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大都市でも地方でも便利に使える夢の交通システム

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

今日は久しぶりにジムに行ってきました。体調がすぐない状態が一月続いたのですが、なんとかいけそうだったので、汗を流してきました。

これまでLRTについて何度か記事を書きました。

そもそもLRTとは?

LRTとは LRTとは、Light Rail Transitの略で、低床式車両(LRV)の活用や軌道・電停の改良による乗降の容易性、定時性、速達性、快適性などの面で優れた特徴を有する軌道系交通システムのことです。 近年、道路交通を補完し、人と環境にやさしい公共交通として再評価されています。

LRTと路面電車の違いは?


路面を主に走行する点では従来の路面電車(トラムと呼ばれています)と同じですが、大きく改善され速度が速く車内に段差がない低床車両を使い、走行時の騒音や振動が低く快適性に富んでいるのが特徴です。 LRTの利点は、地下鉄と違い、建設コストが格段に少なく、開業が極めて早くできることです。
世界でLRTが導入されはじめたのは1980年に入った頃からです。クルマ社会からの見直しが迫られ、ひとと環境にやさしい公共交通として、路面電車が廃止された都市を中心に、新たに新線建設で導入されてきました。およそ20年間に欧米を中心に55もの都市に導入された潮流は「トラム革命」と呼称されています。LRTは今も続々と開業されています。

キーワードから見る現代「LRT(新型路面電車)」

いまいちピンとこないかもしれませんので、実際の事例をいくつか紹介したいと思います。


国内事例1 富山ライトレール

一見線路を走る鉄道と何ら変わりないように見えますが、駅のホームが非常に低く、バリアフリーになっています。
元々はJR富山南港線だったものを廃線し、LRTを走らせているそうです。動画では31分目で富山駅に到着します。高架が新幹線やJRで、その下をくぐるような形で通っています。そのあとは市街地の道路の真ん中でレールの上を路面電車のように走っています。最後に終点南富山駅に到着します。
JRの頃は赤字路線だったのが、富山地方鉄道になり、LRTになると黒字化しました。富山港線は富山の北側を走る鉄道で、当初貨物を運んでいましたが、道路が繁栄し、運送の需要が減ると旅客化するも、乗客は少なかったそうで、北陸新幹線が富山に延伸されることが決まり、富山駅高架化となった為、JRは富山港線を廃線することにしたのですが、富山地方鉄道が譲り受け、元々街の中心があった南部の路面電車と南北連結させて、運賃も統一し、利便性が一気に上がりました。本数も鉄道の時は1時間に1本だったのが、15分に一本となり、大変便利になったそうです。これが日本最初のLRTです。

国内事例2 宇都宮LRT

昨年8月に宇都宮駅東口から芳賀・工業団地までの14.6キロを新設。8分〜12分間隔での運行。いくつかの停留場にはトランジットセンターという
パークアンドライド、バスアンドライド、サイクルアンドライドと他の乗り物と乗り継ぎできる場所を設置しています。LRT専用路線の橋のあたりでは時速70キロ出せたり、快速運転できるように追い越し車線もあるという。学校前、工業団地前、Jリーグのスタジアム前など停車場があります。工業団地を多く抱える宇都宮市は渋滞が深刻な問題となっていて、地下鉄やモノレールなどの新交通システムが期待されるものの、莫大な費用がかかることと、今後の少子高齢化から採算が見込めないことから、LRTが採用されました。
渋滞知らず、時間に正確、バリアフリー、CO2排出等環境にもやさしいものなのです。宇都宮は今後も延伸を計画しています。

日本では戦前、戦後と路面電車が多くあったのが、地下鉄や道路の増加で大幅に減っていったのですが欧米諸国では近代化したので、都市部の中心を走っています。


海外の例 メルボルン オーストラリア

碁盤の目のような街となっているメルボルンには縦横に様々な路線があり、No109まであります。
City Circle という無料でぐるぐる環状を回っている路線もあれば、貸し切りのレストランもあります。これは予約制で結婚式などお祝い用で料金も高額です。一般のものはリーズナブルで、街の中心を1ブロック乗り降りもできます。Weekly ticket等あり、どの路線にも乗れます。
メルボルンには世界的なスポーツイベントがあり、テニスの全豪オープン時には期間中すべての路線が会場のMelbourne Park行きとなり、無料となります。じゃあ本来の路線を使いたい人はどうなるかというと、代行バスが走ります。F1も開催されるのですが、この時も同様にすべての路線がAlbert Park行きとなります。

海外の例2 シドニー オーストラリア


同じオーストラリアのシドニーにもLRTは走っています。実は20年以上前に両方の街に住んだことがあるのですが、メルボルンと違いシドニーは鉄道、バス、フェリーの街でした。ところがこの20年の間に市の中心部を動画のようにLRTがバンバン走るようになったのです。

これは日本で例えるならば、銀座大通りとか大阪の御堂筋とかにLRTを走らせるようなものです。それができてしまうのです。

モノレールや地下鉄を走らせたくて、必死に活動している日本の自治体はたくさんありますが、LRTならば実現できるのではないでしょうか。

富山のように廃線を使うのであれば、北海道はじめとする地方や、単線で乗客に苦しんでいる地域の活性化のヒントにもなるかと思います。

宇都宮のような渋滞の多いエリアでも効果的であり、他の乗り物との接続で渋滞緩和にもつながると思います。特に高齢者が今後増えていくわけですから、いつまでも車を運転できるわけではないので、しかもバスよりも時間に正確で輸送量も多いことから、非常に便利に利用できます。

ショッピングモールや病院等の前にも停留場は作れるので、非常に生活に密着し、今の日本に合った乗り物だと言えます。

車がないと行きていけないという発想から切り替えて、地下鉄やモノレールの夢を追いかけるのはやめて、LRTを増やしていくことが、よりよい街づくりになるかと思います。

それではまた。




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