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低血糖と私⑬ 診察日の変更

リブレを装着しはじめて4週間経った。
予約をしていた診察日の前日、クリニックから電話がかかってきた。
担当医師が体調不良のため予約を変更してほしいとのことだった。
30年以上糖尿病の診察に通っているけど、医師の体調不良と聞いたのはこれが初めてだと思う。そういえば、先生たちは一日に何人もの患者を診察して、予約が何カ月も先まで入っていて、それをこなしているんだから本当にすごいな、と思う。
私の担当医はこれまで数人いた。現在の担当医の前の先生に「私は3月で退職するので次回からはこちらの先生になります」といわれたときは衝撃を受けた。その先生は私が第2子を出産する頃からお世話になっていた。
突然の通告に私が動揺したのを見て、先生は笑った。
「何年つきあってきたと思ってるの?」
たしかに、20年が過ぎていた。

医療機関の方との別れは、患者自身が施設を変える場合と、医師から別の施設を紹介される場合、そして医師の異動や退職などである。私の場合、これまでそれが少なく、平穏無事に過ごせてきたということだった。
それで現在の担当医となった。確認したら、今年で9年目だ。
実は、現在の担当医にも今から6年前に「私、3月で退職します」と言われ、私はまたしても慌ててしまった。
ただ、このときには「新宿のクリニックに行くから、そこで診察も可能」だと聞かされたので、私は迷わず先生についていくことにした。

私は2019年にがんの治療で入院した。そのときにお世話になった放射線治療の医師もあと1年で退官するとのことだ。もう2回、医師との別れを経験している私は、それを知ったうえで彼女の治療を受けている。

今回、診察日の変更を受けて、「先生大丈夫かな」と思った。
医師も歳を取るし、具合が悪くなることだってあるだろう。
ふだん、そんなことを考えもせず、頼り切っている。
私は、今回からリブレのデータをそろえ、いろいろ自分でもデータの解読をしたいと思っているが、私のデータはまとまりがなく、まだまだ傾向と対策は打ち立てにくい。データを収集しても単純計算ではいかないことを思い知らされているのが現状だ。今後、これらのデータ解析については、医師の見解を踏まえ、私自身が自分の身体と病気について知る必要がある。
診察日が延びたので、今週は自己血糖測定を行っている。
やっぱりリブレだと作業が簡単なことがよくわかる。
次回の診察で、今後の生活改善が図れるよう努力するつもりだ。
先生、速く復帰してくださいね。

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