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大河ドラマをはじめとするNHKドラマ贔屓が顕著。 読書、とくに時代小説が好き。 つらつ…

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大河ドラマをはじめとするNHKドラマ贔屓が顕著。 読書、とくに時代小説が好き。 つらつらと書きたいことを書きます。よろしくお願いします。

最近の記事

わたしのペンネーム

ここでいう「ペンネーム」とは、翻訳書を出すときの名前(訳者名)のこと。わたしのそれは結婚前の本名である。 翻訳学校時代の同門からなる翻訳仲間を見てみると、わたしのように ・結婚前の名前を使っている人、 ・普通に本名そのままの人、 ・本名のアナグラム(文字/音の並べ替え)にしている人、 だいたいこの3パターンのいずれかに当てはまるようだ。 いまは副業可の会社も珍しくないようだが、20~30年くらい前までは、勤め人にはたいてい「副業禁止」というルールが課せられていた。なので会

    • 顔の痙攣がウォーキングでよくなった話

      2~3年前からか、ある不調に悩まされるようになった。 なぜか顔の左半分がふいにぴくぴく痙攣する。 まったくの不随意で、前触れなく起こり、自分の意思ではコントロールできない。 はた目にもはっきりとわかり、オットに「目の下が痙攣しているよ」と指摘されたりしていた。 痙攣しているあいだはその自覚があり、とても不快。 たとえるなら、耳鳴りがするときのような、地味ながら確実にQOLが削られる不快感だ。 インターネットで調べてみると、中年の女性に多いという「片側顔面けいれん」の症状

      • 苦手(早起き)に真面目にとりくむ

        早起きめちゃくちゃ苦手な人。 それはわたしである。 明日、普段より早起きしなくちゃならない、そう考えただけで憂鬱になってしまう。 noteではさんざん息子の朝起きられない問題について語ってきたが、もとをただせば、わたしが朝起きられない派。 朝よわよわ遺伝子を息子に伝えた張本人だ。 大きな声では言えないが、毎日ほぼ8時起床。 夫の出勤が遅いこともあり、主婦とは思えない超スローライフ(意味あってる?)を謳歌している。 そんなわたしが友人たちと一泊旅行に行くことになった。

        • 石田夏穂『黄金比の縁』 新卒採用のリアルが担当者の口から語られる。入社2年目のささやかなミスが原因で希望部署から外された彼女は、会社への復讐のためにあえて「会社の不利益になる人材」を採ろうと画策する。乾いた文体とユーモアが切れ味鋭く面白い。企業なにさま。就活なんてこんなもん。

        わたしのペンネーム

        • 顔の痙攣がウォーキングでよくなった話

        • 苦手(早起き)に真面目にとりくむ

        • 石田夏穂『黄金比の縁』 新卒採用のリアルが担当者の口から語られる。入社2年目のささやかなミスが原因で希望部署から外された彼女は、会社への復讐のためにあえて「会社の不利益になる人材」を採ろうと画策する。乾いた文体とユーモアが切れ味鋭く面白い。企業なにさま。就活なんてこんなもん。

          ママ友というつながり

          五十代になり子育てを(ほぼ)卒業してみたら、ママ友たちとのつながりもいい感じに熟成発酵されていたというお話。 「ママ友」にどんなイメージをお持ちだろうか。 自宅に招きあったり、いっしょにレジャーに出かけたりといった楽しそうでキラキラした雰囲気に憧れる人もいるだろうし、育児の悩みを分かち合い助け合う戦友同士のようなイメージを抱く人もいれば、ママ友いじめとか、ママ友カーストとかいう怖そうなことばから、近寄りたくないと思う人もいるかもしれない。 子どもがいない人は概念としては

          ママ友というつながり

          備忘録(56歳の誕生日)

          誕生日、結婚記念日、クリスマス、バレンタインデーなど、世のなかにはさまざまなお祝いごと(?)があるが、その手のイベントへの熱意はとんと持ち合わせていない。 と思っていた。 要するに面倒くさがりなのをそう言って主義の問題にしていたのかもしれない。すみませんすみません。 ところがたまたま今年のバースデー前日、畑で採れたお野菜をいただきに夫とともに夫実家に行くことになっていた。そのときに、なんとワタシの誕生祝をしてくれるというではないか(!?!) エ、ワタシノタンジョウカイ.

          備忘録(56歳の誕生日)

          川上未映子著『黄色い家』を読み、重い余韻のなかにいます。貧困、人種差別、境界知能など生まれつきハンデを背負う者にとっての現実そのものと思える物語でした。家族などの後ろ盾を持たない場合、彼らは困ったときになににすがればいいのか、どこに救いはあるのかと考えても答えは出ないままです。

          川上未映子著『黄色い家』を読み、重い余韻のなかにいます。貧困、人種差別、境界知能など生まれつきハンデを背負う者にとっての現実そのものと思える物語でした。家族などの後ろ盾を持たない場合、彼らは困ったときになににすがればいいのか、どこに救いはあるのかと考えても答えは出ないままです。

          津村記久子さんファンによる『水車小屋のネネ』感想文

          <はじめに> 『水車小屋のネネ』は姉妹の話なので「みんなのフォトギャラリー」から可愛い姉妹のイラストをお借りしました。rupikorupikoさん、ありがとうございます。 <あらすじ> 子より婚約者を優先する母親に見切りをつけて家を出た18歳と8歳の姉妹が、多くの人に助けられながら堅実に生きてゆく40年間(長っ!)を描く長編大作。 <感想> 津村さんの過去作で、あの宮部みゆきさんが傑作と絶賛する『エヴリシング・フロウズ』にも出てきた、母であるより女であることを優先する母親

