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それでも命を買いますか?~読書記録396~

それでも命を買いますか? 杉本彩 2016年

ペットショップでの生体展示販売の背景にあるおぞましい現実をご存知ですか? そこで売れ残った動物たちのその後は? 殺処分ゼロの自治体が出てくる一方で、利益のみ劣悪な環境で繁殖を続けるブリーダー、動物たちをもののように扱うペットオークション、障害や説明すべき飼い主の義務を無視して販売するペットショップ、可愛いというだけで簡単に購入し、簡単に飼育を放棄あるいは虐待する飼い主たち……。動物たちをめぐる悲惨で、おぞましく、そして世界に恥ずべき日本の現実は一向に好転の兆しを見せていません。動物愛護に人生をかけて取り組む女優、そして公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの理事長でもある著者が問題だらけの現状と、現在の取り組みを綴ります。

杉本/彩
1968年、京都市生まれ。女優・作家・ダンサーのほか、コスメブランド「リベラータ」やカレー&ワインのレストラン「Koume」などのプロデューサーとしての顔も持つ。20代から始めた動物愛護活動の経験を活かし、2014年2月、一般財団法人動物環境・福祉協会Evaを設立し理事長に就任。その後Evaは公益財団法人となり現在に至る。動物虐待を取り締まるアニマルポリスの導入や動物福祉の整備を行政に訴え、さらに、講演などを通じて積極的に動物愛護の普及啓発活動を行っている。


タレントとして活躍されている杉本彩さんだが、2014年に「一般財団法人動物環境・福祉協会Eva」を設立された。

私は、これまで杉本彩さんの活動をなんとなくは知っていたのだが、この本を読みかなりの情報が得られたと思う。

ペットフードを買いにホームセンターに行くと、ついつい立ち寄って「可愛い」と見てしまう犬や猫のケージの前。
今日もショッピングモールにスコティッシュフォールドの仔猫がいたよ。可愛かったな、なんて、そんな程度でしかなかったのだ。
猫を飼うにしても、ペットショップは高いから近所のお寺などから雑種を貰い受ける。その程度の感覚の人間なのだ。
だが、ペットも可愛いのは、小さい時のほんのわずかの期間だけ。売れないと値が下がって行く。又、酷いブリーダーは劣悪な環境で飼育するらしいのだ。知ると怖くなる実態で、保護猫活動をしている人でも、杉本彩さんがあげているビデオなどを視たくない人もいる。
けれども、私たちは目を背けてはいけないのではないか?

動物の殺処分に対する活動には、保護、啓蒙活動とある。
それぞれに別の角度からの活動だ。向き、不向き、得意、苦手などあるから、各々が出来ることをしたら良いと思う。
私個人の考えとしては、杉本彩さん、坂上忍さん、サンシャイン池崎、ミキ亜生などの有名人は社会で訴える力があるので、大いに発信してもらいたい。


国、行政、多くの事を学ばれ、発信される杉本彩さん。
是非、維新の会辺りから出馬して欲しいと思うのだった。


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