スーパーでバイトしてた時の話

こんにちは、ぺ二ちゃんです。

今回は時期はぼかしますが地元のスーパーでバイトした5ヶ月間の話をします。

私はまあまあ田舎に住んでおりまして、それに東京郊外とかでもなく活気も店の数も少ないんですよね。そして時給も低い。ワープアになりやすい仕組みは整ってる。

でも働くなら家の近所が良かったしコンビニのほうが近かったけど時給も変わらず、仕事内容がマルチタスクで無理そうだったので徒歩20分ちょっとのスーパーに応募したわけです。

スーパーといえば青果・精肉・レジなど部門に分かれていますよね。私は各部門に特段興味もなく、ちいかわのハチ割れの如く「どうにでもなれ~!」で応募したわけです。いや、正確に言うとスマホの求人で見た品出しの部門で応募した。

そのうち電話があって面接をするから履歴書をもって現地集合になり、現地では3名ほかの応募者がいた。年齢はバラバラだった。

簡単な調査書みたいなのに記入してから順番に面接で結局最後に呼ばれた(トリっていつもゾクゾク鳥肌♡)

自分の自慢できない職歴もどきを適当に伝え、面接官2人は田舎の愛されスーパーにふさわしい善良スマイルな温かい方々だった。

「これは多分大丈夫・・・そんな気がするっ」と自分の結構頼りになる第六感が言ってた通り三日くらいで合格のお電話をいただいた。品出しで応募したけど鮮魚になってました(人生こんなもの)

そして鮮魚で先輩4人と切磋琢磨することになる。

冷房のよく効いた厨房はちょうど春から夏になる時期にぴったりで快適であり、徒歩20分でかいた汗が乾いていくのを感じるエモエモ仕様だった。

魚を冷水の出る蛇口の真下にスタンバイさせ滝行を食らわせ、カートにその日の新入りたちをダンボールいっぱいに載せ厨房に持っていく。魚たちはみんなもれなく使い捨てられ田舎者の胃袋で踊らされる。その一連のスタイルに命の尊さなんぞ微塵も存在しないのかって感じに。(これは捻くれた妄想)

それからキンキンに冷えた大きめの包丁を手に取る。新入りだから魚を捌くんじゃなく巻き寿司とか出来上がったものを切る業務があった。

もちろん普段料理なんてしない。バイトしてるスーパーとは別のスーパーで夕方6時に買う半額弁当が定番である。そんな料理をしない貧乏人の包丁さばきはまあひどかった。

海苔に食い込む包丁の刃でぐにょらせた巻き寿司に切断され分解までされてしまった巻き寿司の無様さが自分の人生さながらのデジャヴだった。

それでも鮮魚の先輩は優しかった。主婦の気配りと母性に救助されなるべく包丁を使わせない方向になった。まあ、品出し希望だったという事実もあり大目に見てもらえた。

わちゃわちゃやりながらも一応欠勤もせずバイトしていたのだが、4ヶ月目くらいで精神的な違和感が止まらなくなる。

理由はなんとなくわかっていたことだが、田舎の昔からある小さなスーパーの同じく田舎ですでに人生のルートが決まった主婦がほとんどという、廃れた&時が止まったような空間で働き続けることの「閉塞感」にちょっと絶望してしまったのである。

おまけに社会保険に加入したために手取りが7万ちょっとになりいよいよお先真っ暗になったのもあり、将来のことも考えて早めに脱出(退職)することにした。

でも無駄ではなかった。お金と経験は得られたしずっとニート生活するよりはるかに実りがあった5ヶ月間だった。

ステップアップしよう。

そう、人生はこれからさ!


ここまで読んでいただきありがとうございました。


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