          津村記久子さんファンによる『水車小屋のネネ』感想文

          白川郷で見かけた素敵な女性たち

          五月のとても暑い日、ずっと行きたかった世界遺産・白川郷に行ってまいりました。 合掌造りの美しい集落で、その風光明媚でのどかな風景から大好きな『ロード・オブ・ザ・リング』のホビット庄(シャイア)を連想したりしました。 平日に行ったのですが大勢の観光客でにぎわっており、体感では外国人観光客と日本人観光客が同じくらいか、むしろ外国人観光客のほうが多いくらいかもしれません。 普段、外国人観光客などほとんど訪れないベッドタウンに住んでいるので、外国人観光客のみなさんを見るのも旅気

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          朝起きれなくても「社会人」やれてるよ

          時間にルーズだと社会人失格? これには『どうする家康』の今川義元公ぐらいの勢いで(わかる人だけわかってください)「否ーーーーーーーーーっ!!」と叫びたい。 むろん時間を守れるにこしたことはないし、時間厳守が必須な職業・職種があることも理解できる。また、遅刻癖を誇るわけでもない。 でもさ「社会人」という括りは大きすぎない? 遅刻すると社会人失格とか、料理ができないと主婦失格とかすぐに言いだす人がいるけど、あるひとつの能力が欠けているからって軽々しくだれかを否定するもんじ

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          髪が少ないならウィッグをつければいいじゃない

          先月、ついに部分ウィッグを買った。 お値段およそニジュウゴマンエン。 清水の舞台から飛び降りてしまった(ブルブル)。 これがひとケタ違ったら、たとえば2万5千円なら、そんなに勇気も要らなかったろう。 しかし25万円となると、心理的にも経済的にもかんたんな買い物ではない。 ことのはじめは四十代後半、髪のボリュームのなさが気になるように。 いわゆる、加齢による頭髪の減少=薄毛問題である。 このころから試行錯誤がはじまる。 たとえば 「パーマをかけてふんわりボリュームあるふう

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          子を<貯金できる人>に育てられるかもしれない方法

          について書いてみる。 だけど、この方法、おすすめはしない。 さて、わたしが書いてきたnoteで、もっとも多くの人から読まれているのが下の<貯金できる人>だ。 これまで<貯金できる人>を読んでくださったかた、ありがとうございます。 自分史上ぶっちぎりでこのnoteが読まれているのは、やはり「貯金」が多くの人の興味・関心の対象であるからだろう。 わたしは貯金体質で、そうなったのは親にそう教えられたから、あとは気づくとそうなっていたというような認識で、noteにもそう書いた

          子を<貯金できる人>に育てられるかもしれない方法

          晩ごはんづくりが少し楽しくなるラジオ

          日々の「食事づくり」をになう立場になってずいぶん経つ。 自分自身、外食より家ごはんのほうがだんぜん好きだし、晩ごはんは大事な家族間コミュニケーションの場でもあるけど、その準備は毎日まあまあ面倒くさい。 でも、そのおよそ一時間半におよぶ孤独な料理マラソンに、ラジオという伴走者がいてくれるだけでずいぶん楽しくなるよって話。 平日、夕方六時になるとやりかけの作業を中断し、キッチン前のカウンターに置いてあるラジオをいそいそとつけて料理開始だ。 月曜日はNHKの<松尾潔のメロウ

          晩ごはんづくりが少し楽しくなるラジオ

          原書をスラスラ読めるようになりたかったわたしは子ども時代の愛読書を読んだ

          これといった海外経験もなく、英語の成績は中の上程度だったわたしだが、短大に入った18歳のときに英語の原書を読めるようになろうと考えた。 英文科だったので原書ぐらい読めるようにならないと、と思ったわけだが、単に「洋書をスラスラ読める人」に憧れていたとも言える。 しかしもちろん、いきなり難易度の高い本を読んでも歯が立つわけがない。挫折を避けるため、まず子ども時代の愛読書を原書で読んでみることにした。 『Little Lord Fauntleroy(小公子)』 『A Litt

          原書をスラスラ読めるようになりたかったわたしは子ども時代の愛読書を読んだ

          時代小説アンソロジー<ぬくもり>

          時代小説が好きだ。 宮部みゆきさんの時代小説にはまったのがきっかけなので、とくに宮部さんを贔屓にしている。 Wikipediaで確認してみたが、宮部さんの時代小説はシリーズ、ノンシリーズ問わず全部、読了済みだった。 だから、いつも新作が出るのを首を長くして待っている。 しかし、新作はそうそうぽんぽんと出るものではないので、 1)すでに読んだ宮部作品を再読したり 2)宮部作品が収録されているアンソロジーを読んだり 3)新たにお気に入りになってくれそうな面白い書き手を探したりす

          時代小説アンソロジー<ぬくもり>

          人生を照らしてくれるのは案外ささやかな記憶だったりする

          人をその人たらしめているものは記憶だ。 毎日たえずいろんなことを思い出す。 いいことも、悪いことも。 年齢を重ねるメリットのひとつが、記憶あしらいがうまくなることではないか。 嫌な記憶が浮かんだときは、急いで意識から追い出す。 YouTubeで<広告をスキップする>イメージで。 やつが視界に入ってきても、意識や感情の領域まで到達させないのがコツ。 光の速さでスキップする。 もちろん、楽しかったことや嬉しかったことも思い出す。 こちらは諸手を上げて迎えいれ、しっかりと抱き

          人生を照らしてくれるのは案外ささやかな記憶だったりする