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社会福祉法人聖ヨハネ会は、介護施設の利用者の命を守ってください

 桜町聖ヨハネホームの介護職として働いているSさんが総合サポートユニオンに加入し、12月1日、社会福祉法人聖ヨハネ会に対して団体交渉を申し入れました。
 ヨハネホームでは年末に介護職の一斉退職が予定されており、利用者の命が危険にさらされています

 Sさんは一斉退職を止めようと退職者の要望をまとめて法人に届けようとしていました。その最中の11月下旬、法人は事実無根の内容でSさんに出勤停止30日を言い渡しました(就業規則に則らない違法な懲戒です)。

 組合からの法人に対する主な要求は、利用者の命を守ること、一斉退職の原因となっている法人の運営の在り方を改善すること、Sさんへの懲戒を撤回すること、の3点です。

 以下、Sさんからのメッセージです。
 いま、利用者の命を守るためには、一人でも多くの方の協力が必要です。 
 皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

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 私は、東京都小金井市にある聖ヨハネ会という法人が運営する、桜町聖ヨハネホームという特別養護老人ホームで介護職として働いています。
 今ホームはたいへんなことになっています。この1年で、介護職だけで20名を越える(!)人が辞めたり間もなく辞める予定で、人手不足の中、職員たちはそれこそ血の滲むような努力で何とか100人ほどの利用者の命と生活を守っています。

 ホームの所属する法人の高齢福祉部門では竹川和宏さん(高齢福祉部門業務執行理事・本部事務局長)が経営に関する実質的な責任と権限をもっています。

 みなさんは、この人がどんな人かご存じですか?

〇人手不足の窮状を訴えても答えてくれない竹川業務執行理事
 私ははじめ竹川業務執行理事は人の話を聞いてくれる優しい人、頼りになる人だと思っていました。
 1月に前の園長が辞めたときも、竹川業務執行理事は親身に私たちの話を聞いてくれている気がしました。

 4年の間に3人もの園長が辞めて園長のなり手がなかったこともあり、竹川業務執行理事は経営経験が全くない素人の職員二人を園長代行に指名しました。

 経営の素人がホームを運営するという不安定な体制もあって、介護職員の離職が止まらなくなり、7月に入ると、職員が決められた休みも取れず、それでも週2回の入浴介助すらままならない、深刻な人手不足に陥りました。

 私たち介護職は、8月に竹川業務執行理事に対して、助けてほしい、このままではホームはがつぶれてしまうと、助けを求めました。面談で竹川業務執行理事は私たちの話を聞いてくれている、そういう気がしました。

 そのときの私は竹川業務執行理事なら何とかしてくれる、そう信じていました。

 ところが頼りの竹川業務執行理事からはひと月経っても何の連絡もくれません。 私がどうなりましたかとメールで質問すると、私には訳のわからない質問ばかり返してきて、肝心の質問には何も答えてくれませんでした。

 でもこのままでは皆が倒れてしまう。私としては諦めるわけにはいかず粘り強く聞いていたところ、竹川業務執行理事から「月曜日が出勤と聞いていますので、月曜日に職場へ連絡します。利用者さんの支援のことについては、必ずお伝えしなければならないことです。月曜日午前に面談します。」と強制的に面談をするというメールが届きました。 今の職場は一人でも抜けるとケアが壊れてしまう状況下でしたので、何とかお断りをしました。

 9月末の介護係ミーティングで知ったことなんですが、このとき竹川業務執行理事は、私たちがひと月前に頼んだことを何もしていなかったらしいことが後から分かりました。

 この頃になると職員代表である私の元にいろいろな話が伝わってきました。 竹川業務執行理事は体調を崩して休職したばかりのAさんに他の職員との連絡を禁じたばかりか、密室で怒鳴りつけており、そのことでAさんは再び体調を崩していました。(Aさんは先日ホームのことを大切に思いながらも、このハラスメントが原因の一つで泣く泣く退職しています。) 私は職員にとって知るべき大事な情報だと思って、Aさんに職員会議で話をしてもらいました。(職員会議の議事録に残っています)

