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読書感想文 #62 オリンピックへ行こう!

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

長い正月休みがあり、三連休の中日でもあり、なんとも不思議な感じのする休日でした。明日からまた寒くなるようです。

今日はこの本の感想です。

オリンピックへ行こう!

真保 裕一 著

概要
アスリートならば、みな夢見るオリンピックへ向けて、失敗をおそれず、あきらめず、努力を惜しまない姿を描く感動小説。
卓球
関東一部リーグ所属の明城大学卓球部四年の成元雄貴は、中学時代にはジュニアナショナルチーム(JNT)の候補選手だったこともある。一方、同じ明城大のエースで一年後輩の能勢雅弘は、NT(日本代表チーム)候補として、ナショナルトレーニングセンター(NTC)の合宿に参加できる実力の持ち主。能勢は国際大会での勝利を得ることで世界ランクを上げ、NTの一員となりオリンピックを目指していた。雄貴もまた日本代表に少しでも近づくために、学生日本一を決める全日本大学総合卓球選手権(全日学)にのぞむ。
競歩
世界トップレベルの競歩の世界で、日本代表に選出されるためしのぎを削る。企業チーム所属選手がたどってきた挫折と苦悩の日々。
ブラインドサッカー
パラリンピック種目・ブラインドサッカーで指導者として世界最高の舞台に向けて、どれほどの覚悟が必要なのか。

失敗をおそれず、あきらめず、努力を惜しまない選手たちの汗と涙をストレートに描く。


感想
オリンピックを目指すスポーツの3つの話が書かれています。それぞれの種目の奥深さや技術的なこと、背景に背負っているものを含めての描写は臨場感もあり、実際にスポーツをLIVEで観るのとは違うものの、別のハラハラを感じることができます。
大学卓球の世界なんて全く知りませんでしたが、リーグ戦や全日学でのライバルや仲間との争いや協力する姿は必死に汗を流す若者たちの姿がよく描かれていて、清々しい気持ちになれます。

競歩は陸上関係者にとっても馴染みの薄い種目で、マラソンをしのぐ50キロという距離を歩く過酷さがあって、能登の輪島がメッカであり、毎年この種目の日本選手権が行われて、地元の目の肥えたファンとかいるのは新鮮で、ベテランで五輪選考会最後のチャンスでこれまでの様々な競技や学生・実業団での恩師、ライバル、恋人など人間関係の苦労を振り返りつつ、ラストに力を絞る姿はとても感動的でした。

ブラインドサッカーは、競技自体ほとんど知りませんでしたが、ろう学校出身の選手たちに苦労した元Jリーガーが健常者のそれと違いにいろいろ気づかされながら全力で伝えるのはとても面白く、この種目を実際に観てみたいと思いました。

それではまた。


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