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髪が少ないならウィッグをつければいいじゃない

先月、ついに部分ウィッグを買った。
お値段およそニジュウゴマンエン。
清水の舞台から飛び降りてしまった(ブルブル)。

これがひとケタ違ったら、たとえば2万5千円なら、そんなに勇気も要らなかったろう。
しかし25万円となると、心理的にも経済的にもかんたんな買い物ではない。

ことのはじめは四十代後半、髪のボリュームのなさが気になるように。
いわゆる、加齢による頭髪の減少=薄毛問題である。

このころから試行錯誤がはじまる。
たとえば
「パーマをかけてふんわりボリュームあるふうを演出しよう」作戦
「お安いファッションウィッグでなんとかしよう」作戦
「ターバンや帽子でお洒落にカモフラージュしよう」作戦

だが、これらの作戦はサステナブルではなかった。
パーマと白髪染め(筆者には白髪問題もある)の両立は頭皮&頭髪ともに負担が大きかったし、ネットで買った手ごろなファッションウィッグはウィッグ初心者のわたしにはうまくつけられずに挫折。
また、お洒落なアパレル店員でも雑貨屋オーナーでもない女が、毎日のようにターバンや帽子をつけつづけるなんてどだい無理な話である。

そこで五十代半ばのいま、部分ウィッグに舵を切ることにした。
髪が少ないなら、部分ウィッグをつければいいんじゃない?

まずはネットでリサーチし、比較的、家から近いショッピングモール内にあるジュリア・オージェというアートネイチャー系列のウィッグショップに行ってみることにした。

店に入っていき「部分ウィッグを試してみたいんですが」と言うと、すぐに鏡の前の椅子席に誘われ、希望を聞き取った後、3つの部分ウィッグを見繕ってきてくれる。
ちなみに、店員さんはとても感じがいい。

試してみると、どれも思った以上に自然な見た目に軽いつけ心地だ。
お値段は高かったが、来店前にネットでリサーチ済みだったので、やっぱりそうなのね、という諦念と受容の気持ち。

この3タイプのウィッグをさんざん試着した結果、なかでは一番軽くて安かったウィッグを購入することにした。
一回、家に帰って考えようかとも思ったが、家に帰って考えたところで結論が出ない気がして、それよりもトライしてみようと決意した。

家で着けてみると、地毛とウィッグの色の違いが少しだけ気になる。
今度、美容院にウィッグを持って行って、ヘアマニキュアで地毛の色をウィッグに近づけてもらおうか、などと考え中。

オットの反応は予想外に良かったので気をよくしている。
娘や妹は驚いていたが否定的ではなかった。

古くからの友人や親しいママ友などにはまだウィッグ装着して会ってはいないが、会ったら自分からカミングアウトするつもり。

みんな驚くかな~、なんて言うかな~、とひそかにワクワクしている。




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