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「10年後の自分は?」という質問

就活の面接において、定番の質問の1つに「10年後の自分は?」というのがあります。
これ正直いつも回答がつくれなくて苦手でした。「知らんがな」っていうのが正直なところ。
そして、答えることができない自分は目標がなくフラフラしていると思っていました。

しかし、それに考えているうちに自分なりの向き合い方や企業側の意図が分かるようになったのでそれについて解説していこうと思います。就活生の参考になれば!


そもそもなぜ企業はその質問をするのか

面接を突破する確率が上がるための回答をしたいなら、企業の意図は理解しておくべきです。どうしてその質問をしているのか、企業はその質問からあなたの何を見たいのか、そこをしっかり理解することが面接の突破にも繋がっていきます。もちろんすべての会社が同じ意図ではないので、可能性をあげていきます。

①自分の会社でどのように活躍していきたいと考えているか

これは面接を受けにに来た人間が、自分の企業のことをどれぐらい調べて理解しているかを知るためです。入社後のキャリアアップを具体的に語ることができる人ほど、それだけ自分の企業のことを調べて正しく理解しているという認識になります。

・自分の会社で何ができるか分かっている
・会社でできることと、自分のしたいことをしっかり組み合わせて説明できている

この辺を見ています。

会社で習得できること(歩めるキャリア)をしっかり踏まえて、自分の進みたい道を説明でき、そのうえで会社にあなたが提供できる価値を説明できることが望ましいです。


日々自分なりに目標を立て、達成するための具体的な行動をしているか

これは、面接で自分の会社を受けに来た人が、自分の会社で使える人材かを見るというより、その人がどんな考えを持っているかという人に焦点を当てているパターンです。
自分の会社とあなたの価値観はマッチしているか、価値観のすり合わせをしたい会社のパターンです。
ここで見たいのは人柄ですので、あなたの正直な将来像を言った方がいいです。
こういった会社は、あなたが使えるか使えないかという視点じゃなく、価値観がお互い合うかという視点で見ています。無理に偽りの自分をつくり、気に入られそうな答えを言って内定をもらっても、入社後ストレスを感じるのはあなたなので、正直な考えを言いましょう。

①はあくまであなたが自分の会社で使えるか見極めていて、②は価値観が合うかを見ています。
スキルや実績、あなたが自分の会社で何ができるかをメインで聞いてくる会社は①、あなたがどんな性格か人柄や姿勢に焦点を当てている会社は②の可能性が高いです。


③とりあえず定番の質問を使っているだけ

こういう企業もいるので一応。
聞くこと思いつかないから定番の質問を聞いているだけの企業です。
その場合、内容よりも受け答えができるかを見られている場合が多く、ちゃんと自分の考えを持っているんだなと思わせることができればOKというレベルです。
普段、人事にそんなに携わっていない人が面接官とかいう場合などに起こります。
内容より、受け答えを見ているので、回答に対してさらに深堀りして来ないケースが多いです。


「10年後の自分は?」という質問にはどう向き合えば良いか

面接に突破することが重要であるならば、企業側の意図を見極めて回答することが重要です。そして、この質問は面接に限らず、常に意識しておきたいなと個人的には考えています。

ただ、10年後何がしたいかなんてイメージもつかないというのが普通だと思います。仮にあったとしても、今後変わっていく可能性も大いにあります。ですので、あくまで意識するという程度で、今を重視した方がいいと考えます。理由は以下の2点です。

・時代の変化はどんどん加速し、10年後を予想しても予想を越えてくる
・人生経験を経ていくうちに考え方が変わらない方がレア

10年もあれば、世の中の流れは大きく変化します。そして、その変化スピードは年々早くなっていっています。そんな状況で10年後の世の中を的確に予想したうえで自分のやりたいことを明確に定めて進んでいくことは難しいです。世の流れがどうなろうと、こういうことをしたいんだという目標があれば別ですが、それもこの先に今自分が興味を持っていることよりも魅力的なことが現れないことが前提になるので、かなり可能性としては低いでしょう。

そう考えると具体的に考えることはあまり意味がなくて、考えるなら具体的なプランよりも方角程度のものが良いと思います。

そして、まだまだ人生経験が少ないうちは、ちょっとした経験や刺激が人生に影響を与えることも多いです。これから人生の新しいステージに立ったり、新しいことに挑戦したりしていくうちに、今とは考え方が変わってくるということも大いにあり得ます。色々な経験をして自分の道を見つけていくものなので、今と考え方が変わらない方がレアです。変わらないのなら、今やりたいことが運命的レベルで本気でやりたいことか、新しい経験を一切していないかのどちらかです。

今、10年後の自分はどうしたいか答えられなくても問題ありません。普通です。

では、どのように向き合っていくか、僕の考えはこうです。

その時々でやりたいことにしっかり熱を注ぎ、自分の経験をつなげていく

です。

考え方が変わっても良いです。
やりたいことが変わっても良いです。
そのときやりたいことに一生懸命になってください。
そして自分がやってきたことを繋げる意識だけは持っていてください。

何となく持っている方向性と自分の繋げてきた経験を合わせたとき、あなたらしい人生の設計ができます。

面接と自分の人生設計の「10年後の自分は?」は別物です。

今答えられないことは、ダメなことではないので、今をしっかり生きていきましょう。そして経験を何となく持っている方向性に繋げることだけ意識しておいてください。

そうすればきっと生きがいのある人生になるはず。

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