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10個以上メモアプリを渡り歩いてたどり着いた、おすすめメモアプリを紹介します

こんにちは。citurusplus / 株式会社soeasyの藤牧です。

前田さんの『メモの魔力』、売れてますね。
私もご多分に漏れず読んでみて、メモをとる頻度が格段に上がりました。
実際、考え事を文字にして書き出すことで、かなり思考がクリアになった気がします。

前田さんはevernoteを使ってるようですが、ツール選定は人によって向き不向きがあるように思います。
(結論evernoteは重すぎて、自分の性格には向かないなーと感じました)

本の中では手書きメモが推奨されてますが、シチュエーションによってはデジタルでメモをとったほうが早い場合もあるかと思います。

自分はツールには結構凝ってしまう方なので、これを機にメモアプリも見直してみました。

結論、どれがいいの?

結論からいうと、
Markdownを使うなら→Bear
Markdownを使わないなら→Macの純正メモアプリ
が良いと思います。(Macユーザーではない方、すみません!)

この選択に至った思考過程を、noteに残しておきます。

ちなみに、メモアプリにこだわってると言うとマメな人間と思う方が多いと思いますが、
自分はまったくマメじゃなくて、いかに整理下手でも運用できるかを軸に考えているので、細かい整理が苦手な方には参考になると思います。

※ Macユーザーなので、Macを使っていることを前提に書いています。
Mac純正メモ意外については他OSでも大きな差異はないと思いますが、ご了承ください。

これまでのメモアプリ変遷

先述の通り、メモや情報ストックの仕方には結構凝ってきていたのですが、
実際にどんな変遷を辿ってきたのかご紹介しようと思います。

Evernote
(大学終わり〜社会人あたりにかけてしばらく使う。そもそもこの時はクラウドのメモアプリといえばほぼevernote一択でしたね。)

simplenote
(Evernoteが流石に重くてイライラしたので、軽量なsimplenoteに乗り換え。)

wri.peやatomやmetanota,marxico,Boostnote等、Markdownでどうメモをとるか試行錯誤。
(エンジニアということもありメモもMarkDownでとりたかったので。Markdown使えるアプリは片っ端から使った記憶があります)

Bear
(2016年頃にBear登場してすぐに使い始めました。当時Markdownユーザーにとってはとても魅力的なプロダクトだったと思います)

Crowi,docbase,esa等々を使ったり、Dropbox Paperをwikiっぽく使ってみたり。
(この辺から、情報を構造化したくなり、wikiサービスに色々手を出す。ただ、WEBブラウザでいちいち開くのが面倒で、続きませんでした笑)

Notion
(2018年後半あたりに、国内でもNotionのことをちらほらきくようになり、会社のwikiとして導入。併せて個人用プロジェクトも立ち上げて、運用してみましたが、一覧性が低いので、ページが迷子になるハメに。)

Simplenote
(2018年末、『メモの魔力』を読んだあたり。とりあえずプレーンテキストでいっぱいメモをとるようになりました)

Mac純正メモ
(思考の整理をする上で、画像を貼りたくなることも出てきたので、純正メモに)

Evernote
(「API連携したりするにはEvernoteだよなー」という気持で、再度Evernoteに。Simplenote・純正メモより一覧性が高いのは魅力でした)

Bear(いま!)
(Bearを再度触るまでは、evernoteと純正メモで滅茶苦茶迷ってたのですが、色々経た上で久しぶりにBearを触ってみたら「あ、これでいいじゃん!」となりました笑)

という感じです。だいぶ行ったりきたりしてますね笑
これでも大分かいつまんでのご紹介です。
本当はもっと行ったり来たりしたり、色んなアプリ試していたように思います。

