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複雑型熱性痙攣の話

メモしてたことに加筆修正しつつ、
娘ちゃんの入院の話を。


【2023/10/10 火曜日】
仕事中に保育園から発熱したとの電話。
すでに私が帰宅した時は、かかりつけは閉まっていたので、翌日に発熱外来に行くことに。
38.7℃で高めなのでインフルエンザかなぁ、と予想。でも食欲はあった。

【2023/10/11 水曜日】
発熱外来の予約は昼の12時。
朝7時過ぎの時点で39℃。
呼吸も少し荒かったものの、水分を摂らせて様子見。
今、解熱剤を飲んでも、発熱外来行った後に数時間薬が飲めないなと判断してさらに様子見。
11時頃、痙攣開始。

瞳孔が開いて、チアノーゼも見られて、少し吐いてしまったので、救急車を呼ぶ。
(熱性痙攣は白目になるというのが多いのだけど、娘ちゃんの場合は瞳孔が開いたので危険と判断)
呼びかけても全く反応なし。
普通の熱性痙攣なら救急車が到着したころには収まっているのだけど、まだ痙攣は続く。

救急隊の方に受け入れ先の病院を探してもらうも2件断られる。
3件目で受け入れてもらえたので、搬送。

搬送中、10分経ったところで反応がちょっとあったのと、口がしっかり動き始めたので少しホッとする。しかし体の痙攣は続く。
最初の痙攣から15分以上経過。

1個目の病院。
痙攣の状態を見て「紹介状書くからすぐ大学病院に転送ね」と医師から言われて、こりゃ大変なことになったぞと。
そして医師は続けて「乳幼児は基本的に病院は断られちゃうから、まずはうちで受け入れて紹介状書いたほうが早く搬送できるのよ」と。なるほどこういう搬送方法もあるのかと。まずこの判断をしてくれた医師に感謝したい。

程なくして2個目の病院へ。
搬送先の病院が小児医療では有名なところだったので、「ここに紹介されたってことは思ったよりも深刻かもしれない…」と思った。

救急車は待ってもらっていたので、そのまま転送。搬送中、意識も痙攣も収まっていたけれど、病院に着いたら即、血液検査。
インフルエンザ、コロナの検査もしたけれど陰性。えっ、39℃超えの熱出て、インフルエンザじゃなかったの?っていう驚きもあり。
血液検査も結果を見る限りは重篤な病気が隠れているわけではなかったみたいで。
とはいえ、痙攣が15分以上続くと別のリスクがあるという説明をされて入院する流れに。
しかし、病床が足りないという理由で(というよりはその病院で受け入れるほど重篤ではないという理由もあるみたい)また別の病院へ転院することに。
すでにこの時14時30分を過ぎていた気がする。
救急車は帰ったので、タクシーでそのまま入院先の病院へ。

入院先の病院は娘ちゃんが生まれた病院でもあり、そして今朝、最初の搬送を断られた病院でもある。

…紹介状の強さを痛感する。

朝から3件病院をハシゴすることになるなんて思いもしなかった。
さて、入院先の病院では小児科の医師がしっかり丁寧に説明をしてくれました。

熱性痙攣は乳幼児はよく起こることだけど、15分以上の痙攣があった場合繰り返す場合があることと、次に痙攣が起きた場合に脳炎や脳症の疑いもかけて検査、治療をしなければならないこと。

今は痙攣が収まったけど、痙攣がまた始まった場合時間勝負になるので、もしなった場合に迅速に対応できるように入院をしましょうということになりました。

娘ちゃんは、この時点で39.7℃。
まだまだ熱は下がらない。
なのに食欲はある。
病院食で出された魚の煮付けをもりもり食べていたので、少し安心。

私は収録もいくつか控えていて、
親が付き添わない預かり入院を選択することもできたのだけど、
私の家から病院までが遠いので何かあった場合に駆けつけるのが遅くなるのと、
マネージャーさんが「家族大事!調整してもらいましょう!」と提案してくださったので、
付き添い入院することにしました。

入院期間は4日くらいになるんじゃないかなぁ、という医師の説明。
もし痙攣が再度出た場合、脳炎の疑いで検査をしないといけないので、さらに伸びること、脳炎という診断になった場合は3週間程度の入院になることの説明も。

感染対策もあって、24時間交代不可の付き添い。(旦那さんとの交代が基本的にできない)
私は最短の入院期間で済むことを祈るばかり。

食事は病院内のコンビニで買ってきて、
病室で食べないといけないし、
娘ちゃんは私が少しでもベッドから離れるとギャン泣きしていたので、
トイレもすぐに行くことができずなかなか大変でした。

