語学においてぶつかりがちな壁、数。

本当にね、いつも困るんですよ。数、序数。

英語の時は三桁ごとに区切れるというルールに全く慣れず(今もいちいち考えないとわからないです…)、ドイツ語ではeinundzwanzig(英語に直訳するならone and twenty、つまり21)のような一の位→十の位の順に「なんでひっくり返すんじゃ!」と文句を言い、フランス語の掛け算式の表現(例えば80はquatre-vingts、20×4)に撃沈してきました。アイルランド語はそもそも音と綴りの関係が難しいという問題があるのでまた別ですが……(ちなみにアイルランド語も20進法らしいです)。

英語が得意かつ日本語は勉強中のとある学生も「日本語の数字は4つで区切れるから難しい、慣れない」と言っていました。私も彼女の立場なら多分同じことを言っていると思います。でも、こう色々言いつつも。感覚が同じなら単語が違ってもまだ覚えやすいのにね、と思いつつ、でもそこが面白いんだよね、と受け入れてしまうんですよね。

年号の言い方も違いますよね。1985年は日本語では「せんきゅうひゃくはちじゅうご」年ですが、英語では「nineteen eighty five」です。4つで一つの塊なのか、2桁ごとに分けてしまうか。

そういえば拍の取り方やノリの違いも関係あるんでしょうか?アンコールを例にとると、

日本→アン/コール/
イタリアなど→アン/コー/ル/
※/が手拍子のタイミングです

という違いがあるらしいです(高校の音楽の先生談)。

日本人の遺伝子には田植えのリズム(苗を手に取る、植える、のリズムが2拍子?4拍子?っぽいみたいです)が刻まれているから2拍子や4拍子が馴染みやすい、なんて話も聞いたことがありますが……。

ことばが違うんだからせめて数の感覚くらい統一してくれよ……と愚痴を零しつつも、その違いが何だか面白くなってしまって、ひどいときは愛しくなってしまうから不思議なものです。

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