〇退職者の退職理由をまとめ、職員代表としてホームの再建案したところ、
 事実無根の理由で懲罰委員会へ
 10月には労働基準監督署からサービス残業が横行していることについて調査が入っていました。また職員投書箱に多数の経営やコンプライアンス違反に対する投書が入れられるようになりました。私は職員代表として、西田理事長や竹川業務執行理事たちに、職員から寄せられた質問を送り、出席して質問に答えてくださるようお願いしました。

 ところが二人とも出席しなかったばかりか、何度となく文書での回答をお願いしたにもかかわらず、職員から寄せられた質問に何も答えませんでした。

 過酷な仕事と責任ある人が誰も真剣に取り組まない態度に絶望した職員が次々に退職を申し出て、年末から年明けにかけて10名以上の退職希望者が出ました。

 11月初めついに介護・看護の人員配置基準を下回る見通しとなり、多くの利用者が転退所しないといけないことを、二人の園長代行が職員に説明しました。(このときも理事長と竹川業務執行理事は現れませんでした)

 私自身は利用者や職員の命を守るため、自分でできることをしようと、過酷な仕事の合間をぬって、退職希望者から聞き取りをして、退職理由をまとめ、職員代表としてホームの再建案を提言しました。

 ところが突然西田理事長と竹川業務執行理事は私を呼び出し、こう告げました。

 あなたは利用者にひどい行いをした。仕事から逃げ出したいくらいつらいと言って士気を下げた。仕事中に要望書を作成した。けしからん、職員代表をやめろ、懲罰委員会にかける。

 それらはいずれも事実無根なことや処罰する必要のないことでした。そんな理由で、まだ懲罰委員会で審査すらされていない私を、西田理事長と竹川業務執行理事は職員代表から解任しました。

 その2日後出勤すると、職員入り口にあるはずの、私のタイムカードがありませんでした。すぐに園長代行の二人から呼び出され、就業規則にない手続きで、規則に定める懲戒の上限を超える出席停止1ヵ月という処分をくだされました。(その後間違っていたと竹川業務執行理事からメールがあって10日に訂正)そのときはまだ懲罰委員会は開かれておらず、私は弁明を一切聞かれておりません。

 4月以降職員代表を務めることがとても難しくなって、メールで竹川業務執行理事に辞意を伝えたことがありました。竹川業務執行理事はメールでこう答えました。「職員代表のことですが、これは職員の中から立候補/推薦等でお決めされることで、経営者側が関われないことになっております。従いまして辞任につきましても園長が判断することはない事項です。その点だけよろしくお願いします。」

 竹川業務執行理事、どっちの言葉が正しいのですか?

 私が出勤停止になっている間、利用者と私のプライバシーに関する懲戒理由が貼り出され(その後はがされる)、私に他の余罪がないか調査していたとの情報を聞いています。私を出勤停止にしている間、私が利用者にひどいことをしたというウソが職員の間に吹聴され、私を孤立させ私をおとしめた上で、職員代表の信任投票が行われました。外国の独裁政権がやっていることと同じことをして、私と、私が仲間だと思っている職場の同僚との仲を引き裂こうとしました。

 竹川業務執行理事、なんでこんなにひどいことを私にするんですか?

 残った職員が今にも倒れそうな苦しい思いをしながらホームの利用者の命と生活を守っています。しかし西田理事長や竹川業務執行理事はそれを放置したまま、私に事実無根の罪をなすりつけ、出勤停止にしました。私がいないだけで、一日あたり一人の介護職員が減るのです。

 竹川業務執行理事、あなたはホームの利用者や職員の命をどう考えているのですか?

最後まで読んでくださったみなさん、
ありがとうございます。
みなさんはどのように感じられるのでしょうか?

<追記>
12月5日に出勤すると、懲戒委員会の調査(弁明)が行われ、これまで出勤停止という懲戒だったものが、突然「会社都合の自宅待機」という命令にすり替わりました。
懲戒委員会では審査に3週間かかるらしく(委員は1,2回開く予定と言っていましたが)、12月25日まで自宅待機を課されています。
今日出勤したとき50人を昼間勤務4人で支えるという過酷な状態でした。
私一人いないだけで、昼間の勤務が一人減ってしまうのです。
上の人たちは利用者や職員の命を軽く見ないでほしいと思います。

あと私が出勤できなかった10日の間に、ずっとお世話してきた二人の利用者が天に召されました。
私は私から利用者との大切なお別れの時間を奪った人を決して許すことはできません。

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