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2023年4月8日「わたしのすきなねこ」




幼少期の頃なら、誰もが持ち物全てに名前を付けられると思う。

うちの母は、名前の横に必ず猫の絵を描いてくれていた。
それが幼心にとってもお気に入りだった。

その猫の絵が私の猫絵のルーツ。

母が何かをしている間中、いつも絵を描いているのが私のスタイルだった。

当時、飼っていた猫が子供を産んで、中でもサビ柄猫を特にひいきしていた私。
ある時、友人にその毛柄を「汚い」と言われたことがすごくショックだった。

子供ごころに、この子の可愛さをわからないなんて可哀想なヤツ!と思っていた(笑)

私にとって、この猫顔と毛柄は、猫好きとしての絵描きのルーツなんだと思う。

というか、実は、それを狙って描いたわけではなくて…
何故か気のむくまま描いていたら、この絵になった。

そしたら、前述のことを想い出した。

多分、今週月曜に母が亡くなったと聞いたからだと思う。

ワケあって、母と兄姉と数年前に絶縁しているので
行かないし、もう逢うこともないけど…

母は好きだった。
でも、それ以上に…絶縁までするワケがある。
そこに触れるつもりはないし後悔もない。

きっと、どこかで私の中の罪悪感みたいなものがこの絵を描かせたんだろうなと思った。

私なりの母への弔いなんだと思うことにした。

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