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デザイントレンドって誰かがコントロールしているの?


物が少ない時代は、個人間取引き等マイクロトレーディングによって、必要な分だけ受け渡しが行われていました。しかし、競合が増えてモノが飽和してくる中でバリエーションをつくるなど、過剰生産されて売れ残りは廃棄するサイクルに変化してきました。

特に毛皮などにおいては、過剰生産は種を絶やしてしまう危険性がありました。そこで、動物の命が無駄にならないように、トレンドをつくって無駄の軽減(趣向性の波をつくって、時期を分散させる=種の保存)を図りました。
化学繊維の進化により毛皮の需要は減少しましたが、今でも過剰生産の流れが立ち切れないまま、大量廃棄が行われています。ただし、現在はトレンドはあるものの、かつて情報の絞り込みによって生み出されていたトレンドが、一般の方々もネットを通じて多様な情報に容易にアクセスできるようになったことから、趣向が個別化していきました。
つくられたトレンドが機能しにくい時代になったと言えます。

趣向の細分化が進む中で、多品種を量産して廃棄する量が増えてしまった現在。テクノロジーの進化により個別性の高い製品を少量生産できるようになったので、創造力を働かせて(もしくはチカラを借りて)受注生産のオリジナル品をつくってみるのはどうでしょうか。体制が整っていれば、そんなに高価ではないし、気に入って長く使えるとしたら安上がりだったりします。

もしかしたら、つくる側よりも、使う側の意識がとても重要になったのかもしれませんね。

社外デザイン部 / 浅川 浩樹

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社外デザイン部は、中小企業でもチャレンジを身軽にすることを目的に、多様化する働き方の中で独立系クリエイターが活躍する基盤をつくっています。宜しければ、サポートくださいましたら幸いです。新たな取り組みをレポートしてまいります。