読書感想文 #59 『三条実美』
みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。
今日は朝寒くてびっくりしましたが、日中は暖かく、よくわからない天気でした。
今回はこちらの読書感想文になります。
三条実美
維新政権の「有徳の為政者」
内藤 一成著
概要
目次
感想
さんじょう さねとみ、征韓論で揉めて西郷隆盛らのプレッシャーに耐えられず倒れてしまう頼りない印象が強い人でしたが、波乱万丈の人生を送っていたことを知りました。
徳川幕府から明治維新を経て日本が近代化するのに、西郷、大久保利通、木戸孝允の三傑、岩倉具視、伊藤博文、坂本龍馬、中岡慎太郎、様々な偉人がいましたが、この三条実美もお飾りのような立場でありながら、天皇と朝廷、志士とのバランスを取る存在で、なくてはならない存在であったのは驚きでした。倒れた際に正一位に男性では1121年ぶりに叙せられ、以後生前に叙せられた者は現在までいないという、それだけ功績が認められた者であるということです。そして亡くなり、国葬だけでなく、日本各地で追悼行事が行われたという。つまり当時の評価は非常に高かったことになります。今の日本を作ったのは維新のヒーローや初代総理大臣だけでなく、三条のような間に入って調整役もいなければならなかったということが非常によくわかりました。つまりいろいろな役割をこなす人がそれぞれいないと奇跡のような近代化はできなかったわけで、日本はそれができた、できなかった国は今でも政府が腐敗していたり、独裁のならず者国家になっていたり、民主国家にはなれていないのです。感謝しかないですね。
それではまた。
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