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本を読む(濫読編)

 今図書館やカフェに通っては本を読むという活動を一週間くらいやっています。朝から晩までお昼以外はその場から出ないでずーっと本を読んでいました。この一週間で多分20〜30冊くらい読んだと思う。
 読んでいたのは、主にカルチャー史(好きなので)佐野洋子(持ってない本がいっぱいあるので)吉田篤弘(大好きで読み返したかったので)美術書(買うと高いので)ジェンダー関係(インターネットが信頼できないので)よくわからないけど書名に惹かれた本(何よめばいいか迷ったので)などを書架から取って、じっと読んで棚に戻して…を繰り返していました。それだけで8時間は余裕だったので本はすごい。

大人になってからは「濫読」はとても贅沢な時間だとわかりました。普段私はつい自分の好きな作家だけを読んじゃったり、買う本は濫読なのに積読になったりとかする。あと濫読の素晴らしいところは、「全く知らなくて良いことを知れる」こと。
 図書館の棚に並んでいる新書で『トラクターの世界史』という本を見つけて、しばらく「トラクターの世界史……?」って動けなかった。この世にはトラクターの世界史が必要な人がいる。私は正直トラクターなんてどこから現れたか全然興味が無い。でも本が出ている。パラ見したけどさっぱりわかりませんでした。新書って結構面白くて、本当に「誰が読むんだよ」というタイトルの本が出版されてて暇つぶしにはおすすめです。私はなんかバブルカルチャーの本を読みました。なんか読みたかったので。

 私は前に書いたみたいに「読書好きならこれを読まなきゃ」という本と同じくらい、「”私自身は”知ってても知らなくてもどうでも良いことが書いてある本」をとても愛しています。私は中高生もビジネスおじさんもバリキャリも、全然生活に関係無いけどそういう本をたまには読んでみるかという心の余裕がある世の中だったら、なんか良いなあと書架の前で思いました。

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