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読書感想文 #63 八十日間世界一周

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

暑かった昨日に比べて、冬に戻ってしまいました。

今日はこちらの感想になります。先日たまたま本屋で衝動買いしました。

八十日間世界一周
ジュール・ヴェルヌ 著
田辺 貞之助 訳

概要

時は一八七二年。英国貴族フォッグ卿は八十日間で世界一周ができるかどうか、友人と二万ポンドの賭をした。成功を疑う紳士たちをあとに彼はただちにロンドンを発った。前途に待つのは障害に次ぐ障害。汽船、列車、象、そり……ありとあらゆる乗物を駆って波瀾に富んだ旅行がくり広げられる。

感想
1872年の世界一周の話のため、当時の世界の様子が見れるという非常に面白い本です。途中日本にも来ますが、まだ明治初期の横浜の文化の様子、民衆の外国人に対する態度や服装の描写とか、貴重です。フォッグ氏はイギリス人で、下男パスパルトゥーはフランス人という、著者がフランス人なのにイギリスの話になっていて、船が主体の旅ですがインドやアメリカはかなり危険で、インディアンの恐ろしさなどが実感できます。スリリングな展開と常に落ち着き、いかなるアクシデントにも動じないフォッグ氏の行動力の凄さも想像を超えるものがあり、連載当時、フォッグ氏がアメリカからイギリスに最後に渡る際に多くの船会社が著者にウチの船を作品中に出してほしいと懇願するほど、大人気で欧州では注目されていた作品だそうです。大人も楽しめるし、子どもならば、感銘を受けて、世界に旅に出たいとかなるかもしれません。

この著者はSFの祖と呼ばれ、「海底2万里」なども手掛けていて、後に「海底2万マイル」という映画になり、ディズニーシーのアトラクションにもなっています。

それではまた。


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