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幸せとは ブータンから

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

完全に真夏になってしまいました。今日は体調に気をつけながら少しだけ外でトレーニングをしたのですが、日焼け止めも塗ったにも関わらず、腕が日焼けしてしまいました。

昨日気楽にいきていくためにはという題でお話しましたが、今日はその続きで幸せとはなんぞやについて、国民が幸せで有名な国のブータンから考えてみたいと思います。


ネットで面白い記事を見つけました。

世界で始めて、国の発展を図る指針として、GNP(国民総生産)ではなくGNH(国民幸福量)を取り入れたのはブータンだといわれています。

このGNHを2年に1度、約1万人に下記を長時間かけて聞き取りするのだそうです。

**4つの柱 (4 Pillars)**
持続可能な社会経済開発 -Promotion of sustainable development-
人々の生活の安定のためには、持続可能な社会、経済を目指す。
環境保護 -Conservation of the natural environment-
ブータン固有の自然や、ヒマラヤの麓に脈々とはぐくまれている自然を壊さぬよう、今後の発展に努める。
伝統文化の振興 -Preservation and promotion of culturalvalues
発展や近代化を遂げたとしても、それは伝統文化の破壊を意味してはならない。常に古きよき伝統を重んじること。
優れた統治力 -Establishment of good governance-
優れた国王の統治の下、各ゾンカクにおいても優れた統治を行うことで、国全体としての幸福度増加を目指す。
**9つの指標 (9 Domains)**
心理的幸福 -Psychological Wellbeing -
物質的に満たされるのではなく、心・精神面が満たされ幸福を感じられるかどうか。
時間の使い方とバランス -Time Use and Balance-
仕事ばかりに時間を取られたり、余暇ばかりを楽しむのではなく、そのバランスが取れた暮らしを送っているかどうか。
文化の多様性 -Cultural Diversity and Resilience-
それぞれがお互いを尊重しあうとともに、各地域に根付く文化を大切にすることで、伝統的な文化の多様性を重んじれているかどうか。
地域の活力 -Community Vitality-
誰一人として孤立してしまわぬように、皆が家族のように繋がりあうとともに、集団として活気にあふれているかどうか。
環境の多様性 -Ecological Diversity and Resilience -
職場や住環境など、多様性にあふれるとともに、活気にあふれているかどうか。
良い統治 -Good Governance-
属する国家、地方自治体において、満足できる・信頼できるような良好な統治が行われているかどうか。
健康 -Health-
すべての基本である、健康を重んじているかどうか。
教育 -Education-
すべての人が平等に、教育を受けることができるとともに、更なる発展が進められているかどうか。
生活水準 -Living Standard-
最低限の生活水準が保たれているかどうか。

これは目から鱗ですね。かなりハイレベルなことを聞き取りして、政策に活かしているということでしょうか。日本とは比べものにならないですね。日本も同じようには難しいかもしれませんが、こういうことを取り入れてもいい気がします。


記事ではアランの幸福論について言及しています。

アランは幸福や不幸は自然と降ってくるものではなく、自分で作り出すものだと考えています。不幸に感じている人は得てして周囲や環境に原因を求めがちだが、実は自分からマイナスの方向にばかり考えてしまい、結果として不幸を呼び寄せてしまっていると考えるのです。また、そうした上で、幸福になるためには、自分の不幸を他人に話すようなことはしてはならないといいます。

幸福や不幸は「自分で作り出すもの」なんですね。「自らマイナスの方向にばかり考えてしまう」というのは、あるのかもしれませんね。


多くの物資に囲まれた生活を豊かだとする現代日本と、【統率力のあるリーダー(国王)の下、衣食住が補償され、仏教の教えに真摯であること】で「自分たちは幸せだ」と胸を張って言うことのできるブータン、そこには「幸福」の定義に大きな開きがあることが見受けられます。


ブータン、ネパールと比較

テレビでもブータンが話題になりますが、いまいちピンときませんね。近隣にネパールがあります。

ネパールもブータンに地理的に近く、山岳地帯の小国ですので、ボクのほうで調べて比較してみました。

           GDPランク 実質GDP  人口  1人あたりGDP  面積

ネパール 103 25,850,902.4 28,608.700     1,073.6   147,500 km²

ブータン 176    2,424,756.1     763,092      3,360.6   38,390 km²

実質GDPはネパールが10倍以上、人口も40倍近くありますが、一人当たりのGDPはブータンのほうが3倍ちかくあります。面積はネパールが4倍近くありますね。

ブータンが面積以上に人口の少ない小さな国というのが分かります。

ボクが豪州のメルボルンに暮らしていた時にバイトしたジャパニーズレストランのスタッフにたくさんネパール人がいましたが、海外に出稼ぎに行く人が多い国という印象があります。ブータン人は逆に会ったことがありません。

ネパール人の印象は肌の色が浅黒く、皆背が低かったと記憶しています。面白かったのは、国に海もなく、学校や街にプールもないので、ある人は泳げないと話していましたが、別の人は川の濁流の中で泳いで、泳げるようになったとドヤ顔で言っていたことがありました。


国土も小さく、人口も少ないいわゆる小国ですが、非常に高度な統治が行われていることがわかりますね。近代になってから日本は欧米に学ぶというのはありますが、このような国から、幸せを学んでみるのもいいかと思います。



それではまた。


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