結局、様々なメリット・デメリットを比較して、今のところBearに落ち着いています。

やりたかったこと。

そもそもやりたかったことを挙げると、こんな感じです。
• 気軽にメモを開ける/書ける(面倒臭がり屋なので、ちょっとでもモタつくと一気に書く気が失せる)
• デバイス間の同期が早い (Mac-iPhone環境下において)
• フロー情報とストック情報の両方が扱える(しっかりと使い分けができるほどマメじゃない)
• 全メモを一覧することができる(階層の奥底に行って忘れ去らえるということがない)
• 画像が貼れる (軽いメモならいいですが、ストック情報には画像を貼りたいこともあるので)

色々調べてみた

「evernote bear」や、

「evernote 純正 メモ」

等々、様々なキーワードで片っ端から調べまくりました。

あと、こんな風にツイートを検索すると、よりリアルな声が見れて面白いです。


このツイートや

このツイートのスレッドなどかなり参考にさせていただきました。


とはいえ、やはりそれぞれ一長一短で、使う人の性格や用途によって最適なツールは異なります。

自分なりに記事やツイートなどかなり漁りましたが、結局触ってみないと分からないというのが結論です。

ただ、記事を見たりすることで、新たな比較観点に気づくこともできるので、
今まさにメモアプリに迷ってる方のために、自分なりのメリット・デメリット比較結果を書き残しておきます。

各ツールのメリット・デメリット比較

メリットもデメリットも大きくな判断基準となった点を挙げていきます。
デメリットに【やめた理由】と書いてあるのは、特にクリティカルに感じたデメリットです。

simplenote

• メリット
⁃ とにかく軽い。
⁃ デバイス間の同期が爆速
⁃ プレーンテキストなので、取り回しがしやすい。
- 無料
- WEB共有ができる
 • デメリット
⁃ 【やめた理由】画像が貼れない(コンセプト的に仕方ないのですが)

名前の通りプレーンテキストだけを扱うアプリです。
純粋に文字だけのメモをとるなら、これが一番かなと思います。
以前はよく使ってましたが、画像も貼りたくなったので、選択肢から外れました。

Dropbox Paper

• メリット
⁃ Markdown対応
⁃ YouTube等々の埋め込みができる(作曲時のリファレンスシートにも使いたかったので、自分にとっては結構便利でした)
- ページごとにURLが発行されるので、ページ間リンクを貼って、wikiっぽく活用できる

- 見出しをもとに、自動的に目次が生成される(長文作成時に便利)

• デメリット
- 【やめた理由】WEBブラウザでしか使えないので、起動が面倒
- エディタを開いてると、フォルダの一覧が表示できないので、一覧性が低い

埋め込み機能と、目次生成機能が便利でした。じっくり長文を書くには向くのかもしれませんが、一覧性が低いのと、WEBブラウザ利用になるので自分には向かないなと判断しました。

Notion (&wikiサービス全般に言えること)

• メリット
⁃ ページ間リンクが簡単にできるので、wiki的な構造のデータ管理ができる
⁃ テーブルを使ったり、
⁃ YouTube等々の埋め込みができる。
• デメリット
⁃ スマホで使いづらい
⁃ オフラインで使えない
⁃ 検索が使いづらい
⁃ 【やめた理由】構造化はされるものの、一覧性がかなり低いので、「あれ、あのメモどこにいったっけ?」といったことが頻繁に

Notionに限らず、wiki系のサービスは、情報の一覧性が低くなってしまうので、個人用ノートとしては向かない印象です。
(よっぽどマメな運用ができる人ならいいと思いますが、自分には無理でした)

Evernote

• メリット
⁃ APIが充実しているので、サービス連携ができる
⁃ 一覧画面をカード型にすることで、一覧からでもノートの内容が把握しやすい (↓こんな感じ)

- ノートブックごとにノートの数を表示できるので、ボリュームが把握しやすい
⁃ WEBクリップができる


• デメリット
⁃ 【やめた理由】重い。スマホだとなかなかつらい。
- タイトルをいちいち考えるのが面倒
⁃ リッチテキストなので、コピペしたときに体裁が崩れて気持ち悪い
⁃ しっかり使うなら有料化が必要

『メモの魔力』の前田さんはEvernoteユーザーですね。
一応、定番アプリと言われてるFastever等々を使うことで、スマホからでも手軽に投稿はできるのですが、編集するとなるとやはりevernoteアプリを開く必要があります(軽く編集できる良い方法あれば知りたいです!)

