走ることは人生
日本を代表するロックバンド。
UVERworld。
今では、たくさんのアニメやドラマのタイアップソングを作り
誰もが一度は耳にした曲が、あるのではないでしょうか。
そんなロックバンドのVo.である、takuya∞さんを
ご存知でしょうか?
毎日10kmを走るストイックでかっこいい、
男が憧れる男です。
現在は43歳を迎えていますが、そんな事はおかまいなしです。
彼は、雨だろうが雪が降ってようがランニングシューズを履き自分が決めたやるべき事をこなします。
そんなtakuya∞さんを見習い、
僕が大学生の頃、同じように毎日10kmを走っていた頃がありました。
最初はもちろん、10kmなんて走れませんでした。
当時、ギリギリ走れる2kmからスタートしそれを繰り返していくうちに
距離が伸びていき、5km、8kmと走れるようになっていきました。
そうして10kmが走れるようになり、
毎日走ってる内に気づいたことがあります。
走ることは、簡単ではないこと。
毎日走るというのは、苦しくもあること。
人というのは、楽を求める生き物です。
例えば、目的地がビルの10階であった時。
あなたはエレベーターと階段どちらを使いますか?
多くの人は、疲れたくないから楽をしたいからという理由でエレベーターを使います。
走ることが好きでなかった僕が
毎日10kmを走るというのは、
目的地のビル10階を毎日階段で登るという覚悟を"毎日"しているのです。
おそらくは、それよりも強い覚悟が必要です。
雨が降ってても、外に出る勇気が必要です。
台風が来てても危険を顧みずに外に出る勇気が必要です。
そんなことをしてまで、
なぜ走るのか?
なんのために走るのか?
当時僕は、takuya∞さんが謳ってた
prayingrunという曲を演奏する前に
MCで、よく耳にしていた言葉です。
この言葉を信じて、僕は毎日を必死で走っていました。
そんな日々の中で、いろいろな事を経験し
大切な事を学ぶことができました。
◎友達の大切さ
過去の話となりますが、
大切な友人と離れ離れになったことがあります。
ずっと、一緒に居るんだと思っていた友達です。
訳あって、今は会うことができなくなりました。
友達は、群れあうために存在するのではなく、
お互いを認め合い、尊敬し、時には怒る。
必要な距離を保ち、本当に必要な時に助け合える。
それが友達というものだと思っています。
利害関係などなく、
あいつが幸せだったら、自分も幸せ。
あいつが悲しい顔してたら、自分も悲しい。
本当の友達というのは、そういうものだと
"走る"ことから学びました。
フルマラソンを大切な友人と走った事があります。
僕もその友人も初めての42.195km。
最初の10kmは一緒に走っていたけれど、
徐々にお互いのペースが違うので、距離が空いていきました。
どこをあいつが今走ってるのかも分からなかったし、1人で走るのも心細かったけれど、
折り返しの所で、反対側を走る友人を見つけることができました。
目が合い、互いに相槌しエールを送り合う。
武者震いがし、残りの距離もなんなく完走することができました。
どことなく、人生とマラソンは近いものを感じます。
お互い会わない期間もあるけれど、
ゴール地点で合流し肩を組み讃えあう。
いまたとえ、遠く離れて会えない期間があっても
いつかまた一緒に笑って話せる時がくる。
そんな友人を見つけることが出来たし、大切な友人だと気付くことができたので、
"僕は走ってて良かったです"
◎家族や恋人の大切さ
家族や恋人は
苦楽を共に過ごす、1番自分のことを理解してくれる存在だと思います。
家族は、僕が小さい頃から
愛情いっぱいに育ててくれ、何不自由なく
ここまで育つことができました。
僕が毎日10kmを走っているとき、
走ることで衝突したことが一度あります。
その日は、台風の影響で
外はとても荒れていました。
そんな時に僕が、
「今日も走りに行くから。」
といつものランニングTシャツに着替えていると
父親から
「今日は走るな!お前は馬鹿か!」
と、怒られました。
それは今思うと、親として子を思う心配から出た怒りだと思います。
しかし、当時の僕は冷静な判断ができず、
何故怒られたのかも分からず、
「走るんだよ!」と
一言だけ告げて、外に走りに出ました。
家族は、誰よりも子を思い
身の安全を心配します。
僕の命は僕だけのものではなく、
家族や恋人などの大切な人があってこその
輝ける命なんだと学ぶことができました。
◎挑戦する勇気
僕は10km走る挑戦をする前までは、
何をするにも億劫に感じてしまい、
人の目を気にして自分が本当にしたい事を隠して、
生きていたような気がします。
自信はなく、どこかで壁にぶつかっては、落ち込むばかりでした。
しかし、
雨の日のランニング。大雪で前が見えない日のランニング。雨の中のフルマラソン。
仕事終わりの深夜12時からのランニング。
目標にしてたトータル10000kmの突破。
いくつもの困難な状況を突破し、
この様に考えることができるようになりました。
10kmを走ってたから、地元から出て一人暮らしに挑戦しようと思ったし、
10kmを走ってたから、思い付きで何回も一人旅に行くことができたし、
10kmを走ってたから、もっと自分の人生について深く考えようと思ったし、
思い切った一歩というのは、挑戦する自分の背中を押してくれます。
これからも大切にしていこうと思います。
最後にはなりますが、
現在、僕は走る理由は変わりました。
その為に。
僕は、これからも走ることを選びます。
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