#234 アメリカ合衆国が「合州国」でない理由

アメリカは50の州が集まって1つの国になっているから「アメリカ合州国」だ・・・というのはよくある勘違いだ。

正しくは「アメリカ合衆国」。英語にすると「United States」となる。
「合衆」という言葉には、「多くの人々が集まり、協力し合う」「多く人々が集まって1つになる」といった意味がある。
「合衆国」とは、「州が集まり、共同統治をする国」という意味がある。

自由や多様性を尊重し、人々が力を合わせて国を統治する共和制をとるアメリカを表わすためには、ただ州が集まっているという「合州国」よりも「合衆国」が相応しかったのだろう。(※訳語としての合衆国の由来については諸説がある)

また、「州が連合した国家」という意味の言葉は別にある。「連邦」だ。
英語だと「Federation」という。

例えば、「ロシア連邦」の英訳は「Russian Federation」となる。「FBI」は「Federal Bureau of Investigation(連邦捜査局)」の略で、Fは「連邦」を意味している。

ちなみに、「合衆国」が国名となっている国はもう1つあり、アメリカの南のメキシコは、正式名称はメキシコ合衆国。英語だと「United Mexican States」である。

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【参考】


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