まだ1歳3ヶ月でほとんどおしゃべりもせず、意思疎通ができないので仕方ないのですけどね。

さて、入院手続き終わったところで、
私は入院に必要な荷物を自宅に取りに帰って、
シャワー浴びて、冷蔵庫にあったおかずで白飯をかっこんで病院へとんぼ返り。

病室について程なく看護師さんが娘ちゃんの点滴のテープを貼り替える為に来てくれたのですが、

「このテープの留め方…◯◯病院から転送してきた感じですね?」

とテープの留め方で病院を言い当てる看護師さんめちゃくちゃ面白かったし、職業病だなと思った。

「んもー!こんな強いテープで留めたら、皮膚が腫れちゃうじゃない!こんなガチガチにやってくれちゃってー!」とボヤきながら新しくテープを貼り替えてくれました。

その日の夜中、娘ちゃんは41.5℃まで熱が上がってしまい、また痙攣が起こるのではないかと親はハラハラ。
坐薬を入れても熱は全然下がらない。
私は睡眠など取れるわけもなく。
うとうとしつつ、娘の様子を見つつ看病。

いつものことなんだけど、
なぜか医療従事者に間違われる。
毎回謎。

【2023/10/12 木曜日】
熱はまだまだ高いまま。
汗をなかなかかかないので、まだ熱が下がるには時間がかかりそうだなぁと。
インフルエンザもコロナも陰性だったのに、普通の風邪にしては熱が上がるなぁと思っていたのだけど、プール熱だったのかもしれない。(ちょうど流行っているので)
とはいえ、病院では全部「風邪」でまとめられちゃうのだけど。
お昼寝後に大量の汗をかいたので、これから熱は下がるだろうなと。

病室では毎食後に投薬、そして3時間毎に気管支拡張薬の吸入。どちらも嫌がって暴れるので大変。
機嫌も悪くて、食事もベッドにぶちまけてしまって、私心折れる。

19時にやっと37.8℃まで下がり、平熱までもう少し。

【2023/10/13 金曜日】
朝には36.4℃まで下がる。
とはいえ、乳幼児の発熱は下がってからまた上がることがあるので、今日一日発熱せず、痙攣もなかったら翌日退院という流れに。
娘ちゃんは熱が下がると元気になったのだが、元来活発系女子なので、ベッド内で大暴れ。

心電図、脈拍のコードは引きちぎり、絡まり、点滴の針がずれて血管に入らず皮下組織に入ってしまい、腕が腫れるという事態に。

結局、そんだけ元気なら外していいんじゃない?という医師の判断で、チューブ類は全て取り外し。

かくして自由を手に入れた娘ちゃん。
(ベッド内から出られないけれど)
さらに大暴れで、消灯時間(21時)になってもなかなか寝ない。
叫ぶ泣くを繰り返し、病室から出て病棟内を抱っこして歩く。
抱っこして歩きながら、自分の今後のあれこれを考えたり、なんか子育ての価値観が変わったり。
結局寝たの23時過ぎ。

病棟を抱っこして歩いている時、看護師さんが「珍しくめちゃくちゃ元気な子がいるぅ〜!」と声かけしてくれたんだけど、そうかこの病棟には暴れられないくらいの子供が入院してるのだなと気づかされる。

【2023/10/14 土曜日】
娘ちゃんは朝から大好きな焼き鮭が病院食で出されたので、手づかみでもりもり全部食べた。こんだけ食べられるならあんた大丈夫だよ。
とはいえ、夜中に眠りが浅かったのか、退院直前まですやすや寝ていた。

退院の手続きをしつつ、医師からの説明。
今回の入院で痙攣が再度出なかったのでとりあえず様子見で大丈夫だけど、
次に熱性痙攣が起きた場合は、今回のこともあったのですぐに救急車を呼んで欲しいと。
今後、発熱した場合は注意深く様子を見なければいけません。

帰りに車の窓からふわりと香った金木犀の香りで、また季節が変わっていたことを知りました。

帰宅してからの娘ちゃんは、すこしふらつきながら歩きますが、入院中ほぼ歩いてなかったので筋力の低下もあるのかなと思いつつ様子見をしています。あと、まだ少し不機嫌。
土日にゆっくりして月曜日から元気に保育園に行けるといいなぁ。

私がかなり疲れていたので、3時間ほどしっかりお昼寝をさせてもらいました。本当に疲れている時の深い眠りでした。私も少し元気になりました。

急な娘ちゃんの入院で、お兄ちゃんにも寂しい思いをさせてしまいました。私が帰宅したときの嬉しそうな顔は、きっとずっと忘れないんだろうなぁ。しっかりしてきたけど、元来甘えんボーイなので、ケアはしてあげなきゃなぁ。

【まとめ】
そんなこんなで、娘ちゃんの熱性痙攣について書いてみました。生まれてからかなり丈夫な娘ちゃんが入院することになり、人生いろいろあるなぁ…と。ちょっと最近の私が人生のジェットコースターに乗っているみたいで、私も精神がついていけていません。そして今回の入院で子育ての価値観がガラッと変わりました。健康が一番。いや、ほんとにね。

改めて今回の娘ちゃんの入院に際して、たくさんの方にご迷惑をおかけしてしまい、また調整もしてくださって本当に心から感謝しております。週明けからまた通常営業します。

季節の変わり目は、体調を崩しやすいのでどうか皆さんも気をつけてお過ごしください。

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