オカダカズチカのAEW入りと新日本プロレスとの関係

分かっていた、分かってはいたのですが・・
新日本プロレスを退団したオカダカズチカがアメリカのプロレス団体AEWに入団することが報道されました。
「どうせなら世界最大の団体であるWWEに入ってほしかった」「新日本の選手が引き抜かれてばかりで複雑」
そんなコメントも紹介されています。

今回は新日本プロレスファンの複雑な心情の理由、AEWとの今後の関係、そして私が今後気になる選手2名についてお気持ち表明したいと思います。

1、新日本プロレスファンの複雑な心情

これは間違いなく入団した団体がAEWということにあります。
旗揚げの経緯からして一説には元々新日本に出場していたケニー・オメガ、ヤングバックスが新日本プロレスがアメリカ進出に向け準備するなかで、大富豪トニーカーンを巻き込み独立した団体。
選手ではなく新日本プロレスという団体を応援するファンは面白くないでしょう。(事実新日本プロレスとAEWは旗揚げからしばらく絶縁関係にあったといいます)
そしてコロナ禍を通して新日本プロレスが伸び悩む中でAEWが拡大を続け、昨年はイギリスで7~8万規模の大会を成功させました。名実ともに世界2位のプロレス団体です。

そして近年新日本プロレスから退団した多くの選手がAEWに移籍した事実。もちろん選手は団体と結んでいた契約を満了した上で新しい職場としてAEWを選んでいるということで不義理ではないです。
しかし昨年から、ジェイ・ホワイト、ジュース・ロビンソン、オージーオープン、飯伏幸太、柴田勝頼、ウィル・オスプレイ、そしてオカダカズチカとあまりに続いており、これまでの選手と異なり、外国人選手や新日本プロレスと揉めた選手ではないオカダカズチカが・・ということで、

新日本プロレスはAEWの二軍なのか、これからも良い選手は皆引き抜かれていくんじゃないか、残ってくれているこの選手は良い選手じゃないのでは・・そういった不安になってしまっているのではないでしょうか。

もちろんオカダカズチカがAEWに入団するメリットもあります。サブスクサービス新日本プロレスWORLDで(今のところ)AEWの番組が見れること、そしてAEWの選手はWWEと異なり気軽に他団体に出場できますので、AEWオカダカズチカのレッスルキングダムに出場などが可能なことはメリットでしょう。

2、AEWとの今後の関係は

新日本プロレスが単独でアメリカに進出するということは残念ですがもう難しいでしょう。今後、AEW(と傘下のROH)やTNAなどアメリカの団体と手を組みスポットで興行を組む必要性、PPVのフォービドゥンドアでの莫大な収益を考えると、AEWとは今後も友好関係を続けざるをえないでしょう。

幸いモクスリーをはじめAEWの有力選手には日本プロレスファンが多かったり、トニーカーンが新日本プロレスの姉妹団体スターダムの力を欲しがっているので、すぐにあちらから手を引かれることは考えにくいです。

また上記の新日本プロレスからAEWに引き抜かれたメンバーには含めませんでしたが、新日本プロレスのアメリカ興行に大きく関わるロッキーロメロもAEWのオフィスで働いているという情報があり、彼は「AEWの若手選手を新日本に海外修行として送る」ことをトニーカーンに提案していたといいます。
AEWは新日本プロレス以外からもWWEやアメリカインディー団体から選手をひっちゃかめっちゃかに獲得しているので選手があぶれており、当日にならないとその日の出番があるかどうかもわからないという話も聞きます。(大丈夫か?)
新日本も大物外国人選手はアメリカ団体と取り合いになり獲得できないので、Win-Winになる提案というところでしょうか。

現に昨日、かつてAEWの若手4本柱と呼ばれたジャックペリーが出場し、ハウスオブトーチャー入りしました。(なんで?BULLET CLUBじゃないんかい)

結論をこれまでのようにビッグマッチのためにタレントを借りつつ、こうした新しい協力関係を築きながら、団体として新たな力をつけるしかないかと思いますね。


3、気になる選手2名


オカダカズチカAEW移籍にからめて、新日本プロレスとAEWこうした現状の中で気になっている選手は2名。

私がプロレスを見るきっかけになったKENTA選手。そして見始めた頃のBULLET CLUB総帥であり、AEWに移籍したジェイ・ホワイト選手です。
2019年のG1から参戦し2020年のイッテンヨンには大仕事をしたKENTA選手。バックステージでのコメント力で時代を築き、その後棚橋社長とのタイトルマッチでの大怪我もありました。今はタッグベルトを巻いていますが、新日本プロレス内での活動は終活に入っているようにも見えます。
昨日は因縁のYOSHI-HASHI選手とのシングルマッチも終えました。
ウォードッグスでもハウスオブトーチャーでもない、BULLET CLUBオリジナルを守っていますが、どうなるでしょうか。アメリカ在住なのでシリーズ参戦が難しい事情もありますが、個人的には成田選手の面倒を見る路線も見てみたかったです。

そしてジェイ・ホワイト選手は新日本プロレスからAEWにスイッチブレードというキャラクターそのままに移籍しましたが、今は新たなキャラクターを作ってる最中といいます。

それならばかつての古巣新日本プロレスに遠征して、また棚橋社長やフィンレー、そして海野辻上村など次代の選手と絡んでくれないかなぁとも思います。
やっぱり試合をみていた選手には成功してほしいですね。

最後に、多くの選手が離脱した激動の新日本プロレスですが、起こっている確かな動きがハウスオブトーチャーの拡大です。
Jr.ヘビー王者SHO、NEVER無差別王者EVIL、金丸、成田にジャックペリーの加入(即仲違いしたゲイツオブアゴニーの件もあるのでまだ分かりませんが)
ばいきんまんのような働きをしている彼らがなぜプッシュを受けたのか?こうしてプッシュを受けた彼らが、今年どこまで輝くことができるのか?
2月の北海道大会で話題になった"EVILキッズ"のように、期待して見守りたいと思います。

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