先発。横川が勝利を重ねたのは嬉しい誤算でしたが、それよりもプロスペクトであった井上の故障離脱、また合流後も一軍ではパッとしなかったのは痛かったですね。高橋優は復活はもう難しいのか・・?山田龍は・・
そんな左腕先発の不足を補うためにもドラフトでは左腕ではオールドルーキーの森田に又木を獲得。また右腕もドラ1の西舘、さらにトレードで獲得した高橋礼も先発経験はあります。
オフに入る前よりは先発投手に厚みは出ましたが、左腕の先発という意味ではまだ△。オリックスの山崎、DeNAの石田、どちらかは獲得したいでしょうね。昨年の阪神のように現役ドラフトで大竹が転がってることは、まぁないでしょう・・・。

3、センターを守れる外野手→△
先日の日本代表との壮行試合では立岡、萩尾、岡田が外野を守りました。(立岡のところは秋広が選ばれなければなぁ)
昨年は保科を無理やりポジってたことに比べるとまぁ状況は改善していますが、長野丸梶谷の牙城を若手では崩せなかったことも事実。オコエ重信松原といった中堅の世代がポジションを掴めずにいる今、誰がチャンスを掴むのかあるいは誰も掴めないのか。

右翼手兼中堅手として佐々木くん1人獲得しましたが、ブリンソンなり代わりの外国人外野手を獲得しないと少し弱いということで△です。

4正捕手経験のある捕手→✕

大城岸田小林体制で変わらず1年やって、昨年と同じように不満がポロポロでている。状況はなにも換わってはいません。ドラフトでは指名せず5名体制。育成選手がいるので二軍三軍は困りませんが・・

考えていた若月は残留し、炭谷は西武に戻りまし戦力外になったた。正捕手経験のある選手を現役ドラフトで出す球団はないでしょうし、どうなりますやら。✕

5、バックアップとなる内野手→◯
これは門脇でショートはピタリと埋まりましたけど、門脇に何かあったらどうするの?という疑問でしたが、ドラフトで指名したから◯。育成の中田というプロスペクトもいます。

まとめ

というわけで現段階での巨人の補強の進捗は◯△△✕◯
というところでした

今後のFA、トレード、外国人選手獲得、現役ドラフトに期待します。
こうした補強ポイントは全てオフ中に埋める必要はないのですが、
「発掘と育成」とか言ってぽっかり空いた穴を誰か出てくると放置するのは、今年や由伸巨人の二の舞になるだけですからね。

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