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Go!Go!ジェットジャガー! 【 ゴジラ対メガロ 】(1973)

[注意:本文はネタバレを含みます]

2021年4月から放送されたアニメ「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」でなにかと話題の電子ロボット「ジェットジャガー」。そんな彼の原点を知る為に視聴。
まぁこんな見た目の奴が登場する時点で相当キてるゴジラ作品と覚悟していましたが、案外退屈せずに楽しく見る事が出来ました。
というか個人的には平成ゴジラより、ユルい昭和の方が好みなんですよね。

初っぱなから核実験で初っぱなからお顔がシリーズの中でもかなり可愛いゴジラが登場。もう深刻な訳が無い。
しかし今回の敵であるシートピアの人々は見た目はアホみたいだけれど、人間の核実験に怒った海底人類達。完全に人類は加害者である。
ここだけは核による人類の罪というゴジラらしさが伺えるぞ。

まぁそんな本作基本ストーリーはユルユルで話のスケールも町一つ分くらいと非常に小さく、ツッコミ所は言い出したらキリが無いので、面白かった所と言えばまずは中盤の異様に気合の入ったカーチェイス。
まさか階段下りまでやるとは思わず、ここだけ見ても相当面白いです。ゴジラ一切関係ないですが。

それと特撮のダムの決壊シーンもかなり気合が入っていて素晴らしいですが、見せ場であるはずの怪獣バトルはてんやわんや。
凶悪怪獣ガイガンもやってきて、ジェットジャガーが巨大化して、援軍と言わんばかりにゴジラも登場、お互い煽り合いながらの怪獣達の可愛らしい喧嘩の有様はなんともかんともユルい。
これはこれでコミカルで面白さはあるけれど、ヌルいチンピラの喧嘩にも見えなくもない。メガロにドロップキックをかます様は完全にリンチです。まぁ見た目がシュールなんで面白いですが。

しかし終わってみれば、人類と海底人類との関係は何も解決せずに終わるラストにモヤモヤしつつも、ジェットジャガーの不思議さ、圧倒的スケールの小ささが妙に絵本的でこれはこれでアリな気がしなくもない気がしてくるんですよね。やっぱり楽しみながら見るのがこういった作品は一番です。
そういえばこの作品、シートピアにいる踊り子以外女性のキャラクターがいないんですよね。


DATA

ゴジラ対メガロ
公開年:1973年
製作国:日本
上映時間:82分
監督:福田 純(本編)中野昭慶(特撮)



映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん