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女コマンドー藤原紀香【ゲーム:プロジェクトミネルヴァ プロフェッショナル (PS2)】

金城武や、Gacktなど実在する俳優を映画のゲーム化ではなく、オリジナルのゲームで登場させるのは、今となっては当然のように出来る事だが、PSから大きくグラフィックが進化したPS2ならではの試みだった。
そして本作「プロジェクトミネルヴァ プロフェッショナル」も「藤原紀香」という実在する人物をゲームキャラクターに落とし込んだ作品である。
ちなみに本作は元からシンプルシリーズという訳ではなく初めに発売された「プロジェクトミネルヴァ」に修正と追加要素を加えたフルプライスで発売された製品の廉価版です。

総合企業ミネルヴァ社の戦闘ロボが世界中で紛争を巻き起こしているので、主人公アリシア(藤原紀香)が所属する傭兵部隊がそれを阻止しようとする。

…という具合のお話。あくまで敵はロボットです。
ゲームとしては今ではおなじみのTPS(サードパーソンシューティング)だが、パッケージの裏にも書かれている「戦闘にリアリズムを」のキャッチコピー通り、主人公ばかり目立って活躍する無双のようなプレイはできず、女コマンドー『藤原紀香』は、状況に合わせてそれぞれ特技の違う仲間と共に行動し、指示を出し、戦略を立て、慎重に戦う事を前提に作られており、全体的に難易度高めの作品になっている。

そして戦闘はただ敵を倒すだけではなく、武器を使わず敵の探す「偵察」や目標物を守る「防衛戦」、爆弾専門の隊員を連れての「破壊工作」、他にも敵の輸送船から落とされる貨物を破壊したり、人質を救出したりと、任務の種類はバラエティに富んでおりミッション数も多くボリューム的にはとても満足出来る。武器や装備種類もアサルトライフルやピストル、スナイパーライフル、バズーカ、レーザーソードと豊富で、装備に至っては迷彩服やジャケットの他にもD3らしいチャイナ服やビキニまで揃えてある。しかも実戦投入出来る解説がちゃんと書いてあるが笑える

ちなみに本作で個人的に気に入っているのは、「右スティックを使った仲間の指示」だ。三人の隊員の指示を全て右スティックの操作のみで行う事が出来るようになっていて、左右で隊員の選択、上下で指示の選択、そしてスティック押し込みで指示、といった様に十字キーでも隊員の指示操作は出来るのだが、スティック操作の方がスティック一つでスピーディに行える上、ちょっとクセになる操作だった。他で凡庸な印象を受ける中、この操作だけが光って見えた。うん。

それともう一つは敵の「攻撃サイン」である。本作の敵は攻撃する前に必ずプレイヤーに赤外線を当ててから数秒後に攻撃する。これはなかなか画期的で自分がどこから狙われているか分かる上、視覚的に分かる事で事前に弾を避ける事も出来るのだ。それに沢山の赤外線が自分を狙ってる瞬間は結構ゾクっとするし。これは凄いアイディアだと思う。考えたヒトは凄いなぁ。他のTPSではあまりないよね。

そんな「プロジェクトミネルヴァ」だが、やっぱり気になる所は多い。
特に気になったのは照準移動(エイム)の遅さで、視点が照準に切り替わると武器の種類によって、照準の移動速度が異なるのだが、アサルトライフルでもおかしなくらい照準の移動がノロい!いや、これに関してはリアリティとかの問題じゃない!目の前に敵がいるのに視点が定まる前に攻撃される事だってしばしば、現実ならそんな事絶対無いはずだよ!

なので銃撃戦はエイムが速いハンドガンを多用する事になり、照準が遅い武器を使うにあたっては一度、双眼鏡で敵に視界を合わせてから武器に持ち替えて攻撃しなきゃどうにもならない事になっている。またカメラ操作もこれまた厄介で右スティックを仲間の指示に当てているせいで、視点移動は正面を向いた方向にしかカメラを合わせる事しか出来ない上、上空にいる敵などを目視する事は通常の視点では見れず照準画面でしか見る事ができない。右スティック操作はたしかにいいけどまず他に当てるべき操作があるはずだよね・・・しかも指示だしは十字キーでも出来ちゃう訳だし。

他にも仲間がロクに階段を上れなかったり、壁に向かって銃を撃ったりとおバカだったり、近接武器と手榴弾が使い物にならなかったり、ストーリーが中途半端だったり、と気になる所は多々ある、だけど個人的にアレだったのはムービーシーンの藤原紀香の眼光があまりにも鋭すぎてコワかった所です。

ちなみに終盤のムービーでは敵の本拠地の島にボートで水着の姿で上陸し、積んだ武器を装備して行くシーンがあるのだけど、誰がどうみてもA.シュワルツネッガー主演の名作『コマンドー』の上陸時のシーンそのまんまである。もしかしたら製作陣は女コマンドーをやりたかったのかもしれない…。

 本作の感想としては、残念な所を除いてもやっぱり凡庸だなぁ…という感じ。 そのTPSというゲームスタイルやミリタリー的な雰囲気もストーリーも敵のデザインも、藤原紀香を起用した以外に抜け出た所が無く、全部がうすーい印象でまとまってしまっている作品でした。

ちなみに元の無印版はこれとは比べ物にならないくらい酷いらしいです。
それにD3がこういうアップデート版を出すというのも珍しい。そんなに酷かったのかというのもあるし、かなり意気込んでいたんだろうなぁ…。


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SF007

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