電車での移動中に編集もしたかったりするので、自分には向かないなと判断しました。

API連携ができることや、WEBクリップができることはとても魅力的なのですが、「メモ」とは別軸の話になってくるので、
メモや自分で書いたストック情報 → その他メモアプリ
APIで入稿したライフログ系情報やWEBクリップ→ evernote
という棲み分けにしようと思います。

Mac/iOS純正メモ

• メリット
⁃ 同期が早い
⁃ 動作が軽い
- 純正なので、安定性が高い(はず)
- タイトルがなくてもいいので、気軽に書ける
- 鍵つきメモが作れる
- プレーンテキストに近いので、取り回しがしやすい。
- iOSのウィジェットからアクセスできる
 ⁃ 無料 (ただし、icloudの無料枠の範疇を超えたら有料)

• デメリット
- フォルダごとにメモ数が表示されないので、ボリュームが把握しづらい
- エディタだけ表示することができないので、人にメモを見せる時には、他のメモのタイトルも見えてしまう
- 一覧画面で表示される本文の文章が少ないので、一覧性が低い
- 親子フォルダを作れるが、親フォルダを選択したときに子フォルダのメモは表示されないので、一覧性が低い
- ゴミ箱に入ったメモは、30日で完全に消えてしまう。(いらなくなったメモも念の為アーカイブしておきたい。「アーカイブ」フォルダを作ってそこに入れていけばいいが、”すべてのメモ”の一覧に表示されてしまうので、一覧性が下がる)

多少なクリティカルなデメリットはありませんでした。
色んな記事やツイート巡回をしてて感じましたが、純正アプリ、かなり評判いいです。

evernote等定番アプリから移行してる方も大勢いるようです。
自分は一旦Bear派になったものの、純正アプリに寝返る可能性も十分に有りえます。

まだ活用したことがない方は、是非使ってみてください。


Bear

• メリット
- 軽い
- デバイス間の同期が早い
 - スマホでもタグの一覧性が高く、使いやすい (純正メモより一覧にアクセスしやすい)
- タグで整理する思想だが、UIが使いやすいのでフォルダ的な使い方もできる
- 親子タグを作れる。また、親タグを選択した時に、子タグのメモも表示される(純正メモだとこれができない)
- Markdown対応。そのまま画面に反映されるので、文章を構造化しやすい。
- 「アーカイブ」ボックスが容易されてるので、気軽にいらないメモを除外できる。(もしかしたら後でみるかも...という中途半端なメモを除外できるのは、精神衛生上良いです)

- メモ一覧を隠して、エディタだけ表示することができる。

• デメリット
- MarkdownがそのままUIに反映されるのは便利ではあるが、プレーンテキストを貼ったつもりが勝手に変換されてしまうことがありそう
- WEB共有ができない
⁃ まともに使うには課金(150円/月)が必要

Bearの利便性は、かなり純正メモアプリに近いなと感じました。
その中でも、Bearの

• Markdownが即時表示に反映されるので文章の構造化がしやすい点
• スマホでもタグ(≒フォルダ)の一覧性が高い点
• メモ一覧を隠して、エディタだけ表示することができる点

を利点に感じ、現在はBearを選択しています。
逆に、この3点にそこまで大きな魅力を感じない方はMac純正メモでも良いかと思います。



ちょっと整理するつもりが、だいぶ長文になってしまいました。
こういったツールの選定は、判断基準となる要素が沢山あるので、悩みだすとキリがない分野ではあるのですが、
こうやって書いてアウトプットと自分の頭の整理にもなって良いですね。

ちょうど今メモアプリに悩んでる方に、この情報が少しでもお役に立てれば嬉しいです。

それでは、皆さんも素敵なメモライフをお送